このページでは現在リベラルアーツガイドにある政治学の記事について分野別に紹介しています。
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政治学の基本的な考え方
政治学、および政治そのものを勉強する上で、「民主主義」「官僚制」などの基本的な概念、仕組みの理解は避けられません。
政治学の基本的なキーワードをそれぞれ詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
現代の政治を理解する上で、民主主義について理解することは避けられません。民主主義をなんとなく理解している人も多いかもしれませんが、どのような歴史の中で成立してきたのか、どのような問題があるのか下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
現代の多くの国家は民主主義をベースに政治制度を構成していますが、日本は議員内閣制、アメリカは大統領制、というように具体的な政治制度には違いがあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
さらに、民主主義の国家には共通する仕組みもあります。それが官僚制、政党政治、三権分立、政府機関、選挙といった仕組みのことです。これらを理解することも、政治を理解する上で避けられません。
ここまでは政治の具体的な仕組みが主でしたが、その背景には歴史の中で形成された様々な考え方があります。
たとえば、近代以降世界の国家は、同じ歴史や宗教、文化を持つ「国民」を中心に形成されました。この国民と言う意識をナショナリズムと言い、「国民」による国家を国民国家といいます。
さらに、こうした国民国家の形成以前に、国家が上位の権力を認めない「主権国家」がヨーロッパで形成された歴史がありました。
当初の主権国家は君主が権力を握るものでしたが、その後国家にも法の拘束が及ぶという「自然法思想」が形成されたことから、それが市民革命に繋がります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
市民革命について詳しくはこちら。
ここまで紹介した記事は政治学に関するもっとも基本的なものですが、より深く理解するためには映画や書籍を使ってさまざまな視点から学ぶことが大事です。
詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
また、現代の政治を理解する上で、日本政治については天皇制や55年体制、福祉国家についても理解することが大事ですし、昨今は従来は見過ごされてきたアイデンティティをめぐる争点も生まれています。
それぞれ、以下の記事で詳しく解説しています。
政治的立場
実際の世の中の政治家・政党の思想や、政策を考える上では、「保守」「革新」「右派」「左派」といった様々な政治的立場について理解する必要があります。
下記の記事では、主な政治的立場について解説していますので、興味のあるものから読んでみてください。
そもそも、「右派」「左派」とか「保守」「リベラル」「右翼」「左翼」などの意味が分からないという方も多いと思います。これは、戦後日本における対立が変化し、さまざまな争点が生まれている現代を生きる私たちにとって、ある意味当然のことです。
そこで、そもそも右派、左派とは何なのかということについて、詳しくは下記の記事で説明しています。
また、「保守」「リベラル」については下記の記事をご覧ください。
- 「保守」について:政治的立場としての「保守」、政治思想としての「保守主義」
- 「リベラル・革新」について:日本のリベラル(左派)、アメリカのリベラル(左派)
- 近年の日本政治の「右傾化」議論について:右傾化とは
日本における右派、左派の対立を軸に考えると、他の国の対立は理解しにくくなります。それは、国によって政治的な対立軸は異なるからです。例えば、アメリカでは以下のように日本とは異なる政治的勢力もあります。
経済的な立場にも、さまざまなものがあります。現代の多くの国は自由主義をベースに経済政策を考えていますが、自由主義にもさまざまなタイプがあります。経済的な立場の違いについて、以下の記事をご覧ください。
もちろん世界の国や歴史を見ると、自由主義が唯一のイデオロギーだったわけではありません。その他のさまざまな政治的立場、思想について理解することも大事です。
その一部を下記の記事で説明しています。
- 途上国や戦後日本に見られた、政府が開発を主導する姿勢:開発主義
- ナチスに代表される自由主義と対局にある政治思想:全体主義
- 産業革命ごろから生まれた社会主義:空想的社会主義、マルクス主義(参考:マルクス経済学の理論)
政治思想・政治哲学
政治および政治学を深く理解するためには、さまざまな個別具体的な政策の背景にある哲学的な議論を知っておくことも大事です。
古代から現代までの様々な政治思想・政治哲学のテーマを解説していますので、参考にしてください。
そもそも政治学は政治哲学的な議論から生まれたとも言えます。現代では実証的な政治学が隆盛していましたが、ロールズ以降は再び活発に議論されています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
こうした最近の政治哲学の議論の背景には、近代政治思想の黎明期に議論された社会契約思想がありました。政治学の黎明期に行われた議論や社会契約思想について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
さらに、現代になって行われている政治哲学の議論は、ロールズの『正義論』が発端となっています。詳しくはこちらで説明しています。
ロールズ『正義論』はリベラリズム的な立場でしたが、ロールズを批判する形でマイケル・サンデルやロバート・ノージックが議論を展開しました。非常の面白い議論ですので、こちらを参考により深く学んでみてください。
- サンデル、コミュニタリアニズム:サンデルの共同体主義、「正義」とは何か、「共和主義」とは何か
- リバタリアニズム(ノージック):ロバートノージックの『アナーキー・国家・ユートピア』
上記の論争をリベラル・コミュニタリアン論争と言いますが、もちろんそれ以外にも政治哲学的な重要な議論が多数存在します。例えば、ハンナ・アーレントはユダヤのホロコーストを1つの契機として重要な議論をしています。
他にも、自由と民主主義をめぐる重要な議論に下記のものもあります。自由とは?民主主義とは?ということを考える上で非常に重要です。
政治史
政治学を学ぶ上では、政治史を学ぶことが避けられません。政治思想、政治制度がどんな時代背景から展開していったのか理解する必要があるからです。
重要な政治的出来事について、以下の記事で解説しています。
日本の政治において以下のことを理解することは重要です。
また、アメリカの政治史も重要です。そこには人種問題や国際的な秩序形成など日本と無関係ではないテーマも多いからです。
- マニュフェスト・デスティニー
- ジムクロウ法
- ワンドロップ・ルール
- ホームステッド法
- ピルグリム・ファーザーズ
- 反トラスト法
- マーシャルプラン
- ニューディール政策
- ワシントンコンセンサス
- ニクソン・ショック
- レーガノミクス
- ジャパン・バッシング
国際政治学
国際社会を論じる政治学が国際政治学ですが、国際政治学は現代の世界で起きていることを正しく認識する上で非常に重要な学問です。
国際政治学の理論について、以下の記事で初心者向けに解説しています。
国際政治学を理解する上で大事なのは、まずは基本的な理論を押さえることです。詳しくは書籍から学ぶべきですが、最初の一歩として以下の記事も参考にしてみてください
戦後および近年の国際政治を理解する上では、地域主義について理解することも非常に重要です。日本も90年代以降は、明確に地域主義的政策を行うようになっているのです。
- 日本も積極的に議論した:東アジア共同体
- 現代の地域主義的政策の手段の1つ:自由貿易協定(FTA)
- 地域主義に移行する前の体制:GATT・WTO
現代政治を理解するには、冷戦後に起こった大きな国際政治の変化を知っておくことが大事です。冷戦後世界を論じた名著には、例えば以下のものがあります。
より深く国際政治学を学ぶ上で、以下の記事を参考にしてください。
政治の問題
ここまで政治学の理論や思想、制度を中心に解説した記事を紹介しましたが、現実に起きている政治問題を理解することも大事です。
下記の記事を参考にしてみてください。
■日本に関わる政治問題
■世界の政治問題
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