『文明の衝突』(The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order)とは、サミュエル・ハンチントン(Samuel Phillips Huntington)が1996年に出版した書籍です。
冷戦が終結し、イデオロギー対立が終わった世界で、今度は世界の8つ(もしくは7つ)の文明間での対立が発生していくと予測しました。
実際、冷戦後社会での新たな脅威は、イスラム社会の宗教的勢力でした。つまり、ハンチントンの議論はある意味で現実を正しく予測していたのです。
ハンチントンの議論は、その後の国際政治学の議論を学ぶ上で避けられないものです。
しかし、『文明の衝突』には様々な批判もあります。
そこでこの記事では、
- 『文明の衝突』で書かれた内容
- 8つの文明圏について
- 『文明の衝突』での未来予測
- 『文明の衝突』の意義やなされた批判
などについて詳しく解説します。
気になるところから読んで、国際政治学の学びに活用してください。
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1章:『文明の衝突』とは?
『文明の衝突』(The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order)とは、国際政治学者のサミュエル・ハンチントン(Samuel Phillips Huntington)が1996年に出版したものです。
また、『文明の衝突』は、1993年に『フォーリン・アフェアーズ』夏号に掲載された「文明の衝突か?」というハンチントンの論文が加筆されたものです。
疑問形になっているのは、ハンチントンが自分の考えを主張したかったというよりも、国際政治をイデオロギー対立ではなく文明の対立から見るとどうなるのか?というテーマで議論を喚起したかったからです。
1-1:文明の衝突が書かれた背景
『文明の衝突』が書かれた1990年代初頭は、1989年から1991年にかけてソ連が崩壊し、冷戦が終結するという非常に大きな出来事があった時期です。
戦後長期に渡って、世界の秩序は「西側(自由民主主義)VS東側(共産主義)」というというイデオロギーで形成されていました。その秩序が崩壊し、新しい秩序を模索しなければならなったのがこの時代です。
つまり、「これからの世界はどうなるのか?(どうして行くべきか?)」ということが、国際政治上の最大のテーマになったのです。
1-1-1:フクヤマの『歴史の終わり』への批判
その冷戦終結期に書かれたのが、フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』です。
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『歴史の終わり』は、
- 冷戦終結によって自由民主主義というイデオロギーが勝利し、自由民主主義が唯一無二のものになった
- 自由民主主義は、最良で普遍的、永遠のイデオロギーで、今後その他のイデオロギーが登場することはないし、イデオロギー闘争の時代は終わった
という内容の書籍です。ハンチントンのハーバード大学時代の教え子であったフクヤマが書いたのですが、自由民主主義を絶対視する間違った議論だと、様々な批判を巻き起こしました。
※フクヤマの『歴史の終わり』について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ハンチントンの『文明の衝突』は、フクヤマの『歴史の終わり』的な議論への批判として書かれたものです。
イデオロギー闘争の時代が終わったのではなく、新たに文明の衝突という闘争が生まれるのだと考えたのがハンチントンの思想です。
1-1-2:『文明の衝突』とネオリアリズム
この時期は、国際政治学上、冷戦後の世界秩序はどうなるのか?というテーマについて様々な議論が起こりました。
そして『文明の衝突』は、
- 国際社会を無政府状態として捉える
- 国家は無政府状態では対立的・闘争的
- 国家はパワー(軍事力や経済力)を使って、他国に優位に立とうとする
という視点に立っている点で、ネオリアリズムと言われる流れに属すると言って良いでしょう。
それまでのネオリアリズムが、国家やイデオロギーを前提に考えたのに対し、『文明の衝突』は「文明」という見過ごされてきた要素から考えられた思想、という点に特徴があります。
特に、内戦、テロ、宗教対立などが国際問題になる中で、注目されるようになりました。
※ネオリアリズムは国際政治学上のとても重要な立場ですので、詳しくは以下の記事を読んでみてください。
1-2:文明の衝突の要約
『文明の衝突』の内容を端的に要約すると、以下のようになります。
- 冷戦後の世界では、イデオロギー対立に代わって「文明」の対立が起こる
- 世界は8つもしくは7つの文明圏に分かれていて、その断層線(fault line)で争いが起こるようになる
- 文明間の対立は冷戦構造で抑えられていたが、今後はそれが噴出しアメリカに様々な文明が挑戦してくる(特にイスラム)
- 『歴史の終わり』のように自由民主主義が普遍的な価値観になるのではなく、文明圏がそれぞれ独自の価値観や文化を復活させていく
『歴史の終わり』とは明らかに違う議論をしていることが分かると思います。
そしてこの予測は、実際に「イスラムとアメリカ(西欧)の対立」という形で現実化したこともあり、ある意味当たっているものでした。
2章では、さらに詳しく『文明の衝突』の内容を解説していきますが、『文明の衝突』は難解な本ではないので実際に手に取って読んでみることをおすすめします。
ここまでをまとめます。
- 『文明の衝突』は、ハンチントンによって冷戦後世界の新しい世界の予測、在り方について論じられた論文&書籍
- 『文明の衝突』では、フクヤマの『歴史の終わり』のイデオロギー闘争の終わりという議論に対し、文明の衝突が新しい闘争の在り方になると論じた
- 『文明の衝突』では、西欧文明の支配から脱西欧化し独自の文明が復活していくこと、その文明間で対立することが予測された
2章:『文明の衝突』の内容を解説
『文明の衝突』の内容について解説していきますが、重要なのは、「8つの文明圏」「西欧と比西欧の対立」「新たに生まれる国家の概念」などについて理解することです。
まず理解するべきなのは、ハンチントンが世界を8つ(もしくは7つ)の文明圏に分けたことです。
2-1:ハンチントンの文明観
ハンチントンはまず、国際政治に影響を及ぼす要素が「文化」であるとしました。
旧来の国際政治学の常識では、国際政治を動かすのは「パワー(軍事力など)」「経済的利益」「領土」などの物質的なものとされてきましたが、ハンチントンは、非物質的な「文化」を重要な要素として考えたのです。
「なぜ文化が大事なの?」
と思われるかもしれませんが、ハンチントンは、人々は自らのアイデンティティを確立するために国際政治を利用するし、アイデンティティを規定しているのは文化なのだ。冷戦中はイデオロギー対立によって文化は抑え込まれていたが、冷戦以降の世界では文化が重要な要素になるのだと考えたのです。
2-1-1:8つの文明圏
そして、現在の国際社会を、文化を共有する「文明圏」として以下の8つ(7つ)に区分しました。
- 西欧文明圏…西ヨーロッパ、アメリカなどの北米で、西方教会に基づいた文明。
- ラテンアメリカ文明圏…メキシコ、ブラジルなどの南米で、カトリックと西欧文化および土着の文化が混合した文明。
- イスラム文明圏…アラブ、イラン、エジプト、東南アジアの一部などイスラム教に基づいた文明。
- 中国文明圏…中国とその周辺の地域で、儒教に基づいている文明。
- ヒンドゥー文明圏…インドとその周辺のヒンドゥー教に基づいた文明。
- ギリシア―ロシア正教文明圏…ロシア、ギリシャ、東欧などのギリシャ正教に基づいた文明。
- 日本文明圏…中国文明から独立している独自の文明(日本のみ)。
- アフリカ文明…イスラム文明圏(アフリカ北部)以外のアフリカの文明だが、アフリカの文明は多様なので一つの文明としてまとめられない可能性もある(そのため、文明圏は8つもしくは7つという言い方がされている)
このように、宗教や歴史、文化に基づいて古くから作られてきた文明によって世界は分かれており、これからの国際政治の世界ではイデオロギーではなく文明間の対立が起こるのだ、とハンチントンは考えたのです。
2-1-2:中核国の存在
ハンチントンは、現在の国際社会で大きな影響力を持つ文明圏には、中核国が存在し、その中核国が文明を主導する力を持つと考えました。
具体的には、アメリカ、中国、インド、ロシア、日本、ヨーロッパなどです。
これらの大きな勢力を持つ国家は、アメリカ・ヨーロッパ以外はそれぞれが異なる文明に属しているため、『文明の衝突』的な世界では、時にこれらの中核国同士の争いが起きると主張します。
2-2:西欧の衰退と非西欧の隆盛
旧来の国際政治学の常識では、西欧(アメリカ・西ヨーロッパ)が最も進んでおり、西欧の価値観や文化が徐々に世界に拡大していく見方がされていました。
それに対してハンチントンは、『文明の衝突』において、
- 西欧文明は現在は圧倒的だが、長期的に見ると衰退していく
- その証拠に、世界では徐々に地域主義(※)が生まれており、地域によって文化的、経済的なまとまりが強くなりつつある
- つまり、西欧文明の影響力が下がり、文明ごとの多様な文化が復活し、その結果文化摩擦が生まれている
と考えました。
つまり、諸文明がそれぞれの土着文化やアイデンティティ、宗教的価値観などを復活させ、脱西欧化の動きを進めているという主張です。
地域主義とは
地域主義とは、地理的に近い国家間で政治的、経済的、文化的なまとまりを強める現象のことです。例えば、アジアでは中国や日本が主導する東アジア地域主義がありますし、世界中でこの兆候は強まっています。
詳しくは以下の記事で説明しています。
こうした諸文明の復活と脱西欧化の傾向は、西欧文明の普遍的な主張としばしば厳しく対立するだろうとハンチントンは考えました。
これまでは、西欧文明が圧倒的な影響力を持っていたため表出しませんでしたが、脱西欧化が進む世界では「お前らの価値観を押し付けるな!」という主張が強まるというわけです。
西欧的な価値観が普遍的な影響力を持っていた時代では、各国がある程度同じ価値観を共有できるため、国際協調しやすいです。
しかし、各国がそれぞれ自分の価値観を持つようになれば、国際協調も難しくなり文明間の対立が起こりやすくなります。
それは現代社会を見ても、
- 中国の国家行動が西欧的な規範から外れていることから、対立を生んでいる
- 他の文明圏からもアメリカ的な価値観への反発から、テロのような過激な行動を取る組織が生まれている
などのように、文明間の対立と言えそうな現象が実際に起こっています。
その代表がイスラム世界であり、ハンチントンも『文明の衝突』でイスラムと西欧の対立に紙幅を割いています。
2-3:イスラム文明と西欧文明の対立
ハンチントンは『文明の衝突』で、今後の西欧文明とイスラム文明の関係はさらに冷え切っていくだろうと考えました。
西欧文明とイスラム文明の対立は、政教分離と主教による支配という価値観の対立です。
- 西欧文明…政教分離し宗教が権力・権威を持たない思想
- イスラム文明…アラーの名のもとにイスラム教が宗教的・政治的に支配する思想
現状、西欧文明が世界で最大の影響力を持ち、その力が各文明にも浸透していることは間違いありません。
そのため、イスラム文明は、西欧文明の影響力を弱めその支配から脱するために、西欧文明を敵視し、イスラム文明の純度を高めようとします。
それは、西欧文化に対する姿勢とは関係ないとハンチントンは以下のように言っています。
中東のどこかで、ジーンズ姿の5、6人の若者がコーラを飲んだりラップ・ミュージックを聴いたりしながら、メッカの方角を向いての礼拝の間にアメリカの旅客機を爆破する爆弾をつくっているということも十分にありうる。
『文明の衝突』p.79-80
また、イスラム文明が過激化しがちな理由としては、
- イスラム文明を代表する中核国が存在しないこと
- イスラム人口が急激に増加しており、社会に不満を持つ失業者も増加していること
をあげています。
『文明の衝突』が書かれた後の、アメリカを中心とする西欧国家とイスラム圏の一連の争いを見ると、ハンチントンの予測は正しかった面も大きかったことが分かります。
2-4:『文明の衝突』的世界で起こる争い
ハンチントンは、『文明の衝突』でこれからの戦争について2つの形態を予測しました。
2-4-1:「断層線(fault line)」での争いの発生
戦後から1980年代末ごろまで、世界は「自由民主主義」と「共産主義」というイデオロギーによって境界が引かれていました。
それに対して、『文明の衝突』的な世界では、文明によって新たな境界が生まれるため、その境界である「断層線(fault line/フォルトライン)」で戦争・紛争が生まれると考えられます。
つまり、文明と文明の境界で異民族集団が紛争を起こすということです。
【断層線での紛争(フォルト・ライン戦争)の例】
フォルトライン戦争の代表例は、かつてバルカン半島に存在した旧ユーゴスラビアです。民族間の対立から紛争が泥沼化して崩壊しました。
2-4-2:中核国と中核国の争い
ハンチントンは、文明圏のリーダー的な国家を中核国と言いました。例えば西欧文明のアメリカ、中国文明の中国、ヒンドゥー文明のインドなどです。
『文明の衝突』的な世界では、異なる文明の中核国の間での戦争や、中核国と他の文明の主要国との間で戦争が起こると考えられました。
これは、実際に現在の世界でアメリカと中国が対立していることが、分かりやすい例だと言えるでしょう。
そして、ハンチントンは、
- 文明を代表する中核国同士の関係が、国際秩序の安定のために重要になる
- 中核国が他の文明を尊重しなければ、争いが止まない
とも考えました。
したがって、「中核国が文明圏を代表できていない(他の国が中核国に反発している)」「そもそも文明を代表する中核国が存在しない」という文明圏では、平和が訪れにくいと指摘しています。
2-5:国家の種類の変化
ハンチントンによると、冷戦時代の国家の関係と、『文明の衝突』時代の国家の関係は以下のように変わります。
- 冷戦時代…超大国、同盟国、衛星国、依存国、中立国、非同盟国
- 文明の衝突の時代…構成国、中核国、孤立国、分裂国、引き裂かれた国家
中核国とはこれまで説明した通りで、孤立国とは、文明から孤立している国家や文明が単一国のケース(日本)のことです。
また、構成国、分裂国、引き裂かれた国家とは以下のような意味です。
- 構成国…その国家の文化が一つの文明と一体の国(イタリア、エジプトなど)
- 分裂国…領土が文明の境界(断層線)をまたいでいる国(スーダン、ナイジェリア、タンザニア、ケニアなど)
→国家としての統一を維持するのが困難で、数十年にわたって内戦が続く状況 - 引き裂かれた国家…民衆と指導者で所属したい文明が異なることから、アイデンティティが引き裂かれている国(ロシア、トルコ、オーストラリアなど)
→指導者と大衆がアイデンティティの再定義に同意し、所属する文明の主要メンバーにも受け入れてもらうために、政治的な行動が必要
このような区分で見ると、国家が抱えている争いが『文明の衝突』的観点から整理できます。
ハンチントンの『文明の衝突』の内容をまとめます。
- 『文明の衝突』の時代の世界は、西欧、中国、日本、ヒンドゥー、ギリシア―ロシア正教、ラテンアメリカ、イスラム、アフリカの文明に分かれ、それぞれが独自の価値観や文化を復活させる
- 非西欧文明は脱西欧を進め、一部は西欧文明に挑戦する
- 今後の戦争は、文明の境界(断層線)や文明を代表する中核国同士で起こる
- 文明によって境界が引かれた結果、分裂国や引き裂かれた国家のように国内政治が混乱する国家が登場する
3章:『文明の衝突』への批判と意義
ある程度国際政治学や文化・文明について知識がある方は、上記の『文明の衝突』の説明を読んで、さまざまな疑問が浮かんだのではないかと思います。
実際、国際政治学の世界でも『文明の衝突』にはさまざまな批判がなされました。
それは、以下のようなものです。
- 文化的アイデンティティと文明を短絡的に結びつけている
→国家は文化的なアイデンティティによって統一されることはあるが、文明という国家を超えた大きな単位をアイデンティティでひとまとめにするのは大雑把すぎる - 「文明」を単純化しすぎている(多様性の無視)
→一つの国家の中にもさまざまな文化があるのに、その多様性を無視して一つの文明があるかのように定義するのは多様性を否定している - 文明ではなく大国の衝突なのではないか
→ハンチントンは文明間の衝突として考えたが、それは実は単なる「異なる文化を持った大国間の対立」であり、文明圏やそれを代表する中核国の対立は関係ない - 対立や反イスラム主義を正当化する
→文明の衝突を自明のこととすることで、アメリカのイスラムへの攻撃的な行動などを肯定してしまう - 国家の力を少なく見ている
→確かに文化的な要素も国際政治の要素になり得るが、それだけで説明するのは不完全で、国家はいまだにパワーや経済合理性で動く面も少なくない
とはいえ、『文明の衝突』は以下の点で意義があるものでもありました。
- パワーや経済合理性だけでなく、文明という非物質的なものを本格的に取り入れた分析だった
- 内戦における文明の衝突や、国際情勢の具体的なことがらを予測していた
ハンチントンはそもそも「文明の衝突?」と疑問形で問いを投げかけることで、議論を喚起する目的であったのは最初に紹介した通りです。
したがって、このようにさまざまな批判がなされることで、国際政治における「文明」が議論されるようになったことは、ある意味目論見通りだったのかもしれません。
4章:『文明の衝突』と国際政治学の学び方
『文明の衝突』の内容について理解できましたか?
まず、国際政治学について広く学びたいという場合は、以下のページでさまざま本を紹介していますのでぜひご覧ください。
→【国際政治学のおすすめ本7選】代表的理論と名著・必読書を紹介
『文明の衝突』は、今の時代となってはそれ単体で学んだところでそれほど役に立つ議論ではありません。重要なのは、『文明の衝突』を含めた冷戦以降の国際政治学の議論を広く学び、そこからエッセンスをすくいとることです。
そこでおすすめなのが以下の書籍です。
オススメ度★★★国際政治学 (New Liberal Arts Selection)』(有斐閣)
非常にオーソドックスな国際政治学のテキストですが、冷戦後の議論も網羅的に紹介されている点でおすすめです。最初から最後まで読破してもいいですし、論文や専門的な書籍を読む際に辞書的に使ってもいいでしょう。
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オススメ度★★サミュエル・ハンチントン『分断されるアメリカ』(集英社)
ハンチントンが2004年に書いた、アメリカの文化、アイデンティティについて書いた本です。批判もありますが話題になった書籍で、学べる部分は大きいはずです。
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一部の書籍は「耳で読む」こともできます。通勤・通学中の時間も勉強に使えるようになるため、おすすめです。
最初の1冊は無料でもらえますので、まずは1度試してみてください。
また、書籍を電子版で読むこともオススメします。
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国際政治学を学ぶ上では、最新の国際情勢について自分で分析することも大事です。以下のような国際情勢がまとまった雑誌や新聞を読むこともおすすめです。
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ニューズウィーク日本版は、Amazonアンリミテッドなら毎号0円で読めます。
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まとめ
最後に今回の内容をまとめます。
- 『文明の衝突』は、冷戦後世界がイデオロギー対立から文明の衝突の世界になることを予測したもの
- 世界は西欧、中国、日本、ヒンドゥー、イスラム、ヨーロッパ、ギリシア―ロシア正教、アフリカ、ラテンアメリカの文明に分かれ、文明の境界(断層線)や中核国同士で争いが起きる
- 国家によっては、文明の境界が引かれることで内戦が起きたり、アイデンティティが引き裂かれ再定義を迫れる
このサイトでは、他にもさまざまな国際政治学上の押さえておくべき名著や思想を紹介していますので、ぜひ「カテゴリ」や「タグ」から他の記事も読んでみてください。
【引用】
サミュエル・ハンチントンの画像:世界経済フォーラム・ダボス会議2004(https://www.flickr.com/photos/15237218@N00/3142723130/)最終閲覧日2019年7月28日