急に自宅でテレワーク(在宅勤務)や自宅で勉強する時間が増えて、「生活と仕事・勉強の切り替えがしにくい」「家じゃ集中できない」「ついダラダラ作業してしまってる」という悩みを周囲でよく聞きます。
テレワーク(在宅勤務)や自宅での勉強だと、移動時間や雑談など無駄な時間が減る分、短時間で作業が終わると思いきや、いつも以上に時間がかかったりなぜか余計な疲れたり、、という経験は私も以前はありました。
しかし、自宅でも仕事・勉強に集中できるように、これから紹介するグッズを使って環境を作ることで、自宅でも外と同じレベルで(むしろそれ以上に)集中できるようになりました。
そこでこの記事では、テレワークを丸3年実践した私の経験から、
- PC周りのグッズ
- 勉強・作業効率を上げるグッズ
- ストレス軽減・健康促進グッズ
- 誘惑を遠ざけるツール
を厳選して紹介します。
ぜひ取り入れてみてください。
1章:テレワークのグッズを選ぶ上で大事なたった1つの事
グッズを紹介する前に、まずテレワーク(在宅勤務)や自宅で勉強する上で重要なポイントをお伝えしたいです。
そのポイントとは、
「とにかく疲れにくい、ストレスを溜めない環境を作ること」
これにつきます。
普段会社や学校で仕事・勉強している場合は、無自覚に、
「人と話す」
「ちょっとした距離を移動する」
「会社や学校まで移動する」
「画面や書類から目を離して遠くを見る」
といったことをしている方が多いと思います。
こうした作業をすることが、いかに気分転換になりストレスを軽減していたか、自宅にこもって仕事・勉強するようになると分かるはずです。
逆に、自宅で毎日テレワーク(在宅勤務)・自宅での勉強をするようになると、これまでやっていた「無自覚のリフレッシュ」がなくなってしまい、疲れ・ストレスが溜まっていく傾向があります。
自分の経験上、こうした疲れは自覚しにくく、数週間、数か月経ってから「こんなに疲れてたのか」と分かってくるものです。
そのため、繰り返しになりますが、テレワークや自宅での勉強をするには、「とにかく疲れにくい、ストレスを溜めない環境を作ること」を意識してみてください。
いつまで続くか分からない(もしかしたらテレワークが主流になるかもしれない)ため、早いうちに長く使える環境を構築することをおすすめします。
それではこれからおすすめグッズを紹介していきます。
2章:テレワークに便利なPC周りグッズ
まずはテレワーク(在宅勤務)や自宅での勉強に便利なPC周りのグッズとして、
- デュアルディスプレイ
- 肘置き
- 大型のデスク
- HBBKキーボード(とリストレスト)
- ノイズキャンセリングヘッドフォン
を紹介します。
2-1:デュアルディスプレイ
まず、PCで作業するのであればデュアルディスプレイ(画面を2台使う)にすることを強くおすすめします。
自宅にデスクトップ型のPCがある場合は良いですが、ノートPCしかない場合は、PCのデスクトップを別に購入し、ノートPCと繋いで使うべきです。
私が使っているのはBenQの21.5インチのもの(当時1万2000円くらいで購入)を大学院生の時からほぼ毎日8時間くらい、5年以上使っていますがまったく壊れません。
今も1万円~の価格で買えるようです。これから、デュアルディスプレイ化すべき理由を説明します。
理由①作業空間が拡大できる
理由の1つはもちろんPC内の作業空間が格段に広がることです。
長時間ノートPCの画面を使っていれば、
- 文字を小さくせざるを得ず目が疲れる
- 画面が小さいため、多数のPCアプリを同時起動すると切り替えが面倒
などストレスが溜まります。
デュアルディスプレイ化して画面を広げれば、大きな画面で作業できるため、文字サイズも大きめにして疲れにくくできますし、複数のアプリを同時に開いても見やすいです。
理由②姿勢が良くなる
理由の2つ目は、デュアルディスプレイにすることで姿勢が良くなるということです。
ご存じかもしれませんが、ノートPCは構造上キーボードと画面が近くならざるを得ないため、
- 腕を伸ばして「巻き肩(肩が前に出ること)」気味になり、肩ごりが常態化
- モニターと目が近くなり眼精疲労になる
- 視線を下に向ける必要があるため、ストレートネックになり首コリや頭痛の原因になる
といったことが起こります。
デュアルディスプレイにすると、視線を遠くかつ上の方に向けることができるため、正しい姿勢で使えるようになり、肩こり、目の疲労、ストレートネックなどを予防できます。
さらに言えば、次に解説するように外付けキーボードを併用すると、さらに疲れにくくなります。
2-2:外付けキーボード+リストレスト
疲れにくい、ストレスが溜まらない環境を作るためには、外付けキーボードを使うことをオススメします。
「ノートPCにキーボードあるのに?」と思われるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたようにノートPCではどうしても腕を伸ばして巻き肩になりがちです。
巻き肩にならないためにはキーボードを体側に寄せ、肘と胴体がこぶし一つ分くらいしか空かないようにすれば良いのですが、そうすると今度は画面が近すぎ目が疲れる、、という問題が。
そのため、外付けキーボードを付けてキーボードは手元に、画面は遠くにという形を作るのが理想です。
外付けキーボードはエレコムやロジクールならコスパ良いと思います。
しかし、長く使うのであれば徹底的にキーボードにこだわることもオススメします。私がここ2年程使っているのは、HKKBというキーボードです。
HKKBとは、日本のコンピューターのパイオニアといえる計算機科学者であり、東大名誉教授の和田英一氏のアイディアから開発された歴史あるキーボードです。
HKKBは打鍵感(打ち込んだ時の感触)が素晴らしく、長時間打ち続けても疲れません。正直これはガジェット好きしか買わないかもしれませんが、これを使ったら他のキーボードは使えないと思うほど。おすすめです。
また、キーボードを使う場合はリストレストを使うと、手首の高さが高くなり、手首をそらせる方向の緊張が軽減できるため、その分手の疲れを減らすことができるのでオススメです。
私は、FILCOの木製のリストレストを使っています。
2-3:大型のデスク
テレワーク(在宅勤務)するなら、大型のデスクがあることはかなり大事です。
PCの画面内ですべての作業が完結するなら画面を置くだけのスペースがあれば問題ありません。しかし、資料を読んだり、書いたりする必要があるなら、いちいちPCをどけるのも面倒で時間のロスです。
そのため、部屋のスペースが許す限り大きなデスクを購入することをおすすめします。
PCの外付けディスプレイや外付けキーボードも使う場合はスペースを取るため、
- 奥行き70センチ以上
- 幅120センチ以上
のデスクがおすすめです。
私が使っているのはLOWYAのデスクです。1万円ちょいで買えるし、何度も引っ越しで解体してますがまったく壊れず、デスクの板がたわんでくることもありません。
※色違い、サイズ違いもあり
2-4:ノイズキャンセリングヘッドフォン
自宅で作業しようと思うと、
- 家族の声や生活音
- 近所の人の音、上の階の人の足音
などの音で集中力が乱されることもあると思います。私の経験上、長期間テレワークしているとこうした周囲の音がとても気になるようになります。
そこでおすすめなのがノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンです。イヤフォンでもノイキャンのものはありますが、ヘッドフォン比べるとやはり機能が大幅に劣ります。
私が使っているのは、SONYのこのヘッドフォンです。
周囲の音が体感10分の1以下くらいなり、音楽をかければ周囲の音はほとんど聞こえなくなります。
そのため、逆に外で作業するときは危険かもしれませんが、自宅でじっとしているときに使うのであればこれ以上便利なものはないと思います。
2-5:他にもあった方が良いもの
ディスプレイ、キーボード、デスクはとても大事なのでぜひ検討していただきたいですが、これから紹介するのはあった方が便利なPC周りグッズです。
合わせて検討してみてください。
肘置き
「肘置き」を机に設置すると腕を支えるのが楽になり、肩こりが防止できます。
最近これを買って使っています。
バックアップ用外付けHDD
仕事だとセキュリティ上の問題もあると思いますが、自分できるものがあるならバックアップ用の外付けHDDは必須。私はこれを2つ持っています。
キーボードクリーナー
掃除機的なものもありますが、私はとりあえず掃くものだけ持っています。
椅子の下に敷くマット
家でPC用の椅子を使っている場合、動かすたびに床に小さな傷がついてしまい、賃貸なら退去時にお金がかかってしまう可能性があります。
そのため、椅子の下に下記のような薄いマットやラグマットを敷くことをおすすめします。
ここまでテレワークや自宅学習に便利はPC周りのグッズを紹介したので、次に勉強や資料を扱う場合に便利な机回りのグッズを紹介します。
3章:テレワークに便利な机回りグッズ
これから、テレワーク(在宅勤務)や自宅での勉強に仕える机回りグッズとして、
- 書見台
- ブッククリップ
- タイマー
を紹介します。
3-1:書見台
書見台とは、書類やノート、本などを開いたまま置いておける台のことです。以前は下記の記事でも紹介している、大型書店などで売っているこちらの安い書見台(ブックスタンド)を使っていました。
しかし、最近になってもっと大型の本も置きやすいものが欲しくなり、下記の書見台を買いました。
これは文庫本サイズから大型の本まで起きやすく、PCの横に置けば本や資料を読みながら作業ができてとても便利です。
3-2:ブッククリップ
大きな書見台を置くスペースがないという場合、こちらのブッククリップも便利です。
本を開いた状態でパチンと押さえ固定することができます。
私は大学院時代から同じものを使っていますが、ゆるくなることもなくどこにでも持っていけるので便利です。
3-3:タイマー
テレワークや自宅学習では、メリハリがつかず「ずっと仕事し続けてしまう」「休憩と仕事(勉強)の区別があいまいで作業に集中できない」といった人も多いと思います。
そこでおすすめなのが、キッチンタイマー等で時間を区切って、定期的に休憩を入れ、決めた時間内に集中する方法です。私の場合、50分作業して5-10分休憩するというペースでずっと作業しています。
その場合「スマホを使えばいい」と思われるかもしれませんが、スマホでは
- つい他の作業もしてしまい気が散る
- 他の操作をしているとき、常に時間が見えるようにできない
などのデメリットを感じました。1000円以下のものからあるので、以下のようなタイマーを持っておくことをおすすめします。
私の経験上、スマホのタイマーよりキッチンタイマーの物理的な感触がある方が「スイッチが入る感覚」があって良いです。
効率的に勉強するためのグッズは下記の記事にまとめていますので、あわせて参考にしてください。
4章:テレワークのストレス軽減&健康促進グッズ
さて、冒頭の繰り返しになりますが、テレワーク(在宅勤務)や自宅学習では「とにかく疲れにくいようにすること」「ストレスを溜めないこと」が大事です。
ここでは、テレワーク・自宅学習のストレス軽減&健康促進に特化したグッズを紹介します。
4-1:空気清浄機
特にアレルギー持ち、匂いに敏感といった方は、家に空気清浄機があると快適度があります。空気清浄機に加湿器がついているものであればより良いです。私は下記のものを使っています。
4-2:スタンディングデスク
テレワーク・自宅学習ばかりになると、運動する時間が減ってしまうため、部屋にスペースがあればスタンディングデスクも持っておくと良いです。
スタンディングデスクがあれば、立って作業ができるため、
- 気分転換になる
- 座っているよりはカロリー消費になる
- 座る姿勢よりは背中、首が伸びるため姿勢が良くなる
というメリットがあります。
私が使っているのはこちらです。ガス式なので電力は使いませんしレバーだけで高さを調整できます。
4-3:ホットアイマスク
テレワーク・自宅学習で疲れた目を癒すのに、ホットアイマスクもおすすめです。
私の経験上、家から出る機会が減るとその分遠くを見る時間も減るため、目の筋肉の運動量が減って疲れ目になりやすいです。
ホットアイマスクは使い捨てのものが使いやすいですが、繰り返し使うなら200回くらい使える小豆入りがおすすめです。
4章:テレワークの誘惑をなくすツール・グッズ
テレワーク(在宅勤務)・自宅学習をする場合、生活空間で集中しなければならないことから、身の回りの誘惑を遠ざけることも大事です。
特に、PC、スマホが身近にあるとSNS、ニュース、Youtubeなどを頻繁にチェックしたりしがちなので、ネット依存気味の方はこれから紹介することをやってみてください。
4-1:特定サイトへのアクセス制限
PCでGoogle chromeを使っている場合「StayFocusd」という拡張機能を使うことをおすすめします。
この拡張機能を入れて、例えば「平日の月~金の8時~18時はYoutubeを見られないように設定する」といったことができます。この拡張機能で設定し、この時間帯にYoutubeのサイトにアクセスすると、制限時間になるとYoutubeが見られなくなるのです。
導入するのは下記の通り簡単です。
- 「StayFocusd」とchromeで検索し、「chromeに追加する」をクリック
- chromeのウインドウ右上に青い丸のボタンが登場するため、右クリック→オプションをクリック
- 設定画面が出てくるため、「Maximum Time Allowed Per Day(1日当たりのガードしたいサイトの許容時間・アクセスできる時間」を設定→「1分」とかが良い
- 設定ページの「Active Days」の設定に移行し、サイトの制限をする曜日にチェックを入れる(平日すべてなら月~金にチェック)
- 「Active Hours」の設定に移行し、サイトを制限する「時間帯」を設定
- 「Blocked Sites」の設定に移行し、利用制限したいサイトのトップページのURLを入れてエンター
ついつい見てしまうサイトがあるという場合は、導入してみてください。
また、iPhoneやandroidのアプリでもサイト制限ができるものがあるはずなので、チェックしてみましょう。
4-2:スマホを遠ざけるグッズ
また、スマホを使う必要がないのにいじってしまうという方(特に高校生、大学生、社会人で資格勉強をしている人など)は、物理的にスマホを遠ざけてしまうこともおすすめです。
私は使っていませんが、タイムロッキングコンテナというスマホを入れてタイマーを設定すると、時間になるまでロックがかかるケースが売られているので良さそうです。
5章:(おまけ)テレワーク・自宅学習でやった方がいいこと
最後に、グッズではないですが、私がこれまでのテレワーク生活経験上、これはやるべきという習慣、心がけを簡単に紹介します。
- 誰とも会わなくても身だしなみはちゃんとする
→着替えること、男性の髭剃り、女性の化粧などで気持ちが切り替わる - ながら作業しない
→誰も見てないからと動画を見ながら作業したり、スマホを頻繁にいじったりすると癖になるしどんどん効率が悪くなる - 昼は特に炭水化物を少なめに
→炭水化物を取りすぎると血糖値が上がって眠くなる - コーヒーやエナジードリンクより昼寝
→15分くらいの昼寝はどんな飲み物より目が覚める - こまめに立ち上げって体を動かす
→人間は体を動かすことで作業興奮し、やる気が出るようなので、じっと座っている時間を継続しない方が良い - 日光にあたる
→ベランダ、窓際からでも良いので日光に当たるべき(精神的に)
習慣化すれば「やらないと気持ち悪い!」くらいのものになっていきますので、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ
テレワーク・自宅学習に慣れない方は、長く続けるほどストレスが溜まると思います。環境を変えることが一番手軽に実践できることですので、ぜひ試してみてください。
勉強法については、以下の記事でもまとめていますので、学生や勉強している社会人の方は、あわせて参考にしてください。
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