国際関係論におけるリベラリズム(Liberal international theory/Liberalism in IR)とは、
国際社会の主体は国家以外も影響力を持つ、国家間の協調は可能、国際相互依存関係を重視する、と考える国際関係論の立場
のことです。
現実主義(リアリズム)、構築主義(コンストラクティヴィズム)と並んで国際政治学・国際関係論を支える主流の思想です。
現在の国際関係論は、現実主義(リアリズム)やリベラリズムのどちらか一方だけで語れるものではありません。
そのため、国際政治学を学ぶ上では、必ず押さえておかなければならないものです。
そこでこの記事では、
- 国際関係におけるリベラリズムとは?
- リベラリズムにはどのように発展してきたか?
- リベラリズムにはどのような理論があるのか?
- リベラリズムの学び方
について詳しく解説します。
読みたいところから読んで、国際政治学・国際関係論の学びに役立ててください。
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1章:リベラリズム(国際関係)とは?
繰り返しになりますが、国際関係論におけるリベラリズム(Liberal international theory/Liberalism in IR)とは、
国際社会の主体は国家以外も影響力を持つ、国家間の協調は可能、国際相互依存関係を重視する、と考える国際関係論の立場
のことです。
注意して頂きたいのが、社会思想や政治思想における一般的なリベラリズム(Liberalism)とは異なる概念であるということです。
英語ではLiberal international theoryもしくはLiberalism in IRと言われる通り、国際政治学・国際関係論に限ってのリベラリズムという意味です。
国際関係論におけるリベラリズムは、現実主義(リアリズム)との対比で見ると理解しやすいです。
1-1:リベラリズムと現実主義の対比
国際関係におけるリベラリズムの特徴は、以下の点です。
- 国際社会での国家間の協調の可能性を重視する
- 国際社会では国家以外の非国家主体も影響力を持つ
- 国際社会では相互依存関係が深まっている
- 国際社会でのルール化、制度化を重視する
というものです。
現実主義(リアリズム)の思想と対比すると以下のようになります。
現実主義(リアリズム) | リベラリズム | |
国家間の関係 | 対立、権力闘争 | 協調、協力が可能 |
国際社会の主体(行為者) | あくまで国家が中心 | 国際機関、多国籍企業、NGOなどの非国家主体も重要 |
国際社会での経済的相互依存関係 | 相互依存が深まっても、戦争が起こる | 相互依存が深まるほど、平和になる |
ルール化・制度化 | 国家が主体であるため、ルール化・制度化に消極的 | 協調によるルール化、制度化に積極的 |
国際政治学・国際関係論における現実主義(リアリズム)について、詳しくは以下の記事で解説しています。
1-2: リベラリズム(国際関係)の特徴
国際関係論におけるリベラリズムの特徴を理解しましょう。
1-2-1:国家間の協調の可能性を重視する
現実主義は、国家間の関係は権力闘争(パワーポリティクス)だと考えますが、リベラリズムは国家間の協調が可能だと考えます。
つまり、国家は権力闘争を回避して協調し、平和に向かうことができるはずだというのがリベラリズムの立場です。
1-2-2:国際社会では国家以外の非国家主体も影響力を持つ
国際社会では、国際機関や多国籍企業、NGOなどが存在し、それぞれが独自の行動をします。
現実主義(リアリズム)は、これらの非国家主体の存在は国際社会では大きな影響を持たない。なぜなら、国際社会の本質は権力闘争でありその最も強力な手段は軍事力で、それを持つのは国家のみだからだ、と考えます。
これに対してリベラリズムは、非国家主体の行動が経済的相互依存を深めたり、国家同士を協調に向かわせ、結果的に国家の行動はこれらの非国家主体に影響されると考えます。
1-2-3:国際社会では相互依存関係が深まっている
国際社会ではグローバリズムによって経済的な相互依存関係が深まっています。
また、経済だけでなく、人の移動や資本(金)の移動などによっても相互依存関係が深まっています。
現実主義(リアリズム)は、こうした社会であったとしても、勢力均衡が崩れて特定の国家が軍事行動に移れば戦争の危機は避けられないと考えます。
一方で、リベラリズムは相互依存関係が深まるほど、国家は戦争によって失うものが大きくなるため、戦争が起きにくくなると考えます。
1-2-4:国際社会でのルール化、制度化を重視する
現実主義(リアリズム)は、国際社会ではあくまで国家が主体であり、国家は独自に行動すると考えますが、リベラリズムは、国家は国際社会でルール化、制度化に向かっても行動すると考えます。
例えば、特定の問題領域の解決のために国際機関を設立したり、戦争の危機を回避するために国際法や司法制度を整備する、といった行動です。
上記の通り、国際関係論においてリベラリズムと現実主義(リアリズム)は、様々な面で対照的な立場に立っているのです。
そして、国際関係論はリベラリズムと現実主義の対話・論争によって発展してきた学問でもあります。
ここまでを整理します。
- リベラリズムは、国際協調の可能性、非国家主体の影響力、国際社会における制度化、ルール化を重視する
- リベラリズムは、現実主義と対称的な立場に立つが、互いに対話して発展した
2章:リベラリズム変遷の歴史と諸理論
さて、ここまで国際関係論におけるリベラリズムの特徴を説明しましたが、リベラリズムは現実主義(リアリズム)のように一貫した思想ではありません。
多様な領域で論じられる中で、徐々にリベラリズムとしての思想が獲得され、その蓄積が今のリベラリズムに繋がっているのです。
リベラリズムの起源から現在までの変遷の歴史を知ることは、現在の国際政治学・国際関係論を理解する上でとても大事ですので、しっかり理解しましょう。
2-1:近代思想の中のリベラリズム
一般的な意味でのリベラリズムの起源は、17世紀の社会思想にあります。
17世紀は中世から近代へと急速に変化する社会と共に、人間と国家の関係や国家と社会の関係に関する思想も急速に発展した時代です。
この時代に、リベラリズムも生まれました。
2-1-1:ジョン・ロック
17世紀には、
ジョン・ロック(John Locke)が社会契約説を論じました。
- 人間は生まれながらにして生命、身体、財産に対する権利を平等に持っている(自然権)
- しかし一切の権力が存在しない自然状態では争いが起きる可能性があるため、人々は契約によって政府を設立し、政府に自然権を信託する
これがリベラリズムの源流の一つです。
2-1-2:ベンサム
さらに、ベンサム(Jeremy Bentham)は、
- 人間は自らの幸福の最大化を目指す
- 国家権力に服することで、幸福を最大化できるのであれば、人々は政府の受け入れる
- 同じように、国際法や国際組織といったルールを国家が受け入れれば、平和な国際秩序が実現される
というように功利主義の立場から国際関係をリベラリズム的に論じました。
2-1-3:経済思想とリベラリズム
さらに18世紀から19世紀にかけては、経済思想・経済学の流れから、リベラリズム的な思想が生まれました。
■アダム・スミス
スミス(Adam Smith)は、言わずと知れた経済学の祖ですが、彼は、
- 旧来の重商主義は、国家が権力闘争することを前提にした思想である
- しかし、本来は国家が市場に介入せず、経済活動を自由に行わせることで、自然に利害調整されて繁栄を享受できる
と考えました。
■リカード
同じく経済学者のリカード(David Ricardo)は、
- 国家はそれぞれ「比較優位(生産性の優位性)」を持つ
- そのためA国が製品A、B、Cを作るよりも、Bについて比較有利を持つB国がBを生産し、Cについて比較優位を持つC国がCを生産し、互いに貿易した方が全体の利益が最大化する
- したがって、対立するより自由貿易することで平和に繋がる
と考えました。
このように、経済学の視点から「通商の拡大が平和に繋がる」というリベラリズムの思想が生まれたのです。
2-1-4:カント
さて、国際関係におけるリベラリズムの祖と言われるのが、哲学者カント(Immanuel Kant)です。
カントは『永遠平和のために』で、
- 共和制の国家は、互いに自然権の自然法の範囲内での尊重というリベラリズムの考えを共有している
- 共和制の国家同士で平和連合を設立することで、平和な秩序を作れる
と提唱しています。
これは、その後国際連盟という形で近いものが現実になることになりました。
2-2:国際関係論におけるリベラリズムの形成
ここまで思想上のリベラリズムを追いましたが、現実の国際関係でリベラリズム的な枠組みが出来たのは19世紀ごろからです。
2-2-1:ウィーン会議による国際協調
1815年、ヨーロッパで新しい秩序を構築するために、ロシア、フランス、イギリス、オーストリア、プロシアが行ったのがウィーン会議です。
この会議では、
- ナポレオン戦争で荒廃したヨーロッパで、再び戦争が起こらないように秩序を形成する
- 国王、皇帝が支配する秩序を再建する
- 国家は利益追求のために争うのではなく、会議を通じて平和的解決を目指す
ということが決められました。
実際には、ウィーン体制はその後崩壊して再び権力闘争的な国際政治の時代になるのですが、制度や機構、ルールによって国際協調を目指す、というウィーン体制の理念は後の時代にも引き継がれます。
2-2-2:戦間期のリベラリズム
第一次世界大戦後には、パリ講和会議が開かれ国際連盟が設立されました。
国際連盟設立を主導したのがアメリカのウィルソン大統領(Thomas Woodrow Wilson)で、彼は国際協調による平和を目指して「14箇条の原則」を提唱し、そこで新外交の提唱、民族自決、国際機構による平和などを唱いました。
あなたもご存知の通り、国際連盟の機構や理念は、現代も国際連合として受け継がれています。
この頃のリベラリズムは、カント的な国際機構を現実のものとしたという点で大きな功績を残しました。
しかし、現実には1930年代から日本やドイツの国家行動をきっかけに第二次世界大戦が勃発するのでし、リベラリズムは役に立たない、現実に即した思想ではないと批判されることにもなりました。
2-3:第二次世界大戦後のリベラリズムに基づく制度
第二次世界大戦後(もしくは戦前・戦中から)、連合国の各国は再びこのような悲劇を招かないために、
- 大西洋憲章
アメリカとイギリスの間における会議で、戦後の世界を構想したもの。自由貿易拡大や経済協力、恐怖・欠乏からの自由、英米の領土拡大意図の否定など、リベラリズムに基づくものだった。 - ブレトンウッズ体制
IMF(国際通貨基金)と世界銀行による、通貨価値の安定や貿易の振興、開発途上国の支援などを決めた体制。 - 多角的自由貿易体制
ブロック経済が大戦を招いた反省から、GATTを中心とした自由貿易体制を作り、保護主義を否定し多角的に自由貿易を推進することを目指した。 - 国際連合
集団的安全保障を実現するため、国際連盟をより発展させた機構が目指された
などが実現されました。
国際協調に基づくリベラリズム的な制度化、ルール化が急速に進んだのです。
こうした体制を前提に、国際関係論の世界でもリベラリズムの思想が発展しました。
2-4:機能主義
戦後から1970年代には、国際関係論において「機能主義」という理論が発展しました。
■デイヴィッド・ミトラニー(機能主義)
政治学者であるミトラニー(David Mitrany)は、
- 技術的、非論争的(つまり安全保障領域以外)での、国家間の漸進的な協力(機能的協力)が国際協力に繋がる
- 機能的協力を繰り返すことで、国際協力を国家が学習し、より論争的な領域でも国際協力が進む
と考えました。
■エルンスト・ハース(新機能主義)
ユダヤ人の国際政治学者であるハース(Ernst Bernard Haas)は、
- ヨーロッパにおける統合の進展は機能主義的に説明できる
- ローポリティクス(経済分野など)の機能的協力が、ハイポリティクスの協力や統合へと進展する(スピルオーバー仮説)
と論じました。
しかし、こうした機能主義の動きは1970年代以降のヨーロッパ統合の停滞によって批判されるようになります。
2-5:国際的相互依存論
1970年代以降に国際関係論のリベラリズムで論じられたのが、国際的相互依存論です。
簡単に言えば、経済的な相互依存関係が深まることで平和に繋がるという考えです。
2-5-1:エドワード・モース
モース(Edward L. Morse)は、
- 相互依存は戦略的相互依存(米ソ関係など)と、経済的相互依存に分けられる
- 経済的相互依存はゼロサムゲームではなく、ポジティブサムゲーム
- つまり、パイの奪い合いではなく協調による成長(パイの拡大)が可能である
と主張しました。
これがその後の相互依存論のベースとなる考えになります。
2-5-2:コヘインとナイの相互依存論
国際関係のリベラリズムにおいて避けて通れないのが、コヘイン(Robert Owen Keohane)とナイ(Joseph Samuel Nye)の研究です。
コヘインとナイは、「敏感性」と「脆弱性」という概念で相互依存を説明します。
- 敏感性・・・ある国の政策の変化が影響を与える、国際社会における範囲
- 脆弱性・・・相互依存の関係における変化によって、その変化に適用するためにかかるコストの大きさ
そして、例えばA国とB国の相互依存における「脆弱性」が同程度(対称的相互依存)なら、国際社会で対立的な状況が生じても協調することができる。しかし、A国B国間の依存度に差異がある場合(非対称的相互依存)の場合は、摩擦を生み出す。
そのため、相互依存関係を安定化させるためには国際制度、ルール、機構が必要であると主張しました。
さらに、
- 国際政治における力(パワー)は軍事力だけでなく経済力やエネルギーなども影響力がある
- 国家間の争点は、安全保障だけでなく、経済や環境などもあり、それらを「ローポリティクス」とみなすのは間違っている
- 各争点領域においては、非国家主体も大きな影響力を持ち、国家の行動を制限する
など、現代の国際関係論が前提としている立場も明確にし、現実主義を批判しました。
また、国際関係における争点領域や主体間の関係の多様性について、コヘインとナイは「複合的相互依存」という概念を導き出しました。
2-6:国際レジーム論
国際社会における国際機関や制度、ルールについてより深く論じる流れも、リベラリズムから生まれました。
これを「国際レジーム論」と言います。
クラズナー(Stephen D. Krasner)によると、
国際レジーム(International regimes)とは、国際関係の特定の領域において、アクターの期待が収斂するような黙示的あるいは明示的な原則、規範、規則、政策決定の手続きのセットである
Krasner(1983a,p2)
とされています。
つまり、特定の領域において各国が承諾したルールや制度、国際機関、規範(理念)などをすべて国際レジームと言うのです。
国際レジーム論では、
- 国際レジームは、大国の主導で設立されたとしても、一旦設立されると大国の意思から独立して自律した力を持つ
- 国際レジームは、大国の力が衰退してもそれにつられて弱体化することはない
と考えられています。
(ex.GATT・WTOを中心とした自由貿易体制など)
国際レジーム論について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
2-7:ネオリベラリズム(ネオリベラル制度論)
さらに、過去のリベラリズムの弱点を克服したものとしてネオリベラリズム(ネオリベラル制度主義)という理論も発展しました。
ネオリベラリズムの特徴的な主張は、
- アメリカの覇権衰退後も、国際経済秩序が安定的に機能しているのは、国際レジームが存在するから
- 国際社会は無政府状態(アナーキー)であるため、国家は合理的に行動する
- しかし、国家は短期的な利益を求めて権力闘争するばかりではなく、より利益が得られるならば国際協調することができる
「国家は合理的な行為者である」という立場は、国際関係におけるネオリアリズムとも共通しています。
しかし、ネオリアリズムと違って、「合理的であるが故に国際協調が可能」と考える点に、リベラリズムの思想が受け継がれています。
※ネオリアリズムについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
2-8:デモクラティックピース論
リベラリズムの流れからは、国内政治を要因に国際社会での平和を論じる流れも生まれました。
それが「デモクラティックピース論(Democratic peace theory/民主的平和論」です。
デモクラティックピース論は、
- 民主主義国家の間では大きな戦争が起こっていないという現実に着目
- リベラリズムに 基づいた民主主義的規範(理念)が国内に浸透していれば、危機的な状況でも相手国の権利を尊重することができるし、国内政治で開戦に至る意思決定が行われにくい
と考えました。
ドイル(Michael W. Doyle)の研究が先駆的で、ラセット(Bruce Martin Russett)が実証的に研究しました。
2-9:グローバルガヴァナンス論
近年はグローバルガヴァナンス論も大きな潮流を生み出しています。
グローバルガヴァナンス論とは、
- 無政府状態である国際社会において、ルール・制度に基づいた協働(ガヴァナンス)が強化されている
- 国際社会では国家だけでなく非国家主体も関与する秩序が必要
- グローバリズムの流れに応じて、新しいグローバルガヴァナンスを模索していくべき
と考える理論です。
リベラリズムとコンストラクティヴィズム(構築主義)から派生した理論で、現代国際政治学を学ぶ上では避けられない重要な領域になっています。
このように、国際関係におけるリベラリズムは様々な議論を生み、また現実主義との対話の中で発展してきたのです。
ここまでをまとめます。
- 国際関係論におけるリベラリズムは、社会思想のリベラリズムからも理念を受け継いで発展した
- リベラリズムは発展する中で、経済的相互依存による平和の実現や平和連合の設立、ルール化、制度化による平和の実現、国家間の協調、非国家主体の影響力などの考え方を獲得してきた
- リベラリズムは、現代ではネオリベラリズムや国際レジーム論、デモクラティックピース論、グローバルガヴァナンス論などの形に発展した
3章:リベラリズム(国際関係論)の学び方
まず、国際政治学について広く学びたいという場合は、以下のページでさまざま本を紹介していますのでぜひご覧ください。
→【国際政治学のおすすめ本7選】代表的理論と名著・必読書を紹介
ここまで見てきたように、国際関係論におけるリベラリズムには多様な理論が存在します。
そのため、まずは大きな流れを頭に入れた上で興味がある具体的な理論に入っていくのがベストです。
そこで、これから紹介する書籍から学び、さらに現実の国際政治における動向を自分なりに見ていくことで、より理解を深めることをおすすめします。
オススメ度★★★進藤栄一『現代国際関係学―歴史・思想・理論』 (有斐閣Sシリーズ)
国際関係論について網羅的に論じられたとても良い本です。初学者用のテキストとしておすすめです。
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オススメ度★★コヘイン&ナイ『パワーと相互依存』(ミネルヴァ書房)
国際関係におけるリベラリズムを体系化した古典的名著です。国際関係論を深く学ぶ上で必読書です。
オススメ度★★山本吉宣『国際的相互依存』(東京大学出版会)
日本の著名な国際政治学者による、相互依存論についてのテキストです。この本に限らず、山本吉宣の本は現代の国際政治学を学ぶ上で必読ですので、ぜひ読んでください。
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オススメ度★山本吉宣『国際レジームとガバナンス』(有斐閣)
国際レジーム論に関する網羅的なテキストです。レジーム論を体系的に学べる良書です。
まとめ
この記事の内容をまとめます。
- 国際関係論におけるリベラリズムは、非国家主体の影響力や経済的相互依存という現象、国家間協調の可能性を重視する立場
- ネオリベラリズムは、国家が合理的に行動するという前提をネオリアリズムと共有するが、合理的行動の結果協調できると考える点でリアリズムと異なる
- リベラリズムは、ネオリベラリズムやデモクラティックピース論、国際レジーム論、グローバルガヴァナンス論などに発展した
このサイトでは、他にも国際政治学の基本について詳しく解説していますので、ぜひ他の記事も読んでみてください。