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倫理学

【義務論とは】功利主義との違いやカントの倫理学などから詳しく解説

義務論とは

義務論(deontology)とは、倫理学の一分野で、帰結主義(行為の結果から、その行為の道徳的正しさを判断する立場)の立場を取らず、行為が特定の「義務」に一致しているかどうかから、行為を判断する理論です1赤林朗ら編『入門・倫理学』106頁など参考

義務論の代表例はカントの倫理学ですが、他にも様々な議論があります。義務論は、私たちが、倫理的に判断が難しい行動を検討する上での基準として活用することができます。

また、政治哲学でも政府の正当性を検討する上で使われることがあります。

そこでこの記事では、

  • 義務論の基本的な考え方や功利主義との違い
  • カントやロス、ロールズらの義務論に関する議論

について解説します。

関心のあるところから読んでみてください。

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1章:義務論とは

繰り返しになりますが、義務論とは倫理学の一分野で、帰結主義の立場を取らない理論のことです。義務論は、特定の行為が道徳的に正しいかどうかを、その行為の「結果」ではなく、行為をする上での意志・動機から判断することが特徴です。

「『帰結主義』って何?」と思われるかもしれませんので、まずは簡単に倫理学の大枠から整理します。

このサイトでは複数の文献を参照して、記事を執筆しています。参照・引用箇所は注2ここに参照情報を入れますを入れていますので、クリックして参考にしてください。

1-1:倫理学における義務論の立場

そもそも、倫理学とは個人の生き方や社会のあるべき姿について「どうあるべきか」ということを論じる学問です。

倫理学は以下のように整理することができます。

義務論とは『入門倫理学』(勁草書房)29頁をもとに作成

義務論が属する「規範倫理学」とは、個人の行為について「何が正しいのか」を論じる学問で、一般的に「倫理学」と言われたときに一番イメージされる学問だと思います。

その中でも、さらに「行為論」と「徳論」に分けられます。

これはそのままの意味で、

  • 行為論:行為の正しさを論じる学問
  • 徳論:行為者の性格を論じる学問

というものです。

義務論は、行為の道徳的正しさを論じる学問ですので、「行為論」の一部です。さらに、行為論の中にはここまでも登場した「帰結主義」と「義務論」があります。帰結主義とは、個人の行為の「結果(帰結)」から道徳的正しさを判断する立場の理論です。

帰結主義の立場を取らず、特定の「義務」と行為が一致しているかどうかから判断するのが義務論です。

1-2:義務論と帰結主義・功利主義の違い

まだこれだけでは分かりにくいと思います。

倫理学の一分野である功利主義は、この帰結主義の立場を取る理論の一つですので、功利主義と義務論の違いを考えれば分かりやすいです。

功利主義は、

  • 人間が感じる「快楽」「苦痛」は、定量的に把握でき、快楽から苦痛を引いたものが「幸福」である
  • 道徳的に良い行為とは、「幸福」の総量を増大させる行為のことであり、悪い行為とは幸福の総量を減少させる行為のことである
  • よって、社会においては社会全体の幸福の総量を増大させるような行為が、道徳的に正しい行為である

という立場です。これは「幸福」という結果(帰結)から行為の良しあしを考えるという点で、帰結主義の一つであることが分かると思います。

功利主義の代表例はベンサムの「最大多数の最大幸福」という考え方です。詳しくは以下の記事で解説しています。

【ベンサムの功利主義とは】最大幸福からパノプティコンまでわかりやすく解説

これに対して義務論は、帰結主義・功利主義のように、行為の結果だけからその行為の道徳的正しさを論じることはありません。

そうではなく、いくつかの決められた「義務」に従って行動していれば、それは道徳的に正い、という考え方をします3赤林、前掲書105頁

たとえば、帰結主義・功利主義の立場からすると、「社会の幸福の総量を増大させるため、この行為は正しい」と考えられる行為も、義務論の立場では、特定の義務に反しているため、「道徳的に正しくない」と考えられることがあるのです。

義務論と帰結主義・功利主義の違いを整理すると以下のようになります。

義務論 功利主義
正しさの判断基準 特定の「義務」に適合している場合、その行為は正しい 行為の結果が幸福を増進するものであれば、その行為は正しい
代表的な論者 カント、ロス、ロールズなど ベンサム、J・S・ミルなど
代表的な理論 定言命法、正義の二原理など 最大多数の最大幸福

倫理学には功利主義は徳倫理学という分野があり、義務論との違いを理解する上でとても重要です。詳しくは以下の記事で解説しています。

【功利主義とは】義務論との違いやベンサム~現代の理論までわかりやすく解説

【徳倫理学とは】概念・特徴から問題点までわかりやすく解説

倫理学の分類や義務論の基本的な考え方は、倫理学のテキストから学ぶことをおすすめします。以下のテキストが初心者向けに最もオススメです。

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義務論の基本的な考え方は理解できたでしょうか?

これから、カントの倫理学をはじめとする義務論の代表的な理論を紹介していきます。まずはここまでをまとめます。

1章のまとめ
  • 義務論とは、倫理学の規範倫理学の中の行為論の一分野
  • 義務論は、帰結主義・功利主義のように行為の結果から正しさを判断するのではなく、その行為がどのような義務に従ってなされたのか、という点から正しさを判断する立場
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2章:カントの義務論

義務論を理解するにはカントの倫理学から理解する必要があります。カントの倫理学を軸にして、その後の議論もなされているからです4中村隆俊『「正しさ」の理由』5頁

これから、まずはカントの義務論から解説していきます。

カント(Immanuel Kant/1724-1804年)は言わずと知れたドイツ観念論哲学の代表的哲学者です。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』などの名著が知られています。

カント

カントが論じた哲学は多岐に渡りますが、その中の一つに倫理学もあり、その立場は義務論です。

カントの義務論の立場を簡単に言えば、

  • とある行為の道徳的正しさは、行為を行う人の意思から判断できる(行為の結果ではない)
  • 「善い」と言えるのは「善意思」だけである
  • 道徳的に正しいと言える行為とは、いっさいの利己心や下心なく、純粋に義務を尊重してなされた行為だけである

というものです5中村、前掲書9-10頁

特定の決められた義務があるとして、その義務を守ることが名誉や自分の利益になるから義務に合わせて行動する(適法性)という行為は、カントの立場から言えば道徳的に正しくありません。

そういった利己心や下心からではなく、純粋に義務を尊重する心からなされた行為が、道徳的に正しいのです(道徳性)

カントの義務論は、このように純粋で理想的な立場から出発するものです。

先にカントの義務論について要約します。

カントの義務論の要約
  • 行為の道徳的な正しさは、その行為を行う時の意志(≒動機)から判断できる
  • 人間は行為するときに行為の基準(意志の格率)に従って行動する
  • その基準(意志の格率)が、道徳的に正しい行為を導く「義務」になっているかどうかは、定言命法でテストできる

2-1:カントの定言命法

「でも、その行為が利己心などから義務に合わせてなされた行為なのか、純粋な義務の尊重によるものか、どうやって判断すればいいの?」

と思われるかもしれません。

これは自己判断するしかないのですが、自己判断するときに「定言命法」というテストをすることで、純粋に義務を尊重する姿勢から行為しようとしているかどうか分かります。

「定言命法」はカントの義務論でもっとも重要な点ですので、これから説明していきます。

2-1-1:意志の格率

そもそも、私たちは何らかの行為をするときに必ず自らの行動基準に従って行動しています。この基準を「意志の格率(maxim)」と言います。

例えば、ダイエット中に間食をしたくなったが「間食したらだめだ」と考えて我慢したとします。これは「自分で決めたことは守る」という「意志の格率」に基づいて行動したのです。

しかし、このような個人がそれぞれ持つ「意志の格率」が、必ずしも「義務」に該当するとは限りません。

なぜなら、「義務」とは誰もが守るべき規範であるものだからです。

そこで、定言命法というテストによってこの「意志の格率」が「義務」なのかどうかを判断します。

2-1-2:定言命法と仮言命法

定言命法について理解するには、定言命法と対比される「仮言命法」から理解すると早いです。

仮言命法とは、「~したければ~せよ」というような、条件付きの命令のことです。

たとえば、「人から尊敬されたければ人助けをせよ」というようなことになります。

もうお分かりだと思いますが、これは利己心や下心がある上で義務に従う考え方で、「適法性」を持ちますが「道徳性」を持ちません。

条件付きであるために、純粋に義務を尊重する態度と異なるのです。

これに対して定言命法とは、無条件に「~せよ」と命令するものです。「~したければ」と条件付けをしないため、どのような場合でもその命令に従わなければならないのです。

■定言命法の代表例

定言命法の代表的な定式は、

  • 普遍的な意志の格率(行為の基準)にのみ従って行動すること
  • それ以外の基準に従って行動しないこと

というものです。

まだ抽象的で分かりにくいですよね。

つまりは、すべての人が同じ意志の格率(行為の基準)で行動したとき、それが矛盾せず成り立つなら、それは定言命法にクリアするということになります。

たとえば、本当は効果がないと知りながら「これは本当に痩せる薬ですよ」といって薬を売る営業マンがいるとします。

この営業マンは、「本当は効果がないと分かっているが、嘘をついてでも『痩せる薬』を売るべき」という意思の格率(行為の基準)に従っています。

これが定言命法かどうかは、普遍的な法則にしてみると分かります。

もし世の中のすべての人が、この意志の格率(行為の基準)で行動すると、誰も相手のことを信用しなくなって商品は一切売れなくなります。そのため、この営業マンの持つ意志の格率は矛盾しており、定言命法ではないことが分かるのです。

2-1-3:他人を手段として扱わない(尊厳)

カントの定言命法には、他にも定式があります。

それが、他人の人格を「自分がいつでも同時に目的として必要とし、決してただ手段としてだけ必要としないように行為しなさい」(『カント全集(7)』65頁)ということです。

カントは、人格の価値は、それが役に立つから価値があるのではなく、存在すること自体に価値があると言い、これを「尊厳」と言っています。

そして、その尊厳を尊重して行為することが大事である。他人を自分の目的のための手段として使おうとしてはいけないと説いているわけです。

これも、カントの「義務」の一つです。

2-1-4:カントの自由(自律)

人間は理性を持って行動できる存在です。ここから、カントは独自の「自律」という概念を導き出し、自律的に行動すべしという義務も論じています。

近代以前は、人間の行動原理は「神や支配者の啓示」から説かれていました。

つまり、人間の生き方が「『神』や『支配者』がこう言ったから」という理由から決められていたわけです。

カントはこうした思想を「他律的」であるとして批判します。

■道徳律に従った行動が道徳的に正しい行動

それに対して、近代以降の人間は自分で自分のルールを作って行動していくことができる。これをカントは「自律」と言いました。

ここで気をつけなければならないのが、欲望や自己利益などの経験的なことに基づいて行動することは、「他律」であると考えられたことです。

人間の真の自由は、「自律」的な行動、つまり自分で目的を定め、ルールを決めた場合のみに生まれるものだとカントは考えました。

カントは、人間の行動の価値は行動の結果ではなくその動機にあると考えました。

自分で定めたルール(道徳律)のためになされた行動が、結果に関わらず道徳的に正しいということです(義務論)。

2-2:完全義務と不完全義務

このように、カントは定言命法を中心に人が行為する上での「義務」について論じ、義務に従って行為することが道徳的に正しいのだと主張するのですが、この義務論には問題があります。

それは、複数の義務が対立するような場合が存在することです。

たとえば、「嘘をついてはいけない」という義務と「人を助けるべき」という義務があるとします。もし、人を助けるために嘘をつかざるを得ないような場合、二つの義務が対立し、答えが出なくなってしまいます。

これに対してカントは、「人間愛から嘘をつく権利と称されるものについて」という論文で、このような場合でも「嘘をつくことは駄目である」と論じています。

なぜこのような答えになるのかというと、カントは義務には以下の2つのものがあり、「嘘をついてはならない」という義務は完全義務、人を助けるべきというのは不完全義務であると考えたからです。

  • 完全義務:どんな場合でも守らなければならない義務
  • 不完全義務:完全義務よりは厳格ではない義務
自己自身に対する義務 他人に対する義務
完全義務 苦境にあっても自殺しない 守るつもりのない約束をしない、など
不完全義務 自分の才能の開花に努める 困っている人を助ける、など

(参考:『入門倫理学』42頁)

この義務の対立の問題のことを「義務の葛藤」と言いますが、これに対しては後の研究者が別の論じ方をしています。

まずはカントの義務論についてまとめます。

カントの義務論
  • 行為の道徳的な正しさは、その行為を行う時の意志(≒動機)から判断できる
  • 人間は行為するときに行為の基準(意志の格率)に従って行動する
  • その基準(意志の格率)が、道徳的に正しい行為を導く「義務」になっているかどうかは、定言命法でテストできる
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3章:その他の義務論

義務論には、他にもさまざまなものがあり、「義務の葛藤(義務が対立する問題)」にカントとは別の論理で回答したロスの議論や、政治哲学者として著名なロールズの議論などがあります。

ここで紹介します。

3-1:ロスの義務論

イギリスの哲学者D・ロスは、『正と善』(1930)という著作で、義務論について論じています。

ロスはこの著作で、道徳的に正しい行為とは以下の義務を守るもののことであるとしています。

  • 誠実の義務→約束を守る
  • 補償の義務→他人に与えた損害を補償する
  • 正義(公正)の義務→幸福の分配に関する義務
  • 善行の義務→他人に善をもたらす
  • 改善の義務→自分の状態を改善する
  • 感謝の義務→受けた恩恵に対するもの
  • 向き外の義務→他人に不当な侵害をしない

他にもっと優先すべき重要な義務がない場合は、これらの義務を守るべきであるという意味で、これを「一応の義務(prima facie duties)」と言います6赤林ら、前掲書109頁

しかし、「義務の葛藤」の問題と同じく一応の義務同士も対立する可能性があります。

そのような場合、ロスはその状況で義務の重みを熟慮することで、より優先すべき義務(現実の義務(actual duty))を決めていくべきだと主張しました。

つまり、対立する義務を比較考量して考えるということです。これも、義務の対立に対する一つの答えを出す考え方であるとして影響力を持ちました。

3-2:ロールズの正義論

哲学者のジョン・ロールズ(John Bordley Rawls)も、『正義論』などの著作で義務論的について議論しています。

ロールズの議論は、アメリカにおける従来の福祉国家的再配分政策について、その再配分の正当性が功利主義の伝統に基づいている点を批判し、「より平等・公正な社会はどのように作られるか」ということを論じたものです。

前述のように、功利主義は社会における幸福の総量の最大化を目指すため、「どのように富が再配分されるか」ということに無関心です。そして、幸福の総量を増大させるために、一部の人に犠牲を強いる可能性があります。

そのため、より公正な社会は、「正義の二原理」を満たす社会であると構想しました。

正義の二原理とは以下のような考え方です。

  1. 第一原理(自由の原理)
    基本的な自由は、他者の自由を侵害しない範囲で、すべての人に分配されなければならない。
  2. 第二原理(平等に関する原理)
    社会的・経済的な不平等は、(1)最も恵まれない人々の最大の利益になり(格差原理)、(2)公正な機会均等の条件の下、すべての人に開かれている職務・地位に付随するように(機会均等原理)、編成されなければならない。(参考:坂本達哉『社会思想の歴史』)

少し難しいですが、簡単にまとめると、

  • 言論、思想、財産などの基本的自由について、すべての人は平等であるべき
  • どうしても存在してしまう不平等は、その社会におけるもっとも貧しい人に、もっとも大きな利益をもたらすものでなければならない

ということになります。

この「正義の二原理」は、人々が自分や他人が生まれ持った諸条件についてまったく無知である「無知のヴェール」に覆われた仮想状態なら同意されると主張されます。

無知のヴェールに覆われた状態なら、自分がその社会で「最も恵まれない存在」かもしれないため、最も恵まれない人に優しい上記の原理にみんなが同意するのだ、ということです。

こうして、ロールズは功利主義的伝統に基づいた、「結果的に幸福の総量が最大になっていればいい」という立場を批判し、「社会はこうあるべき」という一種の義務論を論じたのです。

とはいえ、このロールズの『正義論』にはさまざまな批判がなされました。『正義論』について詳しくは以下の記事をご覧ください。

【正義論とは】二つの原理・無知のヴェールから批判までわかりやすく解説

義務論には、他にもリバタリアンであるロバート・ノージックの「権限原理」やマイケルサンデルの議論などもあります。詳しくは以下の記事で解説しています。

ロバートノージックの思想とは|『アナーキー・国家・ユートピア』からわかりやすく解説

【サンデルの政治哲学とは】正義の議論から共和主義までわかりやすく解説

3章をまとめます。

3章のまとめ
  • ロスの義務論:義務には7つの「一応の義務」があり、他に優先される義務がなければこれらの義務を守ることが道徳的に正しい。しかし、義務が対立する場合は状況に応じて義務同士を比較考量するべき。
  • ロールズの義務論:従来の再配分政策は、功利主義の伝統に基づくもので問題があるため、「正義の二原理」を満たすような公正な社会を作るべき。

4章:義務論の学び方・オススメ書籍

義務論について理解することはできましたか?

義務論は倫理学の一分野ですので、倫理学のその他の領域である功利主義などと合わせて学ぶことをおすすめします。倫理学の入門書としては、以下のものがオススメです。

オススメ書籍

赤林朗、児玉聡編『入門・倫理学』(勁草書房)

知識ゼロからでも学べる倫理学の入門書です。さまざまな理論や思想が分野別に説明されているため、とても学びやすいです。

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こちらは理論別というよりも、さまざまな素朴な倫理的問題から議論がはじめられている本です。切り口が異なるため、前述のテキストと合わせて読んでみることをオススメします。

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まとめ

この記事の内容をまとめます。

この記事のまとめ
  • 義務論とは、倫理学における「行為」から道徳的正しさを判断する行為論に分類される学問
  • 義務論は、行為の結果から判断する帰結主義・功利主義と異なり、行為の意志・動機から行為の道徳的正しさを判断する学問
  • カントの倫理学は、人々の行為の基準(意志の格率)が「道徳」に従っているかどうかから、行為の道徳的正しさを判断するもの

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