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【講談社現代新書のおすすめ本23選+α】ジャンル別に厳選して紹介

講談社現代新書のおすすめ

講談社現代新書には、学術系・教養系の知識を解説する、知的好奇心が刺激される本がたくさんあります。

1964年の創刊から半世紀以上の歴史の中で、たくさんの名著が刊行されてきました。

岩波新書や中公新書に比べると、堅実な学術書より一般向けの読みやすい本が多いです。そこでこの記事では、

  • 歴史系
  • 政治系
  • 経済系
  • 文化・社会系
  • その他のお気に入り

のジャンル別に、講談社現代新書のおすすめ本を厳選紹介します。

多数紹介していますので、ぜひブックマークして参考にしてみてください。

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目次

1章:【歴史系】講談社現代新書のおすすめ本

まずは、歴史系の講談社現代新書のおすすめ本を紹介します。

①宮本 正興, 松田 素二(編)『新書アフリカ史』

『新書アフリカ史』はアフリカの歴史を人類の起源から現代まで、1冊で書いた本です。

多くの人にとってアフリカの歴史は、人類の起源の地として、また古代世界史における北アフリカ、そして近現代史における植民地支配と独立といった、漠然とした、そして断片的な知識しかないのではないでしょうか。

この本では、文明の誕生からイスラームとの関わり、西洋との交易と支配、その後の解放までが詳しく述べられています。この本を読むことで、アフリカがいかに豊かな文化、歴史を持つ地域なのか分かるはずです。

私たちが知る欧米やアジアの歴史以外にも、多様な歴史が世界には存在することが分かります。

アフリカ史を教養として学びたい人におすすめです。この1冊をきっかけに、より詳しい各国の歴史や文化を学んでみてはいかがでしょうか。

②井上寿一『第一次世界大戦と日本』

『第一次世界大戦と日本』は、そのタイトル通り第一次大戦期の日本を外交、軍事、政治、経済、社会、文化という各側面から描いた歴史の教養書です。

多くの方は第二次世界大戦の方がはるかに印象が強く、第一次世界大戦期の日本はそれほど印象にないかもしれません。

大正時代は、日本は文明化が進み、政党政治が成立、男子普通選挙法が確立、国際協調主義的外交といった平和、進歩、民主主義の社会でした。しかし、その後日本はファシズムに突き進むことになります。なぜでしょうか?

これの時代について、著者の井上寿一はこのように書いています。

それにもかかわらず、なぜ「戦争とファシズム」の時代が訪れたのか。第一次世界大戦とその後の時期に「戦争とファシズム」の種子が蒔かれたからである。(9頁)

この本を読むと一見平和な時代でも「戦争の準備」が進み得ることが分かります。現代でも、再びこのような時代が来ないとは限りません。この本を読むと「歴史に学ぶ」ことが良く分かると思います。

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井上寿一は他にも複数の日本の近現代史・政治史の本を書いています。講談社現代新書にも下記の本がありますので、あわせて参照してみてください。

『論点別 昭和史』

『戦前昭和の社会 1926-1945』

『昭和の戦争 日記で読む戦前日本』

『吉田茂と昭和史』

③橋爪 大三郎, 大澤 真幸『ふしぎなキリスト教』

『ふしぎなキリスト教』は、キリスト教について知れる初心者向けの解説書です。

キリスト教は、多くの日本人にとってただの「海外の宗教」の1つかもしれません。

日本におけるキリスト教信者数は192万人12018年の『宗教年鑑』(文化庁)(人口の1.5%程度)や、105万人2日本宣教リサーチの2018年版調査結果(0.83%)というデータがあります。いずれにしろ、圧倒的に少数派であることが分かります。

しかし、言うまでもなく世界宗教の1つで世界で政治的、文化的に大きな影響力を持っています。

つまり、歴史や現代社会を理解する上でキリスト教について理解しておくことは、とても役立つことなのです。

この本は初心者向けにとても分かりやすくキリスト教が解説されています。ぜひ読んでみてください。

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2章:【政治系】講談社現代新書のおすすめ本

次に、政治系のおすすめの講談社現代新書を紹介します。

①森村進『自由はどこまで可能か』

『自由はどこまで可能か-リバタリアニズム入門-』は、政治思想の1つであるリバタリアニズムについて理解できる本です。

リバタリアニズムとは、自由主義の1つで個人の権利に対する国家の介入を最小限にしか認めない、最も自由を重視する思想です。

普通の自由主義とどう違うの?」と思われるかもしれませんが、リバタリアニズムはアメリカ社会を背景に生まれたものであることを理解すべきです。アメリカはもともと自由主義の国ですが、社会的弱者でも最低限の生活ができるよう、公正な社会が戦後追求されました。

こうした、国家に対して一定の役割を認める自由主義に対して、「いやいやいかなる理由があっても個人の権利が侵害されるのは許されない」と主張する立場が、リバタリアニズムなのです。

アメリカでは一定の支持者がおり、独自の試みも実践されています。

非常に面白い政治的立場ですので、この本を入門書として学んでみることをおすすめします。

②菊池理夫『日本を甦らせる政治思想』

『日本を甦らせる政治思想-現代コミュニタリアニズム入門-』は、コミュニタリアニズムという政治的立場について書いた本です。

コミュニタリアニズムとは、アメリカの政治哲学の中から生まれた政治思想です。これもアメリカの社会や政治思想の背景から理解しなければならないのですが、簡単に言えば、

  • リベラリズム(自由主義)は伝統的に、共同体から切り離された個人が独自に自分の価値観を選べることを前提としている
  • しかし、個人は自分の所属する共同体の価値観から、完全に独立して存在することはできない
  • よって、現代では失いつつある共同体の価値を重視して、社会を作っていくべき

と考える立場です(→詳しくはこちら)。

アメリカでの政治思想の論争の中で知られ、展開した思想ですが、これは日本政治を考える上でも非常に重要な考え方です。

ぜひこの本から学んでみてください。

③飯山陽『イスラム2.0』

現代の最新のイスラム事情について知ることができるのが『イスラム2.0ーSNSが変えた1400年の宗教観―』です。

著者によれば、イスラムについて日本では俗説から誤った認識が広まっているが、それでは正しいイスラム世界のことが理解できない。そのため、この本では最新のリアルなイスラムについて解説している、とのことです。

著者はイスラム思想・イスラム法の研究者であり、内容は一般向けではあっても信用性が高く情報量も多いです。

専門家が最新のイスラム事情を書いた新書は多くありませんので、ぜひこの本から学んでみましょう。

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④安田浩一『「右翼」の戦後史』

『「右翼」の戦後史』は、戦前の右翼の成立から戦後の右翼、そして現代の「ネット右翼」までを通史としてたどった本です。

右翼と言えば、「街宣車」「暴力的」「古臭い」「天皇制」など典型的なイメージを持っている人がほとんどだと思います。しかし、右翼がいったいどのような思想を持っているのか。なぜ天皇制を支持するのか、その思想を理解する人は少ないでしょう。

また、なぜ「ネット右翼」のような存在が出てきたのでしょうか。

「右傾化」「保守化」も問題とされる現代において、右翼の思想やその変遷を知ることは、日本政治を理解する上でとても大事だと思います。

この新書では、右翼を「新右翼」「行動右翼」「伝統右翼」「宗教保守」「任侠右翼」「ネット右翼」に分類し、詳しく解説しています。通常の日本史や政治史では軽くしか触れられないテーマですので、とても面白く読めると思います。

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政治学のおすすめ本について、以下の記事でも紹介しています。

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3章:【経済系】講談社現代新書のおすすめ本

次に、経済系の講談社現代新書のおすすめ本を紹介します。

①根井雅弘『はじめての経済思想史』

『はじめての経済思想史』は、そのタイトル通り初心者向けに経済学の思想の歴史が解説されている本です。

現代の経済学には様々な流派があり、初心者からすれば複雑に見え学びにくいと思います。また、数学的手法が多用されるため、数学が苦手な人はアレルギーを持つことでしょう。

しかし、実は経済学の根本的な思想は数学なしでも理解できますし、その思想の発展をたどることで経済学の全体像のアウトラインを描き、現代の経済学を理解する基礎を作ることができます。

根井雅弘氏は多数の経済学・経済思想解説書を出している京都大学の教授ですので、内容は信頼できますし、とても分かりやすい解説に定評があります。

経済学入門の1冊目として読んでみてください。

②中原圭介『日本の国難』

『日本の国難ー2020年からの賃金・雇用・企業ー』は、日本が抱える構造的な問題について、特に経済的側面(賃金、雇用、企業)を解説している本です。

日本現在さまざまな問題を抱えていることは誰でも何となく理解していると思いますが、この本ではその問題について、

  • 借金バブル
  • 少子化
  • 雇用
  • 企業
  • 賃金
  • 自治体

をピックアップしてデータに基づいて、主に経済面の問題を解説しています。

日本が将来に抱える問題については、さまざまな議論がありますが、その1つとして読んでみることをおすすめします。

③深見浩一郎『<税金逃れ>の衝撃』

『〈税金逃れ〉の衝撃』は、グローバル企業がいかにして複雑な「租税回避」の仕組みを作り、巨額の利益を上げながら納税を回避しているのか、ということを解説した本です。

2020年4月には、GAFA+M(Google、Amazon、Facebook、Apple)+Microsoftの5社の時価総額が、日本の東証一部上場企業(2000社以上)の時価総額を超えたことが報道されました3日本経済新聞5月9日「GAFAMの時価総額、東証1部超え 560兆円に」。それほど現在のグローバル企業は強大化していますが、一方で納税をたくみに回避し巨額の利益を得ながら納税額はわずかである、ことは以前から指摘されてきました。

なぜそんなことが可能なのでしょう?

それは、「タックスヘイブン(租税回避地)」を使ったたくみな租税回避スキームを構築しているからです。

たとえば、80年代後半にAppleが発明し、その後GoogleやFacebookも使っている租税回避スキームに「ダブル・アイリッシュ・ダッチ・サンドイッチ」というものがあります。

複雑なので詳しくはこの本を参照していただきたいですが、様々な国の税制が異なることを利用して納税を回避する仕組みが発明され、国家は企業のスキームに追いつけていない(=税金逃れを防げない)現状があるのです。

とても面白いのでぜひ読んでみてください。

4章:【文化・社会系】講談社現代新書のおすすめ本

次に、文化・社会系のおすすめの講談社現代新書を紹介します。

①小熊英二『日本社会の仕組み』

小熊英二『日本社会の仕組みー雇用・教育・福祉の歴史社会学ー』は、社会学者小熊英二が、

  • 日本社会の雇用や教育、福祉の仕組みはどんなものなのか?
  • 日本の仕組みは世界のそれとどう違うのか?
  • 日本社会の仕組みはどのように作られてきたのか?

という疑問に答える本です。新書でありながら約600頁とボリュームがありますが、各章にまとめがありますし章ごとにテーマがあるため、知りたいところだけ読んでも良いと思います。

「日本社会」を漠然と改善すべきものと考える議論や、「海外」のような仕組みにするべきといった議論を耳にしたことがあります。しかし、それ以前にそもそも日本社会とは何か?という共通認識が必要ではないでしょうか。そうした目的にはこの本が役立ちます。

これは2019年に読んだ本の中でもとても良いものでした。

②河合雅司『未来の年表』

河合雅司『未来の年表-人口減少日本でこれから起きること-』は、日本の人口減少がこれからどのようなペースで進むのか、その結果社会にはどのような影響が出るのか、データから説明した本です。

この「年表」では、

  • 2020年:女性の2人に1人が50歳以上になる
  • 2022年:一人暮らし社会が本格化
  • 2024年:3人に1人が65歳以上の「超・高齢化」に
  • 2033年:全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる

などすでに統計データによってほぼ確実に来ることが予測されている未来が紹介されています(これは一例です)。

こうした悲観的予測を見ると将来を暗く感じてしまうかもしれませんが、大事なのはこうした社会が到来することを前提に、個人や社会が計画を立てて生きていかなければならない、ということです。

日本人は必ず知っておくべき内容だと思います。

③大澤真幸『社会学史』

大澤の『社会学史』は、630ページを超える新書です。古代の社会理論と位置づけられたアリストテレスから現代社会学の潮流まで、数多くの論者が登場します。

  • 第1部 社会学の誕生――近代の自己意識として
    アリストテレス/グロティウス/パスカル/ホッブズ/ロック/ルソー/スミス/コント/スペンサー/マルクス/エンゲルス/カント/フォイエルバッハ/ヘーゲル/フィヒテ
  • 第2部 社会の発見
    フロイト/デュルケーム/ジンメル/ヴェーバー
  • 第3部 システムと意味
    パーソンズ/トマス/パーク/マートン/ミード/シュッツ/ブルーマー/ガーフィンケル/ゴフマン/ベッカー/ルーマンとフーコー/レヴィ=ストロース/デリダ/ブルデュー/ハーバーマス /ボードリヤール/リオタール/ギデンズ/バウマン/トッド/メイヤスー

講談社BOOK倶楽部より(http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210935)

正直にいえば、これだけ多くの論者の議論を深く理解することは困難です(到底私には不可能です)。そのため、個別の論者に対する大澤の解釈は、専門家にとって議論の分かれるところでしょう。

しかし、あくまでも社会学史の入門書として読んだ場合、幅広い時代をカバーできるという意味で、質の高い内容だと思います。また、社会学内部における個別の論者の位置づけを学べるという意味でも有益です。

『社会学史』の読解で終わるのではなく、その後、関心のある論者の原著に当たっていくという読み方が一番いいではないでしょうか。

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④橋爪大三郎『はじめての構造主義』

『はじめての構造主義』は、言わずとしれた構造主義の解説書の古典本です。

構造主義とはなんだ?」と疑問に対して、著者の橋爪大三郎は「ちょっと進んだ高校生、いや、かなりおませな中学生」(3頁)にわかるように解説してます。そういった意味で、前提知識ゼロから構造主義を学びたい方にはベストな本です。

構造主義は20世紀を代表する現代思想で、さまざまな19世紀的な考え方が構造主義によって死亡宣告を受けました。つまり、私たちの常識の一部は構造主義からきているともいえます。

学術的な側面だけでなく、教養として学べることが多いので、ぜひ読んでみてください。

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⑤河野至恩『世界の読者に伝えるということ』

この本はタイトル通り、日本文学や日本の文化を世界の人々にいかに伝えるのかを多角的な視点から、特に文学研究の視点で丁寧に論じられている本です。

日本で生まれ育ち、日本語の環境でずっと生きてきた人々は、世界の文学を翻訳で読み、楽しみます。それと同じように、日本の外では英語、フランス語、スペイン語など、さまざまな言語に翻訳されて、世界中の人々が「世界文学」として日本文学を読んでいる現状があります。

著者の河野は、

  • 「日本文化を発信」しようとするとき、それを発信しようとする送り手側の気持ちと、「日本の文化を知りたい」という世界中にいる受け手との間で、気持ちのすれ違いが起きていること
  • ここで大事になるのが、自らが発信したことを一方的に発信するのではなく、相手の視点に立って、いかに伝えていくのか、ということ

を述べています。

世界中で暮らす人々にとって、日本発祥と言われる文化は、世界の中の、またアジアの中の一つ文化でしかありません。筆者は「世界の読者」の視点を認識した上で、世界の読者にとって財産となるコンテンツを発信していくことが重要になってくるといいます。

この本を通じて、「世界の読者」という視点から、自らを見つめ直していくことができるでしょう。表現も優しく、専門的な知識も丁寧に解説されているため、初学者にもおすすめの一冊です。

⑥仲村清司『本音の沖縄問題』

ルーツを知らずに育った沖縄人2世である仲村が語る、日本と沖縄との問題を『本音の沖縄問題』では学ぶことができます。特に、構造的な矛盾を抱えたまま沖縄が日本に返還されたことで、基地問題、経済問題、政治問題がさらに複雑化した歴史を学ぶことは大事です。

また、仲村の『本音の沖縄問題』を読む上で、著者の経験をしっかりと理解することは重要かもしれません。プロローグでは、以下のように述べています。

沖縄で暮らしたことのない現実と、沖縄の血を引くがゆえに僕自身も差別を体験したという屈辱感が、帰属意識としての日本という国家をよりいっそう遠いものにさせた。(16頁)

ここでいう差別体験とは、内地での賃金や労働条件だでなく、工場や料飲店などによる「朝鮮人・沖縄人お断り」という歴史的な差別までを指します。

このような経験をもつ著者の視点から沖縄史は、日本社会と沖縄の関係を再考するきっかけを与えてくれるはずです。ぜひ読んでみてください。

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5章:【哲学系】講談社現代新書のおすすめ本

続いて、哲学系のおすすめの講談社現代新書を紹介します。

①『いまを生きるための思想キーワード』

哲学を中心に広い分野で活躍する仲正昌樹の『いまを生きるための思想キーワード』は、現代の哲学・思想で頻出のキーワードを初心者向けに分かりやすく解説している本です。

正義/善/承認/労働/所有/共感/責任/自由意志/自己決定・自己責任/「心の問題」/ケア/QOL/動物化/歴史の終焉/二項対立/決断主義/暴力/アーキテクチャ/カルト/イマジナリーな領域への権利/「人間」

上記のキーワードについてそれぞれ10頁以下くらいで完結に説明されています。

現代の哲学・思想系の本を読むときには、手元に置いて辞書的に使うと良いと思います。また、ある程度そういう本を読んでいて、これらのキーワードについて理解できていないと感じている場合は、最初から最後まで読み通しても良いと思います。

現代思想のキーワードを学ぶためには、以下の書物もおすすめです。

今村仁司『現代思想を読む事典』

②三浦つとむ『弁証法はどういう科学か』

三浦つとむ『弁証法はどういう科学か』は、科学的弁証法についてとても分かりやすく解説した本です。

そもそも弁証法とは、

  • 古代ギリシャの弁論術的な弁証法から発達
  • ドイツ哲学の中でヘーゲルによっても用いられ
  • それを受け継いだマルクス、エンゲルスによって科学的に法則化された

ものです。

三浦つとむが「科学」の問題解決法としてこの本で解説しているのは、エンゲルスによって法則化された弁証法です。1968年出版のためマルクス主義の影響が色濃いですが、それでも物事を科学的に捉える方法、思考法として学べる名著です。

私は学生時代に勉強会で数十回読みましたが、読むたびに新しい発見がある、とても深みがある本です。

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③廣松渉『今こそマルクスを読み返す』

マルクスの入門書は数多く存在しますが、廣松の『今こそマルクスを読み返す』は良書です。

それは本書がマルクスの唯物論や弁証法を定義的に解説するのではなく、人間観や歴史観からマルクスを説明しているからです。定義的な説明は誰でもできますが、マルクスの世界観から理論を説明するのはとても困難です。そういった意味で、著者がマルクスを深く理解していることがよくわかる一冊です。

また、21世紀も四半世紀を過ぎた今日、「マルクスを読む必要あるの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、以前ツイートした以下の理由から、ぜひ読むことをおすすめします。

④内田隆三『ミシェル・フーコー』

内田の『ミシェル・フーコー』は、タイトルからわかるように、フーコーの思索で不可欠な部分を解説したものです。

具体的な内容的をいえば、

  • 「エピステーメー」に関して、第2章全体を使って「エピステーメー」を細かく解説している
  • ニーチェからフーコーが受けた影響を、序章で①歴史の系譜学と②超人思想から詳細に解説している
  • フーコーに関する伝記的情報が詳細に書かれている

が特徴といえます。

フーコーの理論は社会科学で重要なのは当然ですが、教養として知っておくべき内容だと思います。原著にあたるのは大変ですから、こちらの本をぜひ読んでみてください。

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哲学系の本について、以下の記事でもおすすめ本を紹介しています。

6章:【その他】講談社現代新書のおすすめ本

①原沢伊都夫『日本人のための日本語文法入門』

『日本人のための日本語文法入門』は、そのタイトル通り日本語文法について分かりやすく書かれた本です。

文法は中高生の時に習いますが、中高生の教科書とは異なるテーマや解説の仕方でとても実践的です。特に大学生や社会人になると「論理的な文章」「分かりやすい文章」「正しい言葉遣い」が求められるようになりますが、そうした目的には、中高生の教科書よりこの本の方が役立つと思います。

「もっとちゃんとした文章を書けるようになりたい」と考えている人は、ぜひ読んでください。

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②池川玲子『ヌードと愛国』

菊川の『ヌードと愛国』は、本来結びつかなそうな両者が関係しあうといった点でとても興味深い一冊です。

国家とヌードの関係に触れてみたいという方は、ぜひ読んでみてください。

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③鹿島茂『デパートを発明した夫婦』

デパートを消費社会論的に議論した書物が、鹿島の『デパートを発明した夫婦』です。

本書の冒頭で述べられているように、デパートとは以下のような社会的意味をもちます。

デパートとは純粋に資本主義的な制度であるばかりか、その究極の発現であると。なぜなら、必要によってではなく、欲望によってものを買うという資本主義固有のプロセスは、まさにデパートによって発動されたものだからである(11頁)

少し古い本ですが、デパートに巧妙に仕組まれたからくりを理解したい方はぜひ読んでみてください。

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まとめ

読みたい本は見つかりましたか?

講談社現代新書には、他にも多数の名著がありますので、ぜひこの記事を参考にしつついろんな本にチャレンジしてみてください。

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