社会人になると、「勉強したいけど時間がない、、」「仕事で疲れて勉強に集中できない」「でもキャリアアップのために勉強したい」などの悩みが出てきませんか?
学生のように勉強だけに専念できない社会人は、限られた時間の中で勉強効率を最大限高める工夫が必要です。
私自身、これまで手を変え品を変え勉強の工夫をしてきましたが、最も効果があったことの一つが「勉強グッズにこだわること」です。
この記事では、学生時代の勉強から大学院での研究生活の中で10年以上の時間と数十万円のお金を使って試し、厳選した社会人へのおすすめの勉強グッズを紹介しています。
たくさんのグッズに手を出す必要はありません。本当に効果があったもののみを厳選していますので、ぜひ試してみてください。
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1章:社会人の勉強におすすめグッズ:集中力編
まず、勉強時の集中力を上げるために一番効果があったグッズを紹介します。これ以外にもいろんなものを試しましたが、結局今現在使っているのはこれだけです。
①ノイズキャンセリングヘッドホン
集中力を乱す大敵が周囲の「音」です。
家族と暮らしていたら家族の話声や生活音が耳に入りますし、一人暮らしでも近所の人の足音が気になることも。カフェやマックで勉強しようにも周囲の人がうるさく集中できなかった経験が誰でもあると思います。
特に集中力が切れ始めると、周囲の音が気になって余計に集中できなくなる、という悪循環にも陥りがちです。
そこで音を遮断し最高の集中を得るために、ノイズキャンセリングヘッドホンを使うことをおすすめします。
ノイズキャンセリングヘッドホンとは、人間の耳には聞こえない音を発信することで、耳障りな周囲の音を消してしまう機能を持ったヘッドホンのことです。
私は実際にソニーの製品を使っていますが、
- 自宅前の工事現場のドリルの音
- 飛行機やヘリコプターの騒音
- 上の階の人の足音
- カフェ作業時の周囲の雑音
- 周囲の人の話し声
などが驚くほど聞こえなくなり集中力が倍増しました。
特に工事の音やキッチンの換気扇の音など機械的な音がほとんど聞こえなくなるので、自宅でもカフェでも、いつでも集中したいときに集中できるようになりました。
もちろんノイズキャンセリングしつつ音楽を聴くこともでき、そうすればますます周囲の音は聞こえません。
デメリットがあるとすれば、音が聞こえなくなりすぎて、自宅に宅配便が来たときや友人から声をかけられたときに気づかないことくらいでしょうか。
しかし、上記のソニーのヘッドホンにはヘッドホンを外すことなくノイズキャンセリング機能のみオフにし、周囲の音をすぐに聞けるモードもあるので、緊急時に焦る不安もありません。
ノイズキャンセリングヘッドホンの力で、私の勉強生活は一変しました。ちょっと高いと思うかもしれませんが、これだけで何年も勉強効率が格段に上がるのだとすれば安い投資だと思います。
②キッチンタイマー・ストップウォッチ
勉強の集中度を上げるためには
- 時間と時間内に行う内容を決めて、決めたことを必ず時間内に終わらせるようにする
- こまめに時間を区切って休憩を入れながら続ける(例えば50分勉強し、10分休むなど)
というように時間管理を徹底することがとても大事です。
そのために、キッチンタイマーやストップウォッチを活用することをおすすめします。私のおすすめはこちらの「無音機能」付きのキッチンタイマーです。
普通のキッチンタイマーは「ピピッ」という音が出てしまいますが、このタイマーは音を消して光だけで時間を知らせてくれる機能があります。そのため、静かな図書館でも使えます。
大学生のころから何年も使っていますが、いまだに壊れません。
「スマホでもいいじゃん」と思われるかもしれませんが、スマホはついついLINEを返したりSNSを見たり動画を見だしたり、、と誘惑が多いです。
最近読んだ『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』という本によると、
「40%の人はネット依存症」
「人は毎日平均3時間スマホを見ているため、人生の11年間をスマホを見て過ごすことになる」
「スマホ、アプリ、ゲーム、ネットはできるだけ長く利用させ人を依存させるように設計されている」
ということでした。
誘惑に負けないためには、誘惑のもとになるものを遠ざけることが一番良いので、スマホを見えないところに置いて、手元にはキッチンタイマーやストップウォッチだけを置いておくことをおすすめします。
また、私の経験上、スマホのタップよりも、物理的に「カチッ」となるこれらのグッズの方が「やる気スイッチ」を押している感覚があります。「スイッチを押したら集中する」という習慣を作りやすいのです。
2章:社会人の勉強におすすめグッズ:文房具編
勉強する上で、一番頻繁に使うのは文房具だと思います。
文房具についても「〇色のペンが良い」「使い捨てのペンが良い」「このメーカーの消しゴムが良い」などおすすすめされることも多いですが、私は普通の文房具にはそれほどこだわりません。
その代わり、これから紹介するような勉強する上での「余計なストレスや手間をはぶく文房具」こそ大事だと思います。
③ブックスタンド
私が毎日使っているのが、こちらのブックスタンドです。
ブックスタンドの中では安価な方で、ロフトなど大きめな文房具店にもよく売っています。実は他にもっと高いブックスタンドを試したこともありますが、どれも大きすぎたり、使うのに手間があったりで結局使わなくなりました。
このブックスタンドは、
- 安い
- 折りたためて持ち運びやすい(たためば厚さ数ミリになる&軽い)
- 本を開いた状態での保持力が意外とある
- 角度が調整できる
というメリットがあり大学の学部生時代からもう何年も使い続けています。
私の場合、ノートPCの横にこのブックスタンドを置いて本を置き、それを読みながら作業をすることが多いです。机にそのまま開くより視線の移動が楽で疲れにくくなります。
デメリットは、ハードカバーで500頁を超えるような分厚い本・重い本には使いにくいことです。新書、文庫、300頁くらいまでのハードカバーなら問題なく使えますが、分厚い本、重い本だと支えきれず、ずれてしまうことがあるのです。
「じゃあもっとしっかりしたブックスタンドの方がよさそう」と思われるかもしれませんが、私のおすすめは次に紹介する「ブッククリップ」と使い分けることです。
④ブッククリップ
こちらのブッククリップは、強力な力で本を開いたまま保持してくれるクリップです。
両側にクリップが付いているので、本を開いた状態で本の上部に取り付けると、開いた状態をキープできます。特定のページを見ながらレポートを書いたりするときにとても便利です。
このブッククリップはとても強力なので、かなり分厚い本や大きめの本でも無理なくしっかり保持してくれます。少なくとも普通に読む専門書、論文集くらいで使えずに困ったことはありません。500頁を超えるような分厚いハードカバーでも問題なく使えます。
また、すでに同じクリップを毎日のように5年以上使っていますが、クリップの力はまったく弱まっていません。
ただのクリップなので、ブックスタンドのように本を読みやすい角度にすることはできませんが、私の場合は1つ前に紹介したブックスタンドと併用しています。分厚い本は、クリップで挟んだ上でスタンドに立てるという使い方です。
ブッククリップもその他にいろいろなものがありますが、私にとってこのクリップ以上に使い勝手が良いものはありません。ぜひ1つ持っておくことをおすすめします。
⑤透明なポストイット(ふせん)
こちらも私が大学院時代から使い続けている、透明のしっかりした素材でできたふせんです。
こちらまとめ買い用なのでちょっと高く見えますが、かなりの量が入っています。
勉強するときにふせん(ポストイット)を使う方は多いと思いますが、普通の素材のものでは「ふせんが文字にかぶって読みづらくなる」「何度も使っているうちにふせんがへたる」という経験はないでしょうか。
こんな小さなことでも、余計な手間やストレスがかかってしまうのは勉強する上で大きな無駄です。
このふせん(ポストイット)は、透明なので文字にかぶせて貼っても普通に読むことができますし、素材が強いので何度もはがして使えます。色のバリエーションもあるので、用途によって使い分けることも可能です。
私は、普段専門書や論文を読むときに、手元に置いてすぐに使えるようにしています。
繰り返し使うものだからこそ、できるだけ手間やストレスを減らして勉強効率を上げるべきです。
3章:社会人の勉強におすすめグッズ:持続力編
1日何時間も、何カ月も勉強を続けていく上では、勉強の持続力を高めるグッズに投資することも大事です。これから紹介するものは、何カ月、あるいは何年も勉強を続けていくなら、持っておいて損はないはずです。
⑥骨盤サポートチェア
仕事でも勉強でも、長時間座り続けるならとにかく高い椅子(たとえばアーロンチェア)を買うべきとよく言われます。
しかし、金銭的に余裕がない、自宅に置くには大きすぎる、ということも多いと思います。その場合、こちらの骨盤サポートチェアがおすすめです。
骨盤サポートチェアとは、骨盤の位置や角度を正しい状態にキープし、長時間座り続けても腰の負担を最小限にできるように設計されたものです。このチェアを椅子の上に置いてその上に座れば、どんな椅子を使っていても腰を守ることができます。
社会人になり、とくにデスクワークの時間が増えると、仕事で座り続け勉強でも座り続ける生活になってしまいます。その場合、腰の負担が大きくなりある時急に腰痛持ちになる、ということも。
長く健康的に勉強を続けるために、骨盤サポートチェアはとても大事なアイテムです。
⑦スタンディングデスク
勉強やデスクワークを何時何も続けていると、頭がボーっとしてきたり眠くなったりしてきませんか?
私は「集中力が落ちた」と感じたタイミングで、自宅に置いているスタンディングデスクに移動して勉強・作業を続けるようにしています。
私が使っているのはこちらです。
スタンディングデスクを使うと、
- 立っている方が集中力が切れない
- 使い分けると気分転換になる
- 座り続ける健康リスク(たとえばエコノミークラス症候群)が減る
などのメリットがありますが、それ以上に日常的に感じるのが姿勢が楽になり、首や肩の負担が小さくなることです。
勉強や仕事で座って作業し続けると、首や肩甲骨に不自然に力を入れて首こり・肩こりの原因を作ります。また、座って集中すると呼吸が浅くなり、それも体のこりや疲労の蓄積に繋がります。
まっすぐ立って作業すれば、首や肩への負担が減りますし、横隔膜が広がって呼吸も深くしやすくなります。その結果、座って行うより長時間の勉強がしやすくなるのです。
デメリットは慣れないと足が疲れることでしょうか。足が疲れる場合は、座っての勉強と立っての勉強を交互に行えば良いでしょう。
メンタリストのDaigoさんもスタンディングデスクをおすすめしていましたが、フットステッパーを使って足を動かしながら勉強することはあまりおすすめしません(私の経験上、あまり集中できなくなります)。
⑧SIMカード対応のPC(Thinkpad)
社会人の場合、勉強する上でノートパソコンを使うこともあると思います。もし自宅だけでなく外でも使うことが多いなら、私はSIMカード対応のノートパソコンを使うことをおすすめします。
SIMフリーパソコンというのは、スマホのようにネット通信用にSIMカードをパソコンに直接差し込むことができるパソコンのことです。
「ポケットWifiやスマホのテザリングで良いのでは?」と思われるかもしれませんが、SIMフリーパソコンには以下のメリットがあります。
- ポケットWifiやテザリングするスマホのように充電を心配する必要がない
- ポケットWifiなどをいちいち持ち歩かず、パソコン一台あればどこでもネット環境ありで勉強可能
私の場合、本当に勉強や作業に集中したいときには、スマホを家に置いてパソコンだけを以って近所のカフェに行くことがあるので、パソコンに通信機能を内蔵できるSIMフリーパソコンを重宝しています。
とはいえ、まだまだSIMカードを挿入できる機種は少ないのがデメリットです。
私が使っているのは、ビジネス用パソコンとして王道のThinkpadのXシリーズの中で、一番小型のX280という機種です。これに、「SIMカード対応」「バッテリー容量倍増」などのオプションをつけて、どこでも勉強しやすいようにして購入しました。
以前はMacbookを使っていましたが、MacにはSIMフリーはなくカスタマイズの幅も小さいですし、何よりWord、Excel、PowerPointなどのオフィス製品についてWindowsとの互換性が完璧ではないので、社会人向けではありません(日本の企業や大学でもMacを使っているのはまだ少数派です)。
Thinkpadはビジネス用途を中心に非常に多く使われていますしLenovo公式ストアのクーポンを利用すれば、かなり割安で買えます。また、公式ストアからは自由にカスタマイズが可能ですので、あなたの用途に合ったものにできます。
もしろんカスタマイズなしでも良いですが、外で勉強・作業することが多いなら「SIMカード対応」「バッテリー増量」はおすすめします。Xシリーズならどれでも良いと思います。
パソコンを買い替える機会があればぜひ参考にしてください。
番外編:効率よく休息をとって回復を早めるグッズ
ここからは番外編です。勉強で疲労が蓄積されたらできるだけ効率よく回復させて、明日の勉強に備えるのも大事なことです。
そこで、これから紹介するグッズをおすすめします。
ホットアイマスク
勉強を続けると目が疲れて、目の周りがこり固まりそれが首、肩のこりや眼精疲労、視力低下につながることもありますよね。そこで、1日の終わりにホットアイマスクで目を温めて、目の周りの筋肉を緩めてあげることをおすすめします。
上のものは使い捨ての商品で、下のものは中に小豆が入っていてレンジでチンして繰り返し使えるものです。何度も使うなら、下の商品の方がおすすめです。
私の場合夜寝る前に使っていますが、これを使うと目の疲れが取れますし、あったかさでとてもリラックスできます。
600円で250回使えるとすれば1回あたりわずか2.4円。ぜひ試してみてください。
入浴剤
忙しいとついついシャワーで済ませてしまいがちですが、週に1回でも湯船につかると疲れが取れるのでおすすめです。
また、仕事をして勉強もして、休憩するときにはスマホをいじって、、という生活だと視覚や聴覚ばかり刺激されストレスになります。そのため、私の経験上、お風呂に入浴剤を入れて良い香りをかいで、嗅覚も刺激してあげるととてもリラックスできます。
私はいつも、複数の種類が入っている入浴剤をまとめ買いして常備してます。
まとめ
紹介したものは、私が実際に使って本当に良かったもののみを厳選していますので、ぜひ試してみてください。
一つでも使ってみれば、勉強の効率が上がって勉強のゴールに一歩近づけるはずです。
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