勉強法

【洋書多読しつつ教養を身につけられるおすすめ本5選】

洋書多読しつつ教養が身につく本おすすめ5選

英語のリーディングの練習のために、洋書多読をする方は多いと思います。多読する上でおすすめなのが、多読しやすく、かつ教養が身につくような本を読むことです。

歴史、哲学、その他学術分野の本を多読の教材として利用することで、さまざまな知識が得られて楽しく多読できるだけでなく、TOEIC等資格試験の長文読解問題などにも知識を活用できるようになります。

そこで今回は、これまでに読んだ洋書の中で、特に多読に向いているものでかつ教養が身につくものを厳選して紹介します。

ぜひ手にとって読み進めてみてください。

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1章:洋書多読は教養の学習と合わせて行うのがおすすめ

英語のリーディングの勉強法として多読は重要なです。

多読の本として、小説などのノンフィクションが勧められることも多いですが、私がおすすめしたいのが多読しつつ教養も身につけられるような本です。特に私の場合は、英語を通して欧米の歴史を学べる本や西洋哲学、西洋社会に関するさまざまなテーマを学べる本を読んできました。

もちろん、欧米の歴史や哲学、社会については日本語で読めるものも多いですが、その社会で実際に生きてきた人々が自分たちの言葉で語る本に触れることが、非常に重要なことだと感じています。

そのため、多読用の教材として欧米の教養に触れることは、リーディングの訓練だけでない一石二鳥の意義があると感じています。

■洋書多読する上で選ぶべき本

基本的に、多読は数をこなすことが大事なポイントの1つですので、興味に従ってどのような本を選んでも良いとは思います。

しかし、本選びを間違えると最後まで読めずにモチベーションが下がる要因にもなりますので、最低限以下のポイントに従って選ぶと良いです。

  • 自分の実力に合ったレベルの本を選ぶ
  • ややこしい言い回しが多い本より、基本的な文法で書かれた本を選ぶ
  • 自分の興味がある本を選ぶ
  • 信頼できる内容のもの(教科書、名著など)を選ぶ

もちろん、本当の出会いは偶然のものですので、直感で選んで勢いで読み始めてもいいと思います。この基準は参考程度に考えてください。

それではこれから、私が実際に読んで万人におすすめできると思った洋書多読しつつ教養が身につけられる本をおすすめします。

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2章:教養が身につくおすすめの洋書多読教材

おすすめの教養が身に付くおすすめの洋書多読向きの本は以下のものです。

  • 『英文詳説世界史』
  • 『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』
  • 『Europe: A History』
  • 『A New History of Western Philosophy』
  • 「Very Short Introductions」シリーズ

結論から言えば、最もおすすめしたいのが『英文詳説世界史』です。

ボリュームはありますが、日本の出版社が出版している世界史のベーシックな教科書の英語版ですので、本当に面白くかつ体系的に歴史を学ぶことができるためおすすめです。それではこれから順番に紹介していきます。

2-1:『英文詳説世界史』

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山川出版社
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英文詳説世界史は、日本の高校で学ぶ世界史のテキストをそのまま英文にした非常に良い本です。歴史系の出版社として有名で、高校の世界史の教科書も出版する山川出版社が出版しており内容は本当に信頼できるものです。

時系列で古代から現代までの世界の歴史が説明されており、図表も豊富です。世界史の内容ですので、様々な知らない単語が出てくる可能性はありますが、文法的には非常にベーシックで読みやすいです。

英文のみであり日本語訳は載っていませんが、日本語の詳説世界史を買えば、わからないところはそちらで確認することも可能です。

この1冊だけで、洋書多読の訓練にもなりますし世界史の体系的な知識を身に付けられます。

洋書多読用に本を探していると言う方は、この1冊だけでも買うことを本当におすすめします。

2-2:『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』

アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書は、その名の通りアメリカで実際に出版されている小学生向けのアメリカの歴史の本に、日本語対訳をつけて出版されたものです。

小学生向けの本であるため、日本の中高生レベルの英語レベルでも十分に読むことが可能です。

アメリカの発見から植民地時代や独立戦争、南北戦争、大恐慌から第二次世界大戦、そして冷戦や60年代の政治の変動までがわかりやすく説明されています。

読みやすいため洋書多読の最初の1冊にも非常に良いと思います。

左側に英文があり右側に日本語の文が書かれているるため、まずは英文を読みその後に日本語で確認すると読み方が良いのではないでしょうか。

この本には日本との戦争や原爆投下についても書かれていますが日本の教科書とは大きく異なる描かれ方がされています。

国によって歴史の描かれ方が違うのは当然のことですが、日本人がアメリカ人がどのような歴史教育を受けているのか知る機会はあまり多くありません。

もちろんこの本の内容がアメリカの歴史教育の全てとは言えませんが、その1つの参考例として非常に学びがありました。

日本語対訳付きではない、洋書も出版されていますので、目的に合わせてぜひ買って読んでみてください。

2-3:『Europe: A History』

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この本は、ヨーロッパの歴史書として近年の決定版です。

私たち日本人にとって、ヨーロッパは地理的には遠い国ではありますが、現代の世界がヨーロッパ文明によって多大なる影響受けていることを考えれば、ヨーロッパの歴史を深く学んでおく事は非常に重要なことだと思います。

ヨーロッパの歴史を描いた本は非常にたくさんありますが、この本は近年書かれたもの中でも非常にクオリティーの高い、面白いものだと思いました。

単純な政治、国家の歴史だけでなく様々な側面(芸術、社会など)が描かれており、著者の歴史家としての力量がとてつもないことであることがよくわかります。ボリュームも1300ページ以上と非常に分厚いのですが、様々なテーマの本をたくさん読むよりも、この本を1冊最初から最後まで通読することが多読の訓練としてとても良いと思います。

この本を通読する事で、リーディング力のアップだけではなく、ヨーロッパの歴史に関する膨大な知識を得られるはずですので、ぜひチャレンジしてみてください。

2-4:『A New History of Western Philosophy』

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この本は、アンソニー・ケニー(Anthony Kenny)と言うイギリスの哲学者が書いた、古代から現代までの哲学史の本です。

哲学を学ぶなら哲学史から学ぶべき、とはよく言われますが、哲学史の本もたくさんあり初心者には選びにくいと思います。この本は哲学史の本の1つに過ぎませんが、広く読まれていて評価が高いものです。

ボリュームありますが、日本語である程度哲学のことを知っていれば、読み通せる内容だと思います。

哲学史は、日本語で読むと難解な言葉が使われていて難しいこともありますが、逆に英語で読んだ方が理解しやすいと言うことがあります。哲学や思想に興味がある方は、この本を最初から最後まで通読してみると良いと思います。

ただ、この本はボリュームがあるため、「もう少しライトな本から入りたい」と言う場合は、以下のシリーズをおすすめします。

2-5:「A Little history」シリーズ

様々な学術分野の入門書を出している、「A Little history」というシリーズがあります。

ボリュームもそれほど多くなく、内容も初心者向けでわかりやすいため、洋書多読の教材として非常に向いています。

いくつかピックアップして紹介します。

『A Little history of philosophy』

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この本は、哲学史の入門書として非常によく読まれているもので、アンソニー・ケニーの哲学者よりももっと初心者向きです。

ボリュームも通常の本のレベルですので、様々なテーマで洋書多読をしたいと言う方は、こちらの方からさらっと哲学史を学んでみてはいかがでしょうか。

『A Little History of Religion』

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こちらは、宗教の歴史について書かれたものです。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、仏教、ヒンズー教といった幅広い宗教の歴史が、1冊の本にわかりやすくまとまっています。

『A Little History of Economics』

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こちらは、経済学の歴史について初心者向けに書かれた入門書です。経済学の知識がなくても読み通せる内容です。

他にもテーマがありますので、下記の一覧から探してみてください。

「A Little History」シリーズ一覧はこちら

2-6:「Very Short Introductions」シリーズ

このシリーズは、前述のシリーズよりもさらにライトなシリーズで、日本で言えば新書のようなものです。さまざまな幅広いテーマがコンパクトにまとまっていて、幅広くいろいろな分野の知識に触れながら洋書多読したいと言う人に向いています。

『Philosophy: A Very Short Introduction』

哲学の入門書です。哲学は本来こんな小さな本で語れるようなものではないと思いますが、入門書としては優れています。

American History: A Very Short Introduction』

アメリカの歴史の本です。上記でもアメリカ史の本を紹介しましたが、こちらでは別の描かれ方をしている部分もありあわせて読んでも発見があると思います。

Emotion: A Very Short Introduction

「感情」についての本です。感情という身近なテーマを専門家が論じており、私にとっては単純な知的好奇心を満たすこともできる内容でした。

Marx: A Very Short Introduction

「マルクス」についての本です。マルクスを原著で読んでいくのは大変ですが、このような概要を解説してくれる本から入ると、学びやすくなります。

様々なテーマがあるため、あなたの興味がある分野を探してみると良いと思います。

「Very Short Introduction」シリーズの一覧はこちら

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まとめ

洋書を多読することは、リーディングの訓練に役立つだけでなく、欧米の文化に触れるとても良い機会になります。たくさんの本を読んで、語学力と深い教養を身につけていきましょう。

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