経済思想

【マネタリズムとは】フリードマンの思想から日銀の実践までわかりやすく解説

マネタリズムとは

マネタリズムmonetarism)とは、経済現象における「貨幣(マネー)」の役割を重視し、貨幣の量によってその他の経済上の変数も変化すると考える、経済学上の考え方のことです。

簡単に言えば、貨幣の量を増減させることで物価や失業率にも変化を与えることができる、と考える経済学の立場のことです。

現代の日本でも、景気刺激のために、中央銀行(日銀)によって大量のお金が市中に投入される「量的緩和政策」が行われています。

この政策こそ「マネタリズム」の立場から考えられたものですが、その効果に対しては疑問が持たれています。

この記事では、

  • マネタリズムの考え方の特徴や具体的な政策
  • マネタリズムが持っている理論や成立した背景

などについて詳しく解説します。

関心のあるところからぜひ読んでみてください。

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1章:マネタリズムとは

それではこれから、基本的な内容から解説していきます。

このサイトでは複数の文献を参照して、記事を執筆しています。参照・引用箇所は注1ここに参照情報を入れますを入れていますので、クリックして参考にしてください。

もう一度確認しますが、マネタリズムとは貨幣の供給量によって物価や失業率などのそのほかの経済上の値も変化すると考える、経済学上の立場のことです。

文字通り「マネー(貨幣)」の役割を重視する立場と考えると良いと思います。

マネタリズムを創出したのは、フリードリヒ・ハイエク(Friedrich August von Hayek)やミルトン・フリードマン(Milton Friedman)といった「新古典派」と呼ばれた経済学者たちです。

ミルトン・フリードマンミルトン・フリードマン

これから、なぜ彼らがマネタリズムを創出するに至ったのか詳しく説明します。

マネタリズムの具体的な政策について知りたい場合は、2章からお読みください。

マネタリズムが登場したのは、20世紀半ばごろから、それまで主流だったケインズ経済学が現実の経済現象を説明できなくなってきたためです。

1-1:マネタリズムとケインズ経済学

そもそも、ケインズ主義とはケインズ(John Maynard Keynes)が提唱した経済学の体系であり、非常に簡略化して言えば、

  • 不況時は、企業が投資しないため、国家が金融政策や財政政策(大規模な工事など公共支出を増大させる)を行い、需要を作り出す
  • 国家が需要を作ることで失業率が改善し、完全雇用に近づく

というものです。

第二次世界大戦後の多くの西側先進国は、ケインズ経済学に基づき、国家が積極的に経済活動に介入する「大きな政府」的な政策を行ったのです。

しかし、1960年代~70年代に入ると、多くの国でケインズ主義的な政策が行き詰まりました。それが「スタグフレーション」という現象です。

スタグフレーションとは、物価は上昇するのに失業率は上がる(つまり、人々は貧しくなるのに物価が上がってモノが買えない)という現象のことです。

ケインズ経済学は、スタグフレーションを想定していませんでした。そこで、フリードマンらの経済学者たちは、ケインズ以降の経済学(マクロ経済学)を再検討しました。

1-2:マネタリズムのケインズ派批判

フリードマンらはケインズ派の理論が、スタグフレーションを説明できないとして批判し、新たに生み出したのがマネタリズム的な経済思想でした。

まず、ケインズ派のマクロ経済学における物価と失業率の関係について説明します。

ケインズ派の経済学は、「物価が上がると失業率が下がる」という「フィリップス曲線」を前提に理論を構築していました。

フィリップス曲線とは下記のように説明される曲線のことです。

  • 失業率が上がる(労働需要が下がる)と賃金(労働サービスの価格)は下がる
  • 逆に、失業率が下がる(労働需要が上がる)と賃金にも下落圧力がかかるが、労働者の抵抗があるため下がりにくい
  • 賃金が上がることは物価が下がることであると言えるため、物価と失業率の関係をあらわす図として有名になった

イギリスの経済学者フィリップスによって、1861年から1957年までのイギリスのデータを用いて明らかにされたものです。ただし、後に曲線の正確性が批判されました。

しかし、繰り返しになりますが現実の経済現象として、物価が上がり失業率が下がらない「スタグフレーション」が起こったため、ケインズ派の理論の修正が求められました。

実際、マネタリズムの立場から考えると、

  • 人々が物価上昇を期待し、その通りに物価が上がった場合は、賃金を上げることを求める→賃金が上がる
  • 生産者は物価が上がったことで「生産物への需要が増えた!」と勘違いする(貨幣錯覚)が、しばらくたつと自分の勘違いに気づき、生産量を元に戻す
  • つまり、結果的に生産者は生産量を変えることはないため、労働需要は増えない(失業率は下がらない)

ということになります。

この説明だと、「物価が上昇するのに失業率が下がらない」というスタグフレーションの状況が説明可能です。



1-3:マネタリズムの金融政策への考え方

上記の考え方から、マネタリズムの立場の金融政策への考え方も導き出されます。

まず、ケインズ派の経済学は、以下の2つの経済政策を行ってきました。

  1. 財政出動:公共事業によって国家が需要を作り出し、不況時にもお金を回す
  2. 金融政策:金利政策によって金利を下げ、企業がお金を借りやすくする

これに対して、フリードマンらのマネタリストはどちらも不況を改善する効果はないと、下記のように批判しました。

  • 財政出動:政府の支出は増えても、支出の財源として高い税金を支払った人の支出や、国債などの公債を購入した人の支出はその分減る(クラウディングアウト)。
  • 金融政策:金利を下げても、「貨幣錯覚」が解消されると生産者が生産を増やすことはないため、投資も増えない。そのため、失業率も改善されない。
    したがって、金融政策は貨幣の供給量を一定の割合で増加させ続ける方法を採用すべき(k%ルール)。

こうしてフリードマンらマネタリストとケインズ派は、経済政策をめぐって激しく論争しました。

特に重要なのが、フリードマンが中央銀行による金融政策について、利子率を操作するのではなく貨幣の供給量を一定の割合で増加させ続けることが大事である、と主張した点です。

このマネタリズムの思想は、現代の日本の金融政策にも影響を与えているからです。

そこで2章では、マネタリズムの立場で行われている金融政策とその妥当性について、詳しく説明します。

まずはここまでをまとめます。

1章のまとめ
  • マネタリズムは、ケインズ経済学をベースにした経済政策がスタグフレーションに対処できないことから、フリードマンらによって生み出された経済学の立場
  • マネタリズムは、貨幣の供給量が他の変数に影響を与えると説明する
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2章:マネタリズム的な金融政策の考え方

それではこれから、マネタリズムの立場から考え出された金融政策の具体的な内容を説明します。

端的に言えば、マネタリズムの金融政策とは、「景気を刺激し失業率を改善するために、中央銀行の働きによって貨幣の供給量を増大させよう」という考えのことです。

では、「貨幣の供給量を増やす」とはどういうことでしょうか?そもそも、中央銀行に「貨幣の供給量を増やす」ことがなぜできるのでしょうか?基本的な点から説明します。

2-1:貨幣の供給量を増やす仕組み

これから解説することについて、先に結論を述べると、

  • 「貨幣」はマネーストックとベースマネーの2種類に分けられる
  • 中央銀行が貨幣の供給量を増やしたところで、投資を刺激し失業率を改善することは難しい

ということになります。

しかし、これだけでは難しいかもしれませんので、まずは貨幣の2つの種類から説明していきます。

2-1-1:マネーストックとは

「お金」と言うと何を想像するでしょうか。

100円玉、1円玉などの硬貨や1000円札、1万円札などの紙幣を想像すると思います。その「お金」に銀行の預金口座の残高を足したものが、「貨幣」と定義されるものです。

■貨幣とは

  • 紙幣(不換紙幣)
  • 硬貨(補助貨幣)
  • 預金の残高

また、紙幣や硬貨も銀行の口座に貯めたり、そこから引き出したりして使っているという意味で、「貨幣」はすべて「預金」であると言っても良いでしょう。

そして、一国における「預金」の残高の総額のことを「マネーストック」と言います。

「わざわざ難しい言い方をする必要はないのでは?」と思われるかもしれませんが、金融政策について理解する上では、マネーストックとこれから説明するベースマネーについて区別することが大事です。そのため、まずは違うものとして覚えておいてください。

2-1-2:ベースマネーとは

預金口座にある残高の総額がマネーストックですが、それに対して、市中(つまり民間の)銀行が中央銀行(日本なら日銀)に持っている口座にある残高の総額を、ベースマネー」と言います。

順を追って説明します。

①日常的な取引は銀行のシステム上で完了する

そもそも、あなたは誰かとお金のやり取りをするときに、どのように「貨幣」を使っていますか?

少額の買い物なら紙幣や硬貨を使って取引すると思います。しかし、高い買い物や企業間の取引においては、自分の口座から相手の口座への振り込みで行うことが多いのではないでしょうか?

つまり、現代の世界においては、実際のお金のやり取りはリアルな実体のあるお金ではなく、銀行のシステム上の電子的なやりとりだけで行われることがほとんどなのです。

たとえばあなたと、あなたとお金を取引する企業(A社)がいたとして、ともに「ゆうちょ」に口座を持っていたとしましょう。

その場合、あなたとA社はゆうちょの電子システム上でお金をやりとりし、通帳に印字されるだけで「お金のやり取りを完了した」ということになります。

②銀行間の取引のために中央銀行に口座が作られる

このように、日常的なお金のやり取りのほとんどは銀行のシステム上で完結するのですが、多くのケースで上記の例とは違い、あなたと取引先の口座が別の銀行にあることの方が多いはずです。

その場合、

  • あなたの銀行Aと取引先の銀行Bが、それぞれ銀行Cに口座を作っておく
  • 銀行AとBが、銀行Cの口座に一定のお金を預金しておく
  • そして、取引があるたびに、Cの口座からお互いに取引した金額を差し引きする

ということを行えば、複数の銀行間での取引が、同じ1つの銀行の口座間での差し引きだけで完了することができます。

このように、市中(つまり民間の)銀行が銀行間の取引のために口座を作るのが、中央銀行(日本なら日銀)なのです。

③銀行は中央銀行の口座に一定のお金を置いておかなければならない

市中の銀行はこのような目的から、中央銀行に作った取引用の口座(当座預金)に一定の預金を置いておかなければなりません。

なぜなら、一度の企業間取引で巨額の金額が動く場合もあるため、当座預金に少額しか残っていなければ、支払う側の銀行の預金が足りなくなる可能性があるからです。

そのため、中央銀行の当座預金には一定の「準備率」に従って、「準備預金」を置いておくことが定められています。

この、市中の銀行が中央銀行に持つ当座預金の残高のことを、「基礎」という意味で「ベースマネー」と言うのです。

整理すると下記のようになります。

  • マネーストック
    市中の銀行の口座にある預金の残高で、企業や個人によって預金されており、企業や個人によって日常的に決済等に利用される
  • ベースマネー
    銀行が銀行同士の取引のために、中央銀行に置いておく預金の残高で、金融政策によって利用される(後述)

さて、ここまでのお金(貨幣)の2つの種類を区別できれば、マネタリズムの立場による金融政策を理解することも難しくありません。

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2-2:マネタリズムの金融政策

繰り返しになりますが、マネタリズムの立場から考えると、貨幣の供給量を中央銀行が操作することで金利を下げ、企業に投資を促し、景気を刺激することができるということになります。

そして、マネタリストが考える、操作できる「貨幣」とはベースマネーのことです。マネタリズム的な金融政策によって、市中の銀行が日銀に持つベースマネーの金額はものすごい金額になっています。

まずは、中央銀行がベースマネーを増やす仕組みと、ベースマネーを増やすことで金利が下がるメカニズムを説明します。

2-2-1:金利政策と量的政策

中央銀行(日銀)は、お金を供給したり銀行間取引のための口座を作っておくことだけが仕事ではありません。金融政策によって、国内の景気を刺激したり、過熱した景気を抑制したりする役割も持っています。

金融政策には、以下の2つがあります。

  • 金利政策
    市中の銀行にお金を貸す時の金利を操作すること
    (金利が下がれば企業はお金を借りやすくなり、投資を増やせる、つまり景気を刺激できると考えられる)
  • 量的政策
    市中の銀行が持っている国債や手形を中央銀行が売買することで、供給するお金の量を操作すること
    (たとえば日銀が市中の銀行から国債を買い上げ、市中の銀行の口座にお金を支払うことで、お金の供給量を増やし、景気を刺激できると考えられる)

特にマネタリストが重視する政策が、量的政策です。

中央銀行が市中の銀行から国債を買い上げると、中央銀行にある市中銀行の口座(当座預金)に国債代としてお金が振り込まれます。つまり市中の銀行が持つお金が増える=ベースマネーが増えるというわけです。

「それがなんで金融政策になるの?」

と疑問かもしれませんが、結論を言えばベースマネーを増減させることが金利を上げ下げすることになるからです。

市中の銀行は、毎日膨大な数のお金のやり取りを銀行間で行っています。そのため、時には当座預金の残高が足りず「短期金融市場」からお金を借りなければならない場合もあります。

短期金融市場とは、1年以内に返済する短期のお金の貸し借りを行う市場のことです。

各銀行が中央銀行に持つ口座の残高が増えれば、短期金融市場に出回るお金も増えるため金利が下がります。一方、中央銀行に持つ口座の残高が減れば、短期金融市場に出回るお金が減るため金利が上がります。

(言うまでもないことですが、お金を貸せる人が増えれば誰からでも借りられるため、金利が高い人からお金を借りようと思いません。その結果、お金を貸せる人は自分から借りてもらうために金利を引き下げます。短期金融市場もこれと同じ原理です。)

このように、中央銀行は量的政策において、市中銀行が持つ国債や手形などを買い上げたり逆に売ったりすることで金利を操作し、景気に刺激を与えようとするのです。

覚える必要はありませんが、量的政策における中央銀行の仕事に以下の2つがあります。

  • 買いオペ・・・市中の銀行から中央銀行が国債などを買い上げること(金利を下げる)
  • 売りオペ・・・中央銀行が持つ国債などを売り、市中の銀行に買ってもらうこと(金利を上げる)

2-2-2:量的政策の欠点

ここまで説明してきたように、マネタリズムの立場では、主に量的政策を行うことでベースマネーを増やし、金利を操作することで景気に影響を与えようとします。

しかし、ベースマネーを増やす、つまり市中の銀行が中央銀行に持つ口座にお金を積み上げることで、本当に景気は刺激されるのでしょうか?

もう一度整理すると、マネタリズムの考えでは以下のようになっています。

  • 量的政策でベースマネーを増やし、金利を下げる
  • 金利を下げることで企業がお金を借りやすくなる
  • 企業が投資を拡大し、雇用が増え、失業率が改善される

しかし、景気が刺激されるためには、金利が下がってお金が借りやすくなるだけでなく、企業がお金を借りたい、お金を借りて投資したいと思えなければなりません。そのため、量的政策は必ずしも景気を刺激するとは考えられないのです2この点について、熊野剛雄『やさしい日本と世界の経済の話』新日本出版社151頁が分かりやすい

実際、現在の日本でも量的政策が積極的に行われていますが、私たちにはあまり景気が良くなった実感がないのではないでしょうか?

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2-3:日本で行われているマネタリズム

日本では、第二次安倍政権で行われている一連の経済政策が、「アベノミクス」と言われています。

アベノミクスには当初3本の柱があると言われていました。

  1. 大胆な金融政策
  2. 機動的な財政政策
  3. 民間投資を喚起する成長戦略

現在の首相官邸HPを見ると③の成長戦略しか目立ちません(※)が、もともとはこの3本柱の経済政策が主張されていました3※首相官邸「アベノミクス」2020年1月3日時点

アベノミクスの3本の矢アベノミクスの3本の矢(首相官邸より)

そして、①の大胆な金融政策として行われたのが、日銀による「買いオペ」です。

安倍政権下では黒田日銀総裁によって、巨額の量的政策が実践され、日銀当座預金の残高は下記のように急速に増大しています。

日銀当座預金の残高の推移日銀当座預金の残高の推移

2019年11月の月末時点で404兆6556億円のお金が、日銀当座預金に積み上げられていることになります(ベースマネーはこれに流通している日銀券残高を加えた額になります)4データ引用元:日本銀行時系列統計データ検索サイト

マネタリストの立場から考えると、これだけの当座預金が積み上げられているということは、その分、市中の銀行から企業への貸し出しも増えているはずです。

第二次安倍政権が発足したのが2012年末ですが、その頃の当座預金残高は「47兆2438億円」で、2019年11月の当座預金残高は「404兆6556億円」ですので、当座預金の残高は約8.5倍になったことになります。

それに対して、実際に銀行が行った「貸出」や市中の銀行における「預金量」がどのくらい増えたか見てみましょう。

2012年末の「貸出」は「463兆1183億円」、「預金」は「574兆1542億円」です。

それに対して2019年11月の「貸出」は「540兆3187億円」、「預金」は「733兆6569億円」です。

つまり、第二次安倍政権下においては、

  • 量的政策によって、日銀当座預金の残高が約8.5倍になった
  • 銀行から企業等への貸出は約1.17倍、預金は約1.28倍になった

ということが言えます5データ引用元:日本銀行時系列統計データ検索サイト

ベースマネーが急増したのに対して、実際の銀行からの貸出が増えておらず、結果として企業や個人の持つ銀行口座の預金も大して増えていないことが分かると思います。つまり、量的政策には限界があると言えるのではないでしょうか。

マネタリズムと新自由主義は親和的です。新自由主義について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

【新自由主義とは】定義・問題点・生まれた背景をわかりやすく解説

【サッチャリズムとは】具体的な政策や社会への影響をわかりやすく解説

マネタリズムはリカードの「貨幣数量説」への回帰でもあります。リカードについて詳しくは以下の記事で説明しています。

【リカードの思想とは】『経済学および課税の原理』から徹底解説

2章のまとめ
  • ベースマネーとは銀行間取引のために、日銀の口座に置かれる預金の残高のことで、金融政策の対象となるもの
  • マネーストックとは、企業や個人が持つ銀行の預金の総額のこと
  • マネタリズム的な金融政策では、貨幣の供給量を操作する量的政策が行われる
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3章:マネタリズムについて学べる本

マネタリズムについて理解を深めることはできましたか?

マネタリズム的な政策に対する評価は分かれていますので、あなた自身でさらに理解を深めてどのように評価すべきか考えてみてください。

さらに詳しく学ぶためには、以下の書籍が参考になるはずです。

オススメ書籍

湯本雅士『金融政策入門』(岩波新書)

マネタリズムは現在の世界では、量的政策という具体的な政策の形で実践されています。そのため、まずは金融政策の基礎知識を身につけることが大事です。この本はとてもわかりやすく、初心者向けにまとまっています。

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熊野剛雄『やさしい日本と世界の経済の話』(新日本出版社)

この本ではマネタリズムや、そのマネタリズムが生まれた背景が経済史や思想史の流れの中で解説されており、とてもわかりやすいです。

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まとめ

最後に今回の内容をまとめます。

この記事のまとめ
  • マネタリズムとは、貨幣の供給量の役割を重視し、貨幣供給量を増やすことで景気が刺激されると考える立場
  • 日本のマネタリズムは、量的緩和政策として実施されたものの、それほど効果を上げていないと考えられる

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