政治思想・政治哲学

【丸山眞男とは】代表的な論文から丸山の思想をわかりやすく解説

丸山眞男とは

丸山眞男は日本人と西洋人が示す政治的な振る舞いの差の原因を明らかにしようとした思想家です。

日本人は空気を読みすぎて同調圧力が強すぎる、という主張を誰かから聞いたことはないでしょうか。この記事で解説する丸山は、こうした議論をもっとも洗練した形で進めた思想家です。

丸山の議論は多岐にわたりその成果は膨大ですが、この記事は、

  • 丸山の伝記的情報
  • 丸山の思想の特徴
  • 丸山の代表的論文の概要(「超国家主義の論理と心理」、「日本の思想」、「歴史意識の古層」)

という代表的議論に絞り、それぞれ解説していきます。

好きな箇所から読み進めてください。

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1章:丸山真男とは

1章では丸山の「伝記的情報」「思想の特徴」を紹介します。

このサイトでは複数の文献を参照して、記事を執筆しています。参照・引用箇所は注1ここに参照情報を入れますを入れていますので、クリックして参考にしてください。

1-1:丸山真男の伝記的情報

まず始めに、丸山がどういう時代に生まれて、どういう風に生きたのかを解説します。

丸山は第一次世界大戦が勃発した1914年に生まれ、1996年に亡くなります。つまり、丸山は大正、昭和、平成の三時代を生き抜き、広島への原爆投下から地下鉄サリン事件までを見届けた人物です。

戦前の丸山

  • ジャーナリストを父(丸山幹治)にもち、自由主義的なジャーナリストとして有名な長谷川如是閑から影響を受けながら、1934年には東京帝国大学の法学部に入学する
  • そこで西洋政治思想を教えていた南原繁に才能を見いだされ、将来開設する予定であった東洋政治思想講座のスタッフ候補として大学に残る
  • しかし、1944年に軍隊に召集され、朝鮮半島の平壌に送られるが、病弱がたたって肺炎となり、広島の宇品へ配属される
  • そして、1945年8月6日の広島への原爆投下により被爆した

戦後、丸山は東大に戻って研究を続けます。

1946年には日本軍の精神的特質をえぐりだした「超国家主義の論理と心理」を岩波書店の『世界』という雑誌に投稿し、丸山は一躍論壇に躍り出ます。その後、戦後の民主主義の定着と進展において指導的な役割を果たしていきます。

1960年代の安保闘争でも重要な役割を果たしましたが、60年代後半になると急進化した全共闘(全学共闘会議)から批判されるようになり、71年には病気も重なって東大から辞することになります。

その後も日本政治思想を研究し続けましたが、1995年に地下鉄サリン事件を見て、オウム真理教と戦前の日本との間に類似性を認めることになります。そして、その翌年の1996年の、奇しくも終戦記念日である8月15日に亡くなりました。



1-2:丸山真男の思想の特徴

丸山の学究生活は、最初から最後まで「なぜ日本人は政治的に不能なのか」という問い、言い換えれば、「なぜ日本人は空気に流されてしまうのか」という問いに答えるためのものであったと言えるでしょう。

  • 丸山の眼前にあったのは、勝てるはずがない戦争にずるずると突き進んでいく日本と、そのことを黙って見ている大多数の国民であった
  • しかも、一般の国民だけではなく、戦争の指導者たちすらも自ら責任をとって不利になった戦争を停止しようと積極的に動き出さなかった

なぜかくも日本人は周りに流されてしまうのか?右にならえの精神は一体何処からでてくるのか?丸山は「古層」の作用によって、日本人は政治的に不能になってしまうのだと考えました。

つまり、古代より引き継いできた「古層」が作用することで、あらゆる外来思想が日本化されてしまうと丸山は考えたのです。

では、この「古層」とは何なのでしょうか?それについては、以下の2-3で詳しく述べます。

しかし、「古層」について述べるその前に、まずは丸山の名を有名にした「超国家主義の論理と心理」、そして「日本の思想」を確認することで、丸山が日本人をどのように捉えていたのかを説明します。

1章のまとめ
  • 丸山眞男は日本人と西洋人が示す政治的な振る舞いの差の原因を明らかにしようとした思想家である
  • 丸山は「なぜ日本人は政治的に不能なのか」という問いを持ち続けてきた
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2章:丸山真男の代表的論文とその解説

それではこれから、「超国家主義の論理と心理」「日本の思想」「歴史意識の古層」を取り上げます。

2-1:超国家主義の論理と心理

まずは、「超国家主義の論理と心理」です。

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丸山は日本とナチスの指導者が示す振る舞いの差に愕然とします。丸山によれば、次のような差がありました。

  • 戦争の責任を問う裁判で見せる日本の指導者たちの小心翼々さと、ナチスの指導者の一人であったゲーリングが見せる大胆不敵さとのコントラストがあった
  • つまり、日本人には主体が、言い換えれば、自分自身が決断するという意識が存在しない一方で、少なくともドイツの指導者はそうした主体を有していた

では、なぜこのような主体形成の有無の差が生まれたのでしょうか?丸山は、西洋では国家が個人の私的生活に介入しない中性国家が形成されてきた一方で、日本ではその中性国家が形成されてこなかったことを指摘します。

丸山によれば、私が私のことを決断するという意識は、私と国家とを区別するところから生じます。国家を含めて何者にも強制されない私が自由に何かを決定するという意識こそが、「私が私である」という意識を伴った決断の主体を生み出すのです。このように、西洋の国家は個人の決断には介入しない中性国家でした。

しかし、明治維新によって形成された大日本帝国という国家はそうした中性国家ではありませんでした。

日本の場合

  • 日本においては、国家が個人の決断に介入する
  • より具体的に言えば、天皇が個人の決断の規準となってしまい、個人が決めるべき真善美を天皇が決めてしまう
  • 言い換えれば、日本人には自分がなく、天皇にすべての決断を委ねてしまう

その結果、日本人には責任感が欠けることになります。ナチスの指導者が明確な意識をもってポーランドに攻め入って第二次世界大戦を引き起こしたのに対して、日本の指導者は明確な意識を持たずにずるずると太平洋戦争に突き進んでいきました。

つまり、天皇にすべての決断を委ねてしまったので、誰も責任を取ろうとしないのです。そして、このような決定の移譲によって責任主体が霧散することを、丸山は「無責任の体系」と呼びました。

丸山は、敗戦をきっかけにして、天皇ではなく我々国民一人一人が政治的な決断を行うようにならなければならないと主張しました2杉田敦編『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)80頁。つまり、「無責任の体系」を打破することを求めたのです。

しかし、この「無責任の体系」を打破するにしても、そもそもなぜ日本人が自分で自分のことを決めるという主体意識に欠けているのかの原因はまだ分かっていません。

  • 大日本帝国が個人の決定に国家が介入しない中性国家でなかったことがその直接の原因にしても、そもそもなぜ日本人は西洋人のように中性国家を作り上げることができなかったのかが問題とならなければならない
  • 西洋人のように主体意識がそもそも日本人にあれば、国家が個人の決断に影響を及ぼそうとする動きに最後まで抵抗するはずだからである

つまり、根本的な原因は日本人に中性国家の構築を失敗させた日本人の精神構造にあるはずなのです。丸山はこの原因を探るために過去の日本の思想史を辿っていきます。その成果については以下で見ていきましょう。



2-2:日本の思想

次に、「日本の思想」です。

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丸山は太平洋戦争で見せた日本人の政治的不能さの原因を過去の日本の思想史から探ろうとします。

そして、丸山は日本の思想史が示す構造そのものがその原因なのではないかと気づくようになります。つまり、何か特定の思想が日本人の政治的不能さの原因なのではなく、あらゆる日本の思想が一様に示すパターンそのものが原因なのではないかと丸山は推測するに至ります。

丸山は日本の思想史においては、各々の時代が格闘すべき思想の中核あるいは座標軸が存在しないという構造に気づいたのです。たとえば、次の違いを考えてみてください。

  • 西洋ではキリスト教のカトリックが常に思想の中核あるいは座標軸として機能し、この座標軸に対してどのような態度を取るかが常に思想家たちの大問題となってきた
  • 一方で、日本にはそのような座標軸が存在しないので、思想家たちは過去から連綿と続く思想的格闘を遂行するのではなく、その時その時の刹那的な格闘を強いられる
  • 日本にキリスト教が流入した時、日本人は驚異的なスピードでキリスト教を理解していったが、それは非常に皮肉なことに日本人を拘束する座標軸が欠けていたからなのである

つまり、日本人は思想的に空っぽであるがゆえに、あらゆる思想を急速に受け入れることができるのです。

乾いたスポンジのように、あらゆる思想を吸収することは、一面では確かに日本人の良い特性のように思われるかもしれません。特に、異文化理解を重視する現代ではこうした日本人の態度は、称賛されるべきものに見えるかもしれません。

しかし、丸山はこうした態度が招く負の側面を見逃しませんでした。つまり、内面的格闘を経ない異文化理解は刹那的なもので終わってしまう、と丸山は主張します。思想がいわば血肉化しないので、すぐに新しい流行を追っていき、しかもその新しい流行と過去の流行とは連続せず、その都度その都度コロコロと器用に新しい流行を摂取し続けます。

2-2-1:京都学派

丸山はそのコロコロと流行を追う顕著な例として、京都学派を挙げています。京都学派とは京都大学の西田幾多郎と田辺元を中心とする哲学者集団を指します。

京都学派の立場

  • 京都学派は太平洋戦争を自身の哲学的論理によって擁護している
  • 経済恐慌や機械化によって生きる意味を失いつつある西洋文明は行き詰まっているとみなし、西洋文明と東洋文明の総合によって西洋の近代文明を超克しようとした

このように、京都学派の論理は壮大でしたが、まさしく丸山が問題とした日本思想の欠陥を体現してもいました。これは確かに西洋文明の乗り越えという積極的な一面を有しているかもしれませんが、他面において、その乗り越えに要請されたのが天皇という前近代的要素でした。

つまり、西洋近代を超克しようとする「超近代」と、天皇という「前近代」とが京都学派にあっては何の違和感もなく共存してしまったのです。

丸山はこうした京都学派の論理が、日本の思想史における座標軸の欠落の帰結であると見なしました。以下が丸山の主張です。

  • 当時、世界的に見ても驚くべきほどのスピードで新カント学派フッサールハイデガーの哲学を理解していった京都学派は、実は思想的格闘の基準となるべき座標軸が欠けていた
  • だからこそ、そのような急速な西洋哲学の受容が可能になったのであり、そして座標軸が欠けているからこそ、超近代と前近代という異質な要素を簡単につなぎ合わせてしまった

丸山はこうした異質な要素の共存を「雑居」と呼んでいます。そして、この「雑居」を真の共存である「雑種」にまで高めていかなければならないといいます。

2-2-2:雑種

思想的格闘を通じた思想の血肉化こそが求められているのであって、単なる折衷や継ぎ接ぎのパッチワークは拒絶されなければなりません。しかし、思想を血肉化するには、強靭な自己制御力を有した主体が必要となります。

それは自分とはどういう存在であるかを強烈に意識した自己でなければ、異質な要素をかけ合わせて雑種に変貌させ、しかもそれを自分の中に取り込むことは不可能だからです3杉田敦編『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)341頁

簡単にキリスト教に改宗したキリスト者ほど簡単にキリスト教を棄教してしまう一方で、最後まで改宗を拒んだキリスト者ほど最後までキリスト教を守り通したように、強烈な自己意識を伴った主体による理解こそ、思想を血肉化することができるはずなのです。

丸山はこうした主体を私たち日本人自身が生み出すことが、「革命」の課題であると述べましたが、この「革命」を遂行するには、この「革命」を阻みつづけている障害を認識することが必要です。そもそもなぜ日本人は思想の中核あるいは座標軸を形成し得なかったのか。その問いに答えるべく、丸山は更に過去へと遡っていきます。



2-3:「歴史意識の古層」

丸山の問いとは、「なぜ日本人は自分で自分のことを決する主体を形成し得なかったのか」というものでした。

「超国家主義の論理と心理」では天皇制にその原因が帰せられ、「日本の思想」では過去より連綿と続く自覚的な思想の座標軸の欠如にその原因が見いだされました。「歴史意識の古層」はこうした丸山の思索の終着点を示した論文であると言えます。

丸山は主体形成の阻害要因を、ついに日本神話に見出すに至ったのです。丸山の視点は一挙に広がり、世界各国の神話の分析を通じて日本人の特徴をえぐり出そうとします。

丸山は「つくる」、「うむ」、「なる」という整理によって、世界中の神話の基本的特徴を理解することができると主張します。それぞれの特徴は、以下のようにまとめることができます。

つくる

  • ユダヤ=キリスト教に代表されるもので、神が世界を作るという神話である
  • この神話の型だと、作る側と作られる側、つまり主体と客体とが画然と分かれる事になる

うむ

  • 神々の生殖行為で世界が生まれる神話を指す
  • 産む側と産まれる側とは血の繋がりがあるため、「つくる」よりも主体と客体とが画然と分かれていない
  • とはいえ、「うむ」以上は誰が何を産むかが重要になるので、主体と客体の区別は「つくる」ほどではないとはいえ、残り続ける

なる

  • 主体と客体の区別が消失してしまう
  • ある者(物)が何かに成る(生る)以上、何か別の要素は介在しない
  • 「なる」は主体と客体との区別が存在する「つくる」と「うむ」の論理に対立する

そして、丸山によれば日本神話は「うむ」と「なる」の論理によって構成されており、特に「なる」の論理が強いと主張します。しかも、丸山によればこの「なる」の論理こそ日本人の特質を表しているといいます。



2-3-1:日本神話と「なる」

よく知られているように、日本神話は国「産み」の神話であって、「うむ」こそが日本神話の基底であるように思われます。しかし、丸山によれば原文を読んでいけば実は「産む」とされている箇所も、「成る」の論理に浸透されているといいます。

  • イザナギとイザナミの二神は日本の国土だけでなくさまざまな神々を確かに「産み」落とした
  • しかし、大多数の神々はイザナギとイザナミの吐瀉物や尿、あるいは体の部位から「成り」っている
  • つまり、生殖行為による「うむ」論理も認められるにせよ、日本神話の基調は「なる」論理なのである

丸山は、この「なる」論理の原イメージは草木が萌え上がり、成長していくさまであったと述べています。しかも、この有機体の生長というイメージは日本人の歴史意識に影響を与えていると丸山は主張します。

つまり、歴史の推移を有機体の生長と重ね合わせて理解することで、「成り行き」となり、ある種の決定論を招き寄せます。この「成り行き」の意識に支配されると、人間は自身が主体となって状況を動かすことができなくなります。

すべては「成り行き」、つまり空気が決めていくからです。太平洋戦争に突入していったのも「成り行き」となってしまうのです。

さらに丸山は日本神話の解釈から日本人の特質をえぐり出していきます。詳しい話はもうこれ以上述べませんが、推移する歴史意識と血統的な連続性とを意味する「つぎ」、そして天下の大勢を後に意味することになる「いきおい」を日本神話に見出していきます。こうして、丸山は日本神話の根本的な特徴を、「つぎつぎになりゆくいきほい」と定式化します。

2-3-2:丸山の独創的な点

丸山の独創的な点は、この日本神話の根本的な特徴が神代の時代から日本人の発想を規定し続けてきたと考えたところにあります。つまり、各時代にはそれぞれの流行の思想が表層に流入しつつも、その奥底には「古層」として「つぎつぎになりゆくいきほい」が作用しているのです。

  • 「古層」は「表層」にも隠然たる影響を及ぼし、すべての外来思想をジャポナイズしてしまう
  • 日本が太平洋戦争にずるずると突き進んだのも、日本人に思想の座標軸が生まれなかったのも、すべてこの「古層」が神代から響いていたからなのである
  • こうして、すべてが「成り行き」となってしまい、責任感を伴う主体が生まれなかった

こうした丸山の発想は多くの反響を呼びましたが、その多くは否定的なものでした。というのも、日本人が政治的に不能であることを古層が運命づけているように見えるからです4川崎修「解説」『忠誠と反逆』492頁

古層に我々が拘束されている以上、我々は「空気」を読み続けることになるでしょう。出る杭は打たれるという日本の悪しき風習は永遠に残り続けるでしょう。

しかし、丸山自身は古層を認識することで、いつか古層を乗り越えることが出来ると考えていました。まずは古層という敵を知ることで、その敵の倒し方が分かると丸山は考えていたのです。

しかし、古層を突破する肝心の方法について丸山は明確なことを語りませんでした。日本の宿痾たる「古層」あるいは「同調圧力」をどのようにして突破するのか。その問いは未だ我々に残されていると言えるでしょう。

2章のまとめ
  • 「超国家主義の論理と心理」では天皇制に主体形成の阻害要因が帰せられた
  • 「日本の思想」では過去より連綿と続く自覚的な思想の座標軸の欠如にその原因を見い出した
  • 「歴史意識の古層」では日本神話に見出すに至った

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3章:丸山眞男を学ぶための本

丸山眞男を理解することはできましたか?最後に、あなたの学びを深めるためのおすすめ書物を紹介します。

おすすめ書籍

杉田敦編『丸山眞男セレクション』(平凡社ライブラリー)

丸山自身が書いた重要な論文を集めた本です。本記事で紹介した「超国家主義の論理と心理」、「日本の思想」も含まれています。巻末には杉田敦による丸山の要を得た解説もついており、丸山を読み始めるのに最もおすすめできる本です。

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苅部直『丸山眞男―リベラリストの肖像』(岩波新書)

丸山が就いていた東大の東洋政治思想史講座の現在の担当者による丸山論です。丸山の全生涯にわたってオーソドックスなまとめ方がされており、丸山の本にいきなり取り組む前に読まれると丸山の言いたいことがよく分かると思います。

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田中久文『丸山眞男を読み直す』(講談社選書メチエ)

「主体」や「古層」などに焦点を当てて丸山を読解した本です。京都学派と丸山との対比など注目すべき論点が含まれており、哲学史に詳しい人には是非ともおすすめしたい本です。

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まとめ

最後にこの記事の内容をまとめます。

この記事のまとめ
  • 丸山は日本人の政治的振る舞いについて考えた思想家である
  • 日本人には自分で自分のことを決断する主体が欠けており、政治的に責任を負おうとする人がいない
  • それは、神代から作用している「つぎつぎになりゆくいきほい」という「古層」が原因である
  • 「成り行き」がすべてを決定してしまうのが日本人の思想が示す特徴である
  • 古層を見据えて我々は責任感をもった主体を形成していかなければならない

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