文学

【文学理論とは】学ぶ意義・歴史を必読書とともにわかりやすく解説

文学理論とは
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文学理論(literary theory)とは、文学作品を解釈するために用いるさまざまな思考の枠組みのことです。

普段から文学作品を読んでいるのに、なぜわざわざ理論が必要なのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、私たちは小説や詩を読むときに何か特別な「理論」を意識して読むことはありません。

しかし、文学理論を意識することで「文学とはなにか」という根本的な問いを意識しながら読むことが可能になります。

そこで、この記事では、

  • 文学理論の意義
  • 文学理論の歴史

をそれぞれ解説していきます。

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1章:文学理論とは?

まず、1章では文学理論を「意味」「文芸批評との違い」から概観します。

2章では文学理論の歴史を紹介しますので、好きな箇所から読み進めてください。

1−1:文学理論の意味

まず、冒頭の説明を確認となりますが、文学理論とは、文学作品を解釈するために用いるさまざまな思考の枠組みのことです。

ここで、あなたは「なぜ、文学理論は必要なんだ?」と思うかもしれません。

結論からいえば、多面的に文学作品を味わい、「人」を学問的に考えるために重要なツールだからです。

たとえば、あなたがある有名な文学作品を読んだとしましょう。すると、

  • その文学作品を多くの人が素晴らしいと考え、高く評価していますが、あなたにとってその文学作品はなぜ価値があるのかを、どのように説明するのか?
  • その文学作品がどのような意味をもち、社会にどのような影響を及ぼしているのか、どのように理解するのか?

という疑問があるはずです。

それはちょうど、ゲームソフトがあってもそれを読み込むゲーム機がなければ楽しめないのと同じく、もし文学理論が存在しなければ、文学作品の多面的な価値を知ることはできないのです。

具体的には2章で紹介する多様な文学理論になりますが、重要なのはそれぞれの立場から文学作品を読解し多様な価値を見出していることです。そのような文学理論を通してのみ、「文学とはなにか?」という問いに科学的なアプローチが可能になるのです。

そもそも、文学とはなんだ?と考える方には次の記事がおすすめです。

→【文学とは?】その定義や学問の特徴をわかりやすく解説

1−2:文学理論と文芸批評の違い

さて、「文学理論」と似た言葉に、「文芸批評」というものがあります。

簡潔にいえば、文芸批評とは、

作品の価値を見極め、その価値を相手に伝えるプロセスのこと

を指します。

たとえば、テストで数学の問題が出されたとき、私たちはいくつかの方程式を使って問題を解き、答えを導きます。文学理論は数学における方程式のようなもので、文芸批評とは作品を分析する過程のことと思ってください。

文学者の石原千秋は『大学生の論文執筆法』(ちくま新書)で、さらに詳しく説明しています。具体的には、「注がないものが批評で、注があるものが研究だ」(74頁)と述べて、両者の違いを以下のように説明しています。

  • 批評
    ・基本的には、注がないのもの
    ・「私は〜と思う」という文体が求められる
    ・どんなに学問的な文体であろうと、最終的には批評家の好みが重要となる
  • 研究
    注は必須(先行研究の参照)
    ・「〜は〜である」という文体が求められる
    ・研究者の好みも当然存在するが、研究史や批評を含めて実証的な事実を語る必要がある

このような違いをみると、文学理論が科学的なアプローチで文学に接することがわかるのではないでしょうか?

1章のまとめ
  • 文学理論(literary theory)とは、文学作品を解釈するために用いるさまざまな思考の枠組みのことである
  • 文学理論を通してのみ、「文学とはなにか?」という問いに科学的なアプローチが可能になる
  • 文芸批評とは作品の価値を見極め、その価値を相手に伝えるプロセスのこと
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2章:文学理論の歴史

2章では、クロニクル的に文学理論を紹介していきます。先に、内容を要約すると、以下のようになります。忙しい方は以下の要約だけでも読んでみてください。

文学理論の基礎
  • アリストテレス・・・世界で初めて文学理論を提唱したのは、古代ギリシャの哲学者アリストテレス。筋(プロット)を文学作品における重要な価値基準とした
  • ロシア・フォルマリズム・・・ロシアで1910年代に誕生した文学理論。日常で使われる言葉と使われない言葉の区別
  • ニュー・クリティズム・・・1930年代にアメリカで生まれた文学理論。文学的な技法を重要視し、そこに作者の意図や社会的なメッセージを読み取ることを否定した
  • 現象学・・・1940年代から1950年代にかけて文学作品を分析する際に着目されたもの。現状学的に、人間の「意識」に注目し、文学分析をおこなった
  • 構造主義・・・言葉のシステム(構造)に着目し、作品の構造を分析した理論。物語を構成する要素をパターン化し、それらの要素がどのような関係にあり、どのように配列されているかを研究した
  • ポスト構造主義・・・作品に存在する言葉の矛盾やひねりに注目することで、作品の中に潜む隠された意味を発見しようとしたもの。代表的な論者にデリダがいる
  • 精神分析学・・・文学作品を無意識の欲望が別の形を取って現れたものとして捉えるもの。代表的な精神分析学者にはフロイトがいる
  • フェミニズム・・・文学研究のフィールドが男性優位の構造であったことを批判的に捉えるもの。文学作品の中にある女性差別の世界観や性的不平等の思考パターンを暴露することに専念した
  • クィア理論・・・同性愛者の視点から文学作品を研究するもの。同性愛というカテゴリーが決して異常なものではなく、普遍的なものであることを強調した
  • 新歴史主義・・・文学作品の歴史性に重み付けを行うもの。文学作品は歴史を反映したテクストであり、歴史の一部を構成していると考えた
  • ポストコロニアル理論・・・植民地主義と文学制度の共犯関係を暴露することを目標に掲げ、西洋の文学作品における植民地主義の影響を研究するもの。アジアやアフリカの文学作品の再評価もされた

2-1:アリストテレス

そもそも、世界で初めて文学理論を提唱したのは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスだと言われています。

アリストテレスは『詩学』の中で、文学の定義について、「人間の行為を再現(模倣)したもの」と論じています。それは人間の行為には、往々にしてその人独自の性格が現れるからです。

たとえば、怒りに任せて人を殴った場合、その人は短気で自制心が欠けた性格だと考えることができるしょう。アリストテレスは、文学作品においてそうした行為が生まれる原因である、様々な事件の連なりを筋(プロット)と呼んで、これを文学作品における重要な価値基準とみなしました。

そのため、筋(プロット)が一貫性を保っていない文学作品は、アリストテレスにとっては劣った作品だと言えるでしょう。



2-2:ロシア・フォルマリズム

ロシア・フォルマリズムは、その名の通りロシアで1910年代に誕生した文学理論です。

ロシア・フォルマリズムの特徴は、

文学作品で使われている言葉と、日常生活で使われている言葉には違いがあると主張したこと

です。

たとえば、谷川俊太郎の詩には、日常生活では使わない、リズムや音のリフレイン(反復)が見られます。私たちは、普段こうしたリズムや音の反復を会話で使うことはありません。

ロシア・フォルマリズムによれば、こうした特徴は文学作品の独自性を示すものであり、日常的に使われている言語と区別されます。このようにロシア・フォルマリズムは、文学作品において言葉がどのように使われているのか、その形式に注目することで、文学作品の特殊性を解明しようとしたのです。

2–3:ニュー・クリティシズム

ニュー・クリティズムは、1930年代にアメリカで生まれた文学理論です。

具体的には、ニュー・クリティシズムは、

ロシア・フォルマリズムの考え方をさらに推し進め、文学作品とは一切の社会的な背景から離れたもの

だと考えました。

つまり、文学作品を評価するために重要なのは文学的な技法だと見なし、そこに作者の意図や社会的なメッセージを読み取ることを否定したのです。

加えて、ニュー・クリティシズムは、文学作品を自分の感情で解釈しようとする考え方も否定しました。すなわち、ニュー・クリティシズムにとって文芸批評とは、ある作品を読んで自分がどう感じたかではなく、その作品にどのような技法が存在するかを分析する科学的な方法だったのです。



2–4:現象学

一方、ヨーロッパでは現象学という文学理論が誕生していました。

当時のヨーロッパの状況は、

  • 第一次世界大戦による壊滅的な打撃や共産主義運動の高まりによってその社会的秩序が大きく動揺した
  • それまで絶対的なものと思われていた様々な伝統的価値観の崩壊に直面していた

といったものでした。

ドイツの哲学者エドムント・フッサールはこうした状況に対し、私たちが絶対的に信じられるものとして、人間の「意識」に注目します。

  • 私たちがはっきりと確信を持つことができるのは、私たちの意識が直接経験するものだけ
  • つまり、意識によって体験されていないものはすべて排除しなければならない
  • こうした、意識を通して認識できる現実を、フッサールは「現象」と呼んだ

フッサールの指摘に影響されたジュネーブ学派と呼ばれるグループは、1940年代から1950年代にかけて文学作品を分析する際にこの現象学を応用しました。

具体的に、ジュネーブ学派は「文学作品の実際の歴史的コンテクスト、その作者、文学生産の諸条件ならびに読者層をすべて無視」し、「作品そのものにおのずとあらわれている」はずの作家の意識の世界をつかみ出す試みを行いました。(テリー・イーグルトン『文学とは何か』(上)2014年、岩波書店、149ヘ頁を参照)

2–5:構造主義

フッサールにとって、文学作品の言葉は作者の意識を表現するための道具にすぎませんでした。しかしながら、1950年代以降こうした「言葉=意味を伝えるための道具」という考え方は、構造主義のグループによって真っ向からくつがえされます。

スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの記号論の影響を受けた構造主義は、

  • 意味が言葉を作り出すのではなく、逆に言葉こそが意味を作り出す
  • そして、言葉のシステム(構造)こそが世界を作り出しており、作品の構造を分析することが文学研究においては重要である

と主張しました。

具体的にいえば、構造主義的分析では物語を構成する要素をパターン化し、それらの要素がどのような関係にあり、どのように配列されているかを研究しました。たとえば、童話『浦島太郎』では少年が亀を助ける場面がありますが、構造主義の方法ではこの物語から「人間と動物」のパターンを見いだすことができます。



2–6:ポスト構造主義

こうした構造主義の考え方は、物語を科学的に分析するものとして評価されましたが、一方 で問題点もありました。構造主義は物語の中からさまざまなパターンを抽出しますが、作品の価値やテーマについてはまったく関心を示しません。これでは作品をいくら研究しても、そこから何の意味も得られないことになってしまいます。

フランスの哲学者ジャック・デリダは、1960年代にこうした構造主義の硬直性を批判し、以下のようなラジカルな主張を行いました。

  • 構造主義によれば、言語が世界を作り上げ、私たちが世界を「どのように」見るかによって、「何を」見ているかが決まるため、(たとえば、虹の色は日本人にとっては7色に見えるが、アフリカのある民族にとっては2色に見える)言葉によって世界の見え方が異なるのであれば、絶対的な事実というものは存在しない
  • デリダによれば言葉は常にあやふやで、信頼できないものである(日本語の「けっこうです」という言葉は、「肯定」という意味があると同時に「否定」の意味も含んでいる)

ポスト構造主義は、デリダのこうした秩序や言葉への懐疑的な態度を文学研究に導入しました。作品に存在する言葉の矛盾やひねりに注目することで、作品の中に潜む隠された意味を発見しようとしたのです。

こうした、作品における意味の多義性に注目し、作者自身も気づかなかった無意識を暴こうとする作業は「脱構築」と呼ばれています。

2–7:精神分析学

構造主義とポスト構造主義の共通点は、どちらも言語学の知識を文学研究に応用した点にあ りました。その一方、精神分析の方法を文学研究に応用するという別の試みが1920年代以降ヨーロッパで行われていました。精神分析とは、オーストリアの医者ジグムント・フロイトが提唱した治療方法を指します。

たとえば、フロイトは、

  • 人間の心は意識的な部分と無意識的な部分に分けられている
  • 意識的な部分は「エゴ」と呼ばれており、このエゴは不道徳な欲望を抑圧する機能を果たす
  • たとえ私たちが何らかの欲望を抱いたとしても、エゴはそれを抑圧し、無意識の中に押し込める

と考察をします。(→フロイト無意識に関してより詳しくはこちら

しかしながら、抑圧された欲望は無意識の中で生き続けるので、時たまそうした欲望が言葉となってすべり出ることがあるとフロイトは述べました。フロイトにとって文学作品とは、こうした無意識の欲望が別の形を取って現れたものです。

つまり、精神分析学的な分析では、文学作品の中に禁止された欲望の痕跡を読み取ろうとしました。



2–8:フェミニズム

ポスト構造主義が誕生した1960年代は、フェミニズムが興隆した時代でもありました。フェミニズムは、それまでの文学研究のフィールドが男性優位の構造であったことを指摘します。

具体的に、次のような問題がありました。

  • 文学研究の対象とされてきた作品は、そのほとんどが男性作家の手によるもの
  • また、男性優位の文学研究は、作品における女性のイメージを男性目線から固定化し、それを事実として普及していた

たとえば、「感情的」「意気地のない」「嫉妬深い」といった女性に対するマイナスのイメージは、フェミニズムよれば男性作家たちが長年にわたって形作ってきた虚構のイメージです。

こうした観点から、フェミニズムは文学作品の中にある女性差別の世界観や性的不平等の思考パターンを暴露することに専念しました。1980年代に入ると、フェミニズムはポスト構造主義の理論を取り入れて、それまで否定され続けてきた女性の世界観を復興し、文学作品における女性的な要素を再構築する方向へと転じます。

そうした運動によって、今まで見過ごされてきた女性作家による多くの作品が再評価されることになりました。

2–9:クィア理論

フェミニズムによれば、「男」と「女」というカテゴリーは絶対不変の基準にしており、1990年代に入ると、そうした性別の違いそのものを文化的に作られた人工的な枠組みであると考える運動が起こりました。

なぜならば、もしそうであればゲイやレズビアンといった同性愛者は無視されてしまうからです。クィア理論は、こうした同性愛者の視点から文学作品を研究する考え方です。

実際、クィア理論は、文学作品の中における人間の同性愛的な傾向に注目します。そうした描写を暴露することによって、同性愛というカテゴリーが決して異常なものではなく、普遍的なものであることを強調するのです。

たとえば、クィア理論は、シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』や夏目漱石の『こころ』など、一見同性間の性関係が見られないように思える作品にも同性愛的な側面が潜在していると指摘します。



2–10:新歴史主義

女性たちが文学制度における女性差別を攻撃していた頃、男性たちは1970年代より文学作品の歴史性に注目し始めます。それまで、歴史家たちは歴史資料を客観的な事実を見ていた一方、文学作品は信頼できない資料として無視していました。

しかしながら、新歴史主義と呼ばれる理論は、歴史における客観性を否定します。新歴史主義によれば、歴史という学問は特定の権力集団のイデオロギーに影響された「物語」にすぎません。

そのため、

  • 文学作品も歴史を反映したテクストであり、歴史の一部を構成している
  • たとえば、ウィリアム・シェイクスピアの作品を歴史的な側面から研究することによって、16世紀のイギリスにおける家族関係、奴隷制度、宗教的迫害の歴史を読み取ることが可能となる

といった分析がされていくのです。

このように、新歴史主義では文学作品の歴史性に重み付けをおこないます。

2–11:ポストコロニアル理論

1960年代から盛んになったフェミニズムは、それまで信じられてきた文学制度の普遍性を女性の視点から大きく揺るがすものとなりました。一方で、既存の文学制度を西洋人が作り上げた虚構と見なして、その人種差別的側面を暴くポストコロニアル理論が同じ時期に第三世界で起こりました。

ポストコロニアル理論は、文学という学問において西洋人の文学作品ばかりが研究されていることを批判します。ポストコロニアル理論によれば、これは20世紀における植民地主義の悪しき名残にほかなりません。

具体的には、

  • アジアやアフリカを搾取した西洋人は、西洋文化こそが優れた文化だと勘違いし、西洋の文学作品ばかりを高尚なものとして文学研究に持ち込んだ
  • 一方で、西洋の文学作品は、西洋人の視点から東洋人たちをひとくくりにまとめ、彼らを残酷で怠惰な人種であると差別的に描いてきた

といったことがおこなわれてきました。

ポストコロニアル理論は、こうした植民地主義と文学制度の共犯関係を暴露することを目標に掲げ、西洋の文学作品における植民地主義の影響を研究する一方、西洋によって無視され続けてきたアジアやアフリカの文学作品の再評価を行っています。

ポストコロニアルに関して詳しくは、こちらの記事を参照ください。

→【ポストコロニアリズムとはなにか】定義や代表的な理論を簡単に解説

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3章:文学理論を学ぶための必読書

文学理論を理解することはできましたか?

この記事で紹介した「文学理論」はあくまで概要です。文学理論をしっかり学ぶために、これから紹介する本をあなた自身で読んでみることをオススメします。

オススメ書籍

オススメ度★★★小林真大『文学のトリセツ』(五月書房新社)

文学理論をこれから学んでみたいという方のための入門書です。若い人に向けて書かれているため、丁寧で分かりやすい内容になっています。

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オススメ度★★★テリー・イーグルトン『文学とは何か–現代批評理論への招待』(岩波書店)

文芸批評家イーグルトンによる文学理論の解説書。各文学理論の特徴だけでなく、重大な問 題点や今後の課題についても指摘しており、一読に値する名著です。

また、今まで取り上げた各文学理論の草分けと見なされている作品を紹介します。

名著

アリストテレス『詩学』

文学理論の出発点とされる作品。本書はとりわけ悲劇の性質について分析し、有名なカタル シス(浄化作用)の理論について解説しています。なぜ、私たちは文学作品を読むのか、文学の本質に迫った文学論です。

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ヴィクトル・シクロフスキー『散文の理論』

ロシア・フォルマリズムの理論家シクロフスキーによる作品。文学と非文学の境界線はどこ にあるのかという難解な問題に関して、文学テクストの構造や表現技法の視点から分析した画期的な名著。

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I.A.リチャーズ『実践批評―英語教育と文学的判断力の研究』

ニュー・クリティシズムの実例が理解できる作品。作者名とタイトルを省いた詩が与えられ た時、私たちは従来の伝記的批評では詩を分析できません。しかし、本書の中でリチャーズはニュー・クリティシズムの手法によって見事に詩を分析を行っています。

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エドムント・フッサール『現象学の理念』

フッサール自身による現象学の入門書。ただし、入門書といっても結構難解です。そもそも 現象学とは、私たちが疑えないものは何かという哲学的な問題に、フッサール自身が自問自答を経てたどり着いた答えでした。本書にも、フッサールがどのようにして意識の働きに絶対性を見出したのか、その過程が丁寧に描かれています。

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ユーリ・ロトマン『文学理論と構造主義』

構造主義は文学をどのように分析するのか、構造主義の手法について詳細に書かれた解説書。文学作品を1つの構造と捉え、テクストの空間構造や額縁構造について理論化を試みています。

ジャック・デリダ『デリダ、脱構築を語る』

デリダの本は難解をもって知られていますが、その中で比較的易しいと言われる本書は、デ リダがオーストラリアのシドニーで行なったセミナーを記録したものです。ポスト構造主義の重要な思考様式である脱構築の手法について詳しく解説されていると同時に、哲学者デリダの世界観についてもよく分かる本です。

ジグムント・フロイト『精神分析学入門』

精神分析学の大家であるフロイトが、ウィーン大学で行なった講義をまとめた本。言い間違いや夢など、私たちが日常生活で経験するさまざまな事例を通して、私たちが抱く無意識の欲望の真相について論じています。

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エレイン・ショウォールター『新フェミニズム批評―女性・文学・理論』

フェミニズムが文学制度にもたらした大変革について論じた作品。とりわけ、第9章の「荒野のフェミニズム批評」は、フェミニズムの歴史を丁寧に解説した内容になっており、フェミニズムを知りたい方には一読に値します。また、第8章の「かつて存在しなかったもの」では、フェミニズムが考慮しなかったレズビアンの問題について分析されており、クィア理論を学びたい人にも有用な本です。

スティーヴン・グリーンブラット『ルネサンスの自己成型―モアからシェイクスピアまで』

新歴史主義という言葉を生み出したのが、ほかならぬこのグリーンブラットでした。この本 では、ルネサンス時代に書かれた戯曲において、ヨーロッパの植民地主義がどのように反映されているのかを論じ、文学作品を他の歴史的資料と比較対照する新歴史主義の手法を披露しています。

エドワード・サイード『オリエンタリズム』

ポストコロニアル理論の立役者となったサイードによる作品。この中でサイードは、ヨーロッパの文化的伝統がいかに人種差別と植民地主義イデオロギーに染まっているかを痛烈に暴露しています。今まで普遍的に思われてきた、文学制度における西洋の優位性を突き崩した画期的な本です。

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まとめ

最後にこの記事の内容をまとめます。

この記事のまとめ
  • 文学理論とは、文学作品を解釈するために用いるさまざまな思考の枠組みのことである
  • 文学理論を通してのみ、「文学とはなにか?」という問いに科学的なアプローチが可能になる
  • 文学理論にはアリストテレスからポストコロニアル理論まで幅広く存在する

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