ナショナリズム(nationalism)とは、
ナショナリズムとは、特定の民族が、自らの文化的・政治的な一体性を高めようとする運動や思想のことです。
とは言え、ナショナリズムの説明はこれだけでは不十分です。
ナショナリズムについて理解するためには、「エスニック集団」「民族」「国民」の違いとは何なのか?理解しなければならないからです。
そこでこの記事では、
- ナショナリズムとは何か?
- ナショナリズムや国民国家はどのように成立したのか
- 各国のナショナリズムはどのようなものか?
- ナショナリズムを学べる書籍リスト
について詳しく解説します。
ナショナリズムについて理解することは、現在の日本で起こっている移民や外国人労働者への反発、沖縄やアイヌなど少数民族のアイデンティティ、右傾化といった様々な現象を理解するベースになります。
知りたいところから読んでみてください。
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1章:ナショナリズムとは?
ここではナショナリズムの意味について丁寧に説明し、混同されがちな愛国心との違いや、近年再びナショナリズムが勃興している理由まで説明します。
ナショナリズムと国民国家が成立したプロセスから知りたい場合は、2章をお読みください。
1-1:ナショナリズムの意味
もう一度確認しますが、
ナショナリズムとは、特定の民族が、自らの文化的・政治的な一体性を高めようとする運動や思想のことです。
これでは説明不足なので、しっかり理解するために、
- エスニック集団
- 民族
- 国民
- 国民国家
という関連する概念から説明します。
1-1-1:エスニック集団とは
エスニック集団というのは、言葉や宗教、習慣、文化、歴史、血縁などについてある程度共有していて、「われわれ意識」を持った集団のことです。
もちろん、それぞれのエスニック集団によって「言語、宗教、習慣、、」のどれが中心になっているかは異なります。つまり、宗教や血縁が多様でも「われわれ意識」を共有した集団は存在し得るのです
エスニック集団について、たとえば私たちの場合は「日本人」という点で「われわれ意識」を共有している集団だと言えるでしょう。
しかし、ここで気をつけなければならないのが、エスニック集団と「民族」という概念の違いです。
特に私たち日本人にとって混同しやすい概念です。
※エスニック集団・エスニシティについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
1-1-2:民族とは
民族というのは、エスニック集団をベースにしつつ、「この『われわれ意識』を共有したみんなで国家を作ろう」という意思を持った集団のことです。
つまり、エスニック集団が単なる「われわれ意識」を共有した集団であるのに対し、それに政治的な統一・独立を求める意思を持ったものが民族と言えるということです。
もちろん、実際のエスニック集団や民族は非常に多様なので、ここで明確な定義をすることは難しいです。実際には、エスニック集団と「民族」がほぼ同じ意味で使われることもありますし、「民族」と次に紹介する「国民」が同じ意味で使われることもあります。
これは、それだけ現実の民族や国民の成り立ちが多様であるためです。とは言え、政治学などでは上記のように考えられることが多いです。
たとえば、イギリスの一部である北アイルランドは自分たちで独立することを主張していますが、これは彼らが政治的に独立する意思を持っているという点で、「民族」だと言えそうです。
1-1-3:国民とは
上記のエスニック集団・民族に対して、国民というのは一つの国家を構成する構成員のことです。
ここで注意すべきは、「エスニック集団が民族になり、そして国家を持つようになって国民になる」という直線的な把握は誤りであるということです。
なぜなら、現実の国家の多くは、一つの国家が一つの民族によってのみ構成されているわけではないからです。
たとえば、隣国の中国は多くの少数民族を抱えていますし、多民族国家はむしろ世界の国家の大多数だと考えられます。
日本は単一民族国家と思われがちですが、沖縄(琉球)やアイヌのように、日本が近代化する過程で半ば強制的に同質化を迫った人々もおり、完全な単一民族国家とは言えないのです。
1-1-4:国民国家とは
さて、前置きが長くなりましたが、私たちが暮らす現代社会は「国民国家(nation state)」が一つの政治的単位となっています。
国民国家というのは、何らかの一体性(われわれ意識)を持った「国民」によって統一された国家という意味です。
国家は一体性を「上(政府、権力者)」側から強めることもありますし、民族が自分たちで一体性を作り出して国民国家化する「下」側からのもの(民族自決など)もあります。
いずれにしても、国民国家を作るというのは巨大なエネルギーが必要なので、その原動力として「われわれ意識」が利用されます。
その思想や運動こそが、ナショナリズムなのです。
■ナショナリズムは矛盾を抱えている
「あれ?一つの国家に複数の民族が存在するのが普通と言ったのに『一体性』を持っているってどういうこと?」
このような疑問を持った方は鋭いです。
国民国家というのは、多くの場合国内に多数の民族を抱えているのにかかわらず、何らかの一体性、同質性、均質性が求められるという矛盾を抱えた存在なのです。
ナショナリズムに関わる様々な問題もここから生まれています。
国民国家の一体性という矛盾について、詳しくは2章で説明します。
1-1-5:ナショナリズムとは
さて、ここまでの説明が分かるとナショナリズムについて深く理解できるはずです。
ナショナリズムとは、ある民族が民族的な単位と政治的な単位(国家)を一致させようとする運動です。
しかし、現実の国家は、
- ある民族が複数の国家に分かれているケース(例:冷戦時代の東西ドイツ)
→「みんなで統一して一つの国家になろう」というナショナリズムが生まれやすい - 民族Aが民族Bの国家の中に入れられているケース(例:北アイルランド)
→「独立してわれわれの国家を作ろう」というナショナリズムが生まれやすい - 民族と国家がほぼ一致しているケース(例:日本)
→「より団結しよう」というナショナリズムが生まれやすい - ある民族が多数の国家に分散しているケース(例:華僑)
→本国との結びつきの強化や本国を作ろうとするナショナリズムが生まれやすい
というように、多様な実態に伴って多様なナショナリズムが生まれやすいです。
ナショナリズムという国家を単位とする「われわれ意識」は、近代国家が形成される過程で作られたものです。詳しくは以下の記事で解説しています。
1-2:ナショナリズムと愛国心の違い
さて、ナショナリズムと混同されがちな言葉に「愛国心」がありますが、この区別は実は難しい所です。
- 愛国心・・・素朴な仲間意識で無自覚的、開放的
- ナショナリズム・・・自覚的で排他的、政治的行動と結びつく
このように区別することはできなくはないですが、そもそもナショナリズムという概念自体が、実態が多様なゆえに明確に定義しにくいものなので、明確な区別が難しいのです。
また、愛国心という概念は、以前は肯定的に見られることが多かったですが、最近では過激な右翼的勢力が世界中で増えていることから、ネガティブなイメージで語られることも増えている印象です。
※ナショナリズムについて以下の本は入門書として最適です。
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ナショナリズムについて理解できたでしょうか?
1章では、一般的な説明をしたので、2章では具体的な歴史からその成り立ちを説明していきます。
- ナショナリズムとは、特定の民族が文化的・政治的な一体性を高めようとすること
- ナショナリズムは、その民族の置かれた状況によって「統一」「独立」「一体性の向上」「本国を作る」など様々な形で表出する
- エスニック集団、民族、国民はそれぞれ異なる概念
- ナショナリズムは、国民国家が成立する過程で「われわれ意識」が強まることで生まれる
2章:各国のナショナリズムと国民国家成立の歴史
ここでは、各国の具体的な歴史からナショナリズム・国民国家成立のプロセスを見ていきましょう。
1章の一般的説明が理解できなかった方は、具体的な歴史も合わせて読むとより理解と思います。
2-1:フランスの国民国家化とナショナリズム
フランスは、国民国家の成立はスムーズでしたが、統一した国民意識をつくるのに時間がかかることになりました。
2-1-1-:フランスの国民国家化
フランスでは、
- 早くから絶対王政によって支配されており、まとまった政治単位があった
- フランス革命によって政治的、経済的統一が強化され、国民国家として成立
という経緯で国民国家が成立しました。
しかし、ここでフランスが抱えたのが、カトリック教会による文化的な支配をいかに変えていくかということです。
2-1-2:フランスのわれわれ意識
国民国家として、「われわれ意識」を統一するためには、「歴史、宗教、文化」など何らかの媒体が必要なのは、これまでも説明した通りです。
「では、カトリックが宗教として『われわれ意識』になるのでは?」
と思われるかもしれませんが、カトリックはヨーロッパに普遍的な宗教であり、それだけでは「われわれ」と「それ以外」を区別できないため、国家としての一体性を作ることができません。
そこで、フランスでは、フランス革命を中心に国民意識が統一されていくことになります。
実際に行われたのは、
- フランス革命100年祭に合わせたパリ万博
- フランス革命の革命歌である「ラ・マルセイエーズ」を国歌にした
- 共和国のシンボルである彫像「マリアンヌ」があらゆる所に設置された
- ドイツとの戦争体験や敵国としての認識を用いた教育
といったことで、つまりは国民が共通して持つ歴史を掘り起こし、明確化し、印象づけることで国民意識を統一していったのです。
フランスの場合は、「国家が決めた理念について、自分から選択した人々が国民である」という形で「われわれ意識」が作られました。
そのため、フランスのナショナリズムは、次に紹介するドイツの血統主義に比べて、開放的、啓蒙主義でした。
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2-1-3:フランスのナショナリズムの問題
フランスで生まれた普遍的、啓蒙的なナショナリズムは、その他のヨーロッパの国でも自由主義・民主主義を求める思想として、普遍的な役割を持ちました。
そのため、この時代のフランスは、ヨーロッパにおけるリーダー的な存在としてのプライドを持っていたのです。
しかし、普仏戦争ではドイツ(プロイセン)に敗北し、ドイツがフランスを超える力を持つようになりました。
その結果、フランスでは排外主義的なナショナリズムが生まれ、ドイツへの報復や帝国主義を生むことになったのです。
2-2:ドイツの国民国家化とナショナリズム
ドイツはフランスと比べて、紆余曲折した国民国家化の歴史を持っています。
2-2-1:ドイツの国民国家化
ドイツの公民国家化の歴史を単純化すると、
- もともと諸侯によって分割統治されていたモザイク的な国家だった
- ナポレオンによる支配やフランスへの対抗から、急速に権力者側からの国民国家としての統一が進められた(上からの統一)
- 上記の歴史的経緯から、現在でも諸州で政治や文化の独自性が強い
- ドイツは、モザイク的国家であったため、「ドイツ民族が持つ歴史的な連続性」を基礎に国民国家化することが難しかったため、「ドイツ語を話す人々」という血統主義的な国民国家化をすることになった
ということになります。
2-2-2:ドイツのわれわれ意識
民族がバラバラな政治単位として存在している場合、それを統一して国家を作るためには、何らかの形で「われわれ意識」を作る必要があります。
それは「われわれ」と「他の人」を区別する基準を作るということでもあり、その場合に利用されるのがその民族の宗教や共通した歴史の物語などです。
しかし、ドイツの場合は、長い間分割統治されてきて、民族として統一した国家を目指すこともできなかったために、血統主義的な「われわれ意識」が作られたのでした。
2-2-3:ドイツのナショナリズムが生んだ問題
血統主義的な思想をベースに国民国家化したために、第一次世界大戦後に、
- 領土の喪失
- 経済的低迷
- 失業者の増加
といった混乱が起きた時に、ナショナリズムと共に、血統によって優劣を付ける人種主義が強まり、ユダヤ人差別、ホロコーストという歴史に繋がることになりました。
ドイツのナショナリズムと全体主義について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【全体主義とは】生まれた理由からアーレントの主張までわかりやすく解説
2-3:日本の国民国家とナショナリズム
ヨーロッパの国民国家成立とナショナリズムの代表例として、対照的なフランスとドイツを紹介しました。
ここで、日本の国民国家成立の歴史も見てみましょう。
日本の場合、国民国家がいつ成立したのか明確にするのは難しいです。
なぜなら、
- 島国で周辺国との国境が明確
- 島国で単一民族に近い民族構成であることから、近代化以前(明治維新以前)からゆるやかな「われわれ意識」があったと考えられる
という理由があるからです。
とは言え、大まかに論じることは可能です。
2-3-1:近代化以前の日本の国民意識
近代化以前の日本は、特に江戸幕府が誕生する前は地域差が大きく、周辺国との交流・ヒトの移動も多く、「日本」という国家単位での「われわれ意識」は希薄であったと考えられます。
ある程度国家としての国民意識が作られたのは、
- 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康による国家の統一
- 江戸幕府によるある程度の中央集権化や通貨の統一、国内での経済的交流の発達
といったことからでした。
とは言え、この時期は幕藩体制で「われわれ意識」は「日本」より「〇〇藩」もしくは「〇〇村」の方が強かったかもしれません。
2-3-2:日本の国民国家化
日本が本格的に国民国家化を進めたのは、明治維新以降です。
明治維新以降では、
- 沖縄(琉球)や北海道が明確に日本の領土とされた
- 和人(日本の本土の多くの民族)と異なるアイヌや沖縄の人に対し、言語や文化の同化政策が行われた
- それ以外の地方に対しても、標準語が普及された
- 天皇の存在や歴史、神道をシンボルに日本の民族としての統一感が醸成された
といった政策が取られました。
私たちは「他の国に比べて、遙か昔から同じ日本人として歴史を共有してきたのだ」と考えがちですが、それは「エスニック集団」「民族」としてはある程度正解である一方で、「国民」としてずっと「われわれ意識」を一貫して持ってきたというわけではないと言えるのです。
(もちろん、他の国に比べて、国民国家成立以前から統一感が強かったことは否定できません。)
2-3-3:国民国家化と植民地主義
こうして国民国家として成立するのと並行して、欧米列強に対抗するために帝国主義的な政策も進められました。
つまり、国内の国民意識の統一をしつつも、周辺国の異民族を同じ国家に入れ込もうとする、ある意味矛盾した政策が行われたのです。
そのため、植民地地域では、
- 日本語教育を中心とした文化的な同化
- 法制度(戸籍など)を中心とした法的な同化
といった政策が進められましたが、それが道半ばにして挫折したのはみなさんも知っている通りです。
日本の植民地主義は「アジア主義」と関連して議論されることが多いです。アジア主義について詳しくは以下の記事で解説しています。
2-3-4:日本のナショナリズム
日本の場合、もともと同質的な民族であったことから、大陸の国家が抱えるような「独立」「統一」などの問題はあまり起きていません。
しかし、日本のナショナリズムに問題がないわけではありません。
もともと同質性が高い民族である場合、国内で何らかの問題が起こった場合に、より強固な統一を求めるという形でナショナリズムが生まれることがあります。
たとえば、現在の日本の中にも、
- 移民や外国人労働者の排斥を求める
- 外国人問題に対してリベラルな発言をする人や、中国、韓国、北朝鮮などに対して寛容な政策を取ろうとする人に対して、売国奴呼ばわりする
- 国内の中国や韓国、北朝鮮にルーツを持つ在日外国人を、過激な言葉で非難する
といった人々が存在します。
一般的に言って、国家が問題を抱えて国民が不安や抑圧を感じると、溜まった感情の矛先が「異分子」に向くことはよくあることです。
現在の日本でも、「異分子」を見つけてそれを叩くという形でナショナリズムが生まれていると言えるかも知れません。
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2-4:現代のナショナリズムとグローバリズムの問題
さて、移民や外国人労働者に対する排斥の声という形でナショナリズムが生まれているのは、日本特有の問題ではありません。
現在では、世界中の国で同じようなことが起こっているのです。
それは、大きく捉えるとグローバリズムの進行に伴うナショナリズムの問題と言えるでしょう。
あなたもご存知だと思いますが、グローバリズムとは国境を越えたヒト・モノ・カネ・情報の移動が増大し、世界で均質化が進む現象のことです。
グローバリズムによって均質化が進むがゆえに、自分たちの固有の文化が失われている、それは問題であるという反発からナショナリズムが生まれやすい状況が起きています。
また、世界で新自由主義的な政策が行われることによって格差が拡大し、その原因を、国内の「われわれ意識」を共有しない外国人や隣国との間の問題(特に歴史に基づく問題)に求める傾向もあります。
「彼らがわれわれの国にいることが問題の原因なのだ」
というわけです。
世界中でナショナリズムが生まれやすくなっているのです。
こうした排他的なナショナリズムは、トランプ政権の成立やイギリスのEU離脱問題にも関わっていて、根深いものなのです。
※EU離脱問題についてはこちらをご覧ください。
それではここまでをまとめてみます。
- フランスは、政治的に単一なまとまりを作るという意味での国民国家化はスムーズだったが、カトリックの宗教的支配を打破するために、フランス革命を柱とした国民意識が作られた
- ドイツはモザイク的国家で、歴史の共有によって国民国家化することができなかったため、血統主義的な国民意識が作られた
- 日本は、エスニック集団・民族という意味での一体性は高かったが、本格的に国民国家が目指されたのは明治以降で、天皇の存在が利用された
3章:ナショナリズムについて学べる書籍リスト
ナショナリズムについて、ある程度イメージは作れたでしょうか?
ナショナリズムについては、実は様々な議論があり、現時点で「これこそがナショナリズム」と一つの答えがあるわけではありません。
そのため、いろいろな議論について知ることが大事です。
ナショナリズムを理解することは、現代に起こっている様々な政治・民族問題を理解することになりますので、学生はもちろん社会人(ビジネスマンも投資家も)にとっても意味があることなのです。
これから紹介する書籍をぜひ手に取って読んでみてください。
オススメ度★★★塩川伸明『民族とネイション―ナショナリズムという難問』 (岩波新書)
エスニック集団、民族、国民、ナショナリズムなどについて、初学者にも分かりやすく解説されたとても良い本です。基本的なことが知りたい人におすすめです。
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オススメ度★★ベネディクト・アンダーソン『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(書籍工房早川)
「想像の共同体」は国民国家の成立について詳しく論じられた、ナショナリズムの名著です。ナショナリズム・国民国家について知る上では必読書です。
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オススメ度★★アントニー・D・スミス『ナショナリズムとは何か』 (ちくま学芸文庫)
ナショナリズムは「人為的に作られたものである」という議論と「歴史的に自然に形成されてきたものである」という議論があります。その議論を整理した良書ですので、こちらもぜひ読んで頂きたいです。
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一部の書籍は「耳で読む」こともできます。通勤・通学中の時間も勉強に使えるようになるため、おすすめです。
最初の1冊は無料でもらえますので、まずは1度試してみてください。
また、書籍を電子版で読むこともオススメします。
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などの特典もあります。学術的感性は読書や映画鑑賞などの幅広い経験から鍛えられますので、ぜひお試しください。
まとめ
今回の内容をまとめます。
- ナショナリズムは、特定の民族が一体性を高めようとする思想、運動
- ナショナリズムは、国民国家の成立と共に生まれた
- 国家が問題を抱えると、ナショナリズムが高まり異分子を排斥する主張になりやすい
- 近年は、ナショナリズムが高まりやすい環境がある
この記事では、これからも社会思想や政治思想についてたくさん解説しますので、ぜひブックマークしてこれからも読んでください。