勉強法

【厳選本40冊紹介】kindleで効率的に洋書多読する4つのポイント

kindle洋書多読のポイント

英語を学ぶ上で大事なのが、「習うより慣れる」訓練です。

そこでおすすめなのが洋書多読ですが、「洋書は高くてたくさん読むのはお金がかかる」「いちいち調べながら読むと時間がかかって続かない」といった悩みも出てきますよね。

そこでおすすめなのが、kindleを使って洋書多読する方法です。

kindleのデバイスを買って利用することもおすすめしますが、kindleのデバイスを買わなくてもスマホアプリで代用できます。

洋書には無料の電子書籍も多いため、無料でスマホアプリを入れて無料の書籍を活用すれば、お金を使わずに多読することが可能です。

そこでこの記事では、

  • kindleでの洋書多読がおすすめの理由
  • kindleで洋書多読するポイント
  • kindleで洋書多読に使える厳選本リスト

について詳しく解説します。

関心のある所から読んで、すぐに試してみてください。

学生・勉強好きにおすすめのサービス

洋書多読には追加料金無料で読み放題になるkindle unlimitedがおすすめです。

Kindle Unlimitedについて詳しくはこちら 

一部の書籍は「耳で読む」こともできます。通勤・通学中の時間も勉強に使えるようになるため、おすすめです。

最初の1冊は無料でもらえますので、まずは1度試してみてください。

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1章:kindleで洋書多読がおすすめの理由

まずは「kindleで洋書多読することは本当に良いの?」と疑問がある方に向けて、kindleを使った洋書多読がおすすめの理由を解説します。

具体的なポイントから知りたい場合は2章から、おすすめのkindleの洋書を知りたい場合は3章からお読みください。

洋書多読はスマホアプリでも可能ですが、

  • 読むことに集中できる
  • 目に優しく疲れず長時間勉強できる
  • 軽くて薄く持ち運びやすい

などの点でkindleペーパーホワイトをオススメします。

詳しくはこちら↓

理由①ワンタッチ辞書で分からない単語はすぐに調べられる

kindleは電子書籍専用端末であるkindleペーパーホワイトでも、スマホアプリでも、ワンタッチで英単語を調べることができます。

そのため、読んでいてわからない単語があっても、一瞬で調べて読み進めることができるのです。

下記の動画が、kindleアプリの辞書機能の一例です。

このようにワンタッチで一瞬で単語を調べることが可能です。

洋書多読で重要なのは、とにかく読む量をこなして英語に慣れていくことです。しかし、紙の書籍で読むと調べるのにどうしても時間がかかってしまうもの。

もちろん調べながら読むことも大事ですが、

  • たくさん読んで大意をつかむ訓練をする
  • 読めない文章を推測することに慣れる
  • たくさん読んで、読む力に自信をつける

といった目的ならkindleを使うことを強くおすすめします。

理由②ワンタッチでマーカーが引ける

kindleではワンタッチでマーカーを引くことができます。kindleペーパーホワイトの場合はグレーのライン、スマホならいろいろな色のラインが使えます。

kindle洋書多読でマーカーを引く

そのため、分からなかった所、理解があいまいな所、後で調べたいところなどにラインを引く、などの工夫が可能です。

また、LINEを引いたところは「マイノート」という機能で自動的に記録されるため、後からラインを引いた部分のみを簡単に見直すことができます。

kindle洋書多読でマイノートを使う

上記のように「メモを追加」することもできるため、この部分になぜラインを引いたのか、などすぐに記録し、自分だけのノートを作成可能です。

読んだら読みっぱなしにするのではなく、後からも勉強しなおしやすい点に、紙の書籍にはない魅力があります。

理由③単語カードで語彙の勉強が効率的

さらに、kindleには単語カード(フラッシュカード)を簡単に作成できる機能も付いています。

そのため、読んでいてわからなかった単語、後から暗記したい単語は抜き出し、単語カードに登録することができます。

kindle洋書多読で使える単語カード

シンプルな単語カードですが、いくつもファイルを作っておくことができるため、アプリ内でこのように単語の暗記をすることもできます。

これも、「読みっぱなしにしない」訓練としておすすめです。

理由④持ち運んでどこでも、いつでも勉強可能

kindleペーパーホワイトは非常に持ち運びやすく、薄さ8.18mm、重さ182g (Wi-Fiモデル)という大きさです。これはiPhoneXProとほぼ同じ薄さで、重さはわずかにkindleの方が軽いです。

そのため、重くて分厚い洋書をわざわざ持ち運ぶ必要はありません。

※ただし、幅はiPhoneよりやや広く文庫本程度のサイズ感です。

また、kindleアプリ(無料)をスマホに入れて使えば、スマホさえあればいつでも、どこでも洋書多読が可能になります。そのため、私は普段スマホのkindleアプリしか使っていません。

ここでどっちにしようかお悩みになるかもしれませんので、それぞれの特徴を整理します。参考にしてみてください。

ペーパーホワイト Kindleアプリ
持ち運び (重さはスマホ程度)
費用 1万3000円~程度 無料
目の疲れ スマホやPCとは異なる画面で目が疲れにくい △(長時間使用するならブルーライトカットなど工夫すると良い)
操作性
メリット スマホのような機能や他のアプリがないため、読むこと、勉強することに集中できる。

スマホよりはるかに充電が長持ち。

ネットで詳しく調べたいことが出てきた場合、すぐに調べられる。
デメリット スマホとは別に持ち歩く必要はある(ただし洋書よりは軽い) SNS通知などで読書、勉強が中断されやすい。

このようにkindleは洋書多読に非常に向いているため、集中的して多読したい人は「ペーパーホワイト」を、まずは軽く試して考えたい人は「kindleアプリ」をスマホに入れて、ぜひ試してください。

それでは次に、洋書多読に使えるkindleの洋書を厳選して紹介します。

2章:kindleでの英語多読におすすめの本

それではこれから、

  • 多読でリーディング力を身に付けつつ知識を身に付けられる→ノンフィクション本(2-1)
  • 物語を楽しみながらリーディング力を高める→小説(2-2)
  • kindle unlimitedのおすすめ本(2-3)

と分けて厳選して洋書を紹介します。

Kindle Unlimitedとは、月額980円(30日間無料お試し期間あり)で多くの書籍が読み放題になるサービスです。洋書も多数あるため多読する方には非常におすすめです。

Kindle Unlimitedについて詳しくはこちら 

2-1:多読におすすめのテーマ別のノンフィクション本

多読する上でおすすめなのが、洋書多読によってリーディング力を高めつつ、かつ各分野の知識も身に付けることです。

TOEICやTOEFLなどの英語試験でも、リーディングではさまざまな分野の文章が出題されますし、英語の新聞やニュースを見る場合も、さまざまな分野の用語や文章を読むことになります。

そのため、小説のような物語を読むことよりも、政治、経済、歴史、科学、宗教など広い分野のノンフィクション本を読むことをおすすめします。

そこでおすすめなのが「ペリカンブックス(Pelican Books)」のシリーズです。

ペリカンブックスとは「ペンギンブックス(Penguin Books)」という出版社が出しているシリーズで、1つのテーマを一般向けに分かりやすく解説した安価な本が多数出版されています。

日本で言うところの「新書」と同じような位置づけです。

これからペリカンブックスのkindle本をピックアップして紹介しますが、興味のあるものや、ある程度日本語での前提知識がある本を読んでみることをおすすめします。

社会階級に関する本。

文化人類学について。

ポピュリズム(大衆迎合的な政治現象)について。

ブレグジット(Brexit/EUからのイギリスの離脱)について。

ベーシックインカム(全国民に生活する最低限の収入を支給する政策)について。

他にも様々なシリーズがあります。こちらの検索結果ページにペリカンブックスの一覧が出ていますので、他の本もぜひ見てみてください。

2-2:多読におすすめのkindle洋書フィクション・小説

ノンフィクションの本を先に紹介しましたが、続けるために楽しみながら洋書多読したいという方もいると思います。

その場合は、これから紹介する物語や小説から多読をはじめてみましょう。

フィクション(物語、小説など)の多読の方法としては主に、

  1. 使用される用語が制限された教材的なもの(Penguin Readersなど)を利用する方法
  2. 有名な小説の中から自分に合ったレベルのものを利用する方法

の2つがあります。

ここでは、①のPenguin Readers」という、使用されるレベルが区別された物語のシリーズを紹介します。

ですが、個人的にはレベルで分けずさまざまな小説にチャレンジすることをおすすめします。背伸びしてチャレンジし、さまざまな小説を読み通すことが実力向上につながるからです。

※②にあるような有名な小説は「kindle unlimited」に多数あるため、こちらは「2-3」で紹介します。

Penguin Readersとは、下記のように使用される用語がレベル分けされたショートストーリーの洋書のシリーズです。

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
Easystarts 200語 120~ 3級~準2級
レベル1 300語 120~ 3級~準2級
レベル2 600語 225~ 準2級
レベル3 1200語 225~ 準2級~2級
レベル4 1700語 550~ 2級~準1級
レベル5 2300語 550~ 2級~準1級
レベル6 3000語 785~ 準1級~1級

※参考:Pearson Graded Readers公式サイト

レベル別にPenguin Readersのおすすめ本をピックアップして紹介します。

Easystarts

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
Easystarts 200語 120~ 3級~準2級

Easystartsは中学生レベルの英語力でも読み進められるものです。英語力の自信がないなら、まずは1冊試してみてこのレベルを読み続けるか、もっと上のレベルを読むか判断してみてください。

レベル1

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
レベル1 300語 120~ 3級~準2級

レベル1も、Easystartsとほとんど変わらないレベルです。ただし、見出し語が若干多いのが特徴です。これも、まずは1冊試してみてください。

レベル2

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
レベル2 600語 225~ 準2級

レベル2は見出し語600語、英検準2級程度のレベルです。『ハイジ』『クリスマスキャロル』など有名な物語もあります。

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レベル3

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
レベル3 1200語 225~ 準2級~2級

レベル3は見出し語1200語、英検準2級程度のレベルです。高校英語をある程度覚えている場合は、普通に読める内容だと思います。

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レベル4

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
レベル4 1700語 550~ 2級~準1級

レベル4は見出し語1700、英検2級~準1級程度と少し難しくなってきます。とはいえ、これも高校レベルの英語力があれば読める内容です。

特に『1984」』は名作です(これは教材として短縮されていますが)。

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レベル5

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
レベル5 2300語 550~ 2級~準1級

レベル5は見出し語2300、英検2級以上とある程度のリーディング力が求められます。

レベル6

レベル 見出し語数 TOEICレベル 英検レベル
レベル6 3000語 785~ 準1級~1級

レベル6はこのシリーズで一番高いレベルとされています。ある程度のリーディング力が求められるので、他のレベルで試した後で読んでみましょう。

「罪と罰」も「レ・ミゼラブル」も名作です。

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ここまで紹介したkindle洋書はすべて、だいたい1000円程度のものです。しかし、なん十冊と多読することを考えると、有料の本ばかりだと経済的負担が気になると思います。

そこで次に、無料で読めるkindle洋書をおすすめします。

2-3:kindle unlimitedのおすすめ洋書

繰り返しになりますが、「kindle unlimited」は月額980円(30日間無料お試し期間あり)で多くの書籍が読み放題になるサービスです。非常にたくさんの洋書が読めるため、多読に最適なサービスなのです。

そこで「kindle unlimited」で読めるおすすめ洋書を厳選して紹介します。

※kindle unlimitedのシリーズは入れ替わりも多いため、紹介しているものがunlimitedではなくなっている可能性もありますので、Amazonサイトで確認して利用してください。

2-3-1:小説、文学

ハリーポッターシリーズです。第一作の「賢者の石」以外はすべてkindle unlimitedに入っています。

シェイクスピアのハムレット。

赤毛のアン。

SFの名作タイムマシン。

不思議の国のアリス。

ドン・キホーテ。

2-3-2:ビジネス書、ノンフィクション

自己啓発書として世界的に有名な『7つの習慣』もkindle unlimitedにあります。

日本でも最近話題になった『ファクトフルネス』も、kindle unlimitedにあります。

アメリカ人的な精神にあふれるベンジャミン・フランクリンの伝記です。日本語訳もありますがとても面白いです。

アメリカの26代大統領ルーズベルトの伝記です。

2-3-3:学術

新渡戸稲造が欧米向けに日本の精神を説明するために書いた『武士道』です。もともと英語で書かれたものですので、日本語版よりむしろ英語版が原著です。

有名な中国の兵法書である『孫氏の兵法』の英語訳です。

ダーウィンの『種の起源』

古代ギリシャの哲学者であるプラトンの『国家』です。英語ではRepublic(共和政)となっています。政治学、政治思想、西洋思想の一大名著です。

アメリカの法、憲法、政治を理解する上で非常に重要な『ザ・フェデラリスト』です。アメリカがどのような思想に基づいて作られた国なのか分かります。

ここまでkindleの洋書をたくさん紹介しました。

まだkindle自体使ったことがないという場合は、

  1. まずは無料スマホアプリ+安めのkindle洋書を買って試す
  2. 使いこなせそうなら「kindle unlimited」を活用してみる
  3. 集中して多読したい場合は、kindleペーパーホワイトを買って使う

という順番で試してみてください。

3章:オーディブルで耳から学ぶのもおすすめ

ここまでkindleの洋書を紹介しましたが、Amazonでは書籍を「耳で読む」オーディブルというサービスもあります。

Amazonオーディブルとはオーディオブックのサービスです。つまり、買った書籍が音声で読み上げられるため、電車の中や歩いているときなど両手がふさがっている状況や、家事をしているときなどにとても便利です。

オーディオブックはAmazon以外にもサービスがありますが、Amazonが最大規模です。

最近の話題作の洋書としては、『サピエンス全史』『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』『ホモデウス』などもあります。

オーディブル洋書の一覧はこちら

最初の1冊は無料で利用でき、その後は月額1500円で利用できます。

多読だけでなく「多聴」も英語に慣れる大事な訓練ですので、まずは無料体験で試してみてください。

まとめ

「多読」も「多聴」も英語力の向上にとても大事なトレーニングですので、ぜひ実践してみてください。

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