歴史修正主義(historical revisionism)とは、これまで不当に間違って書かれていた自分たちの国の歴史を、自らが誇りを持てるように書き換えるべきであるとする姿勢や主張のことです。
これは、独断的な歴史観を標榜するものと言えるでしょう。また、ここで大事なのは、歴史修正主義が誕生した歴史的文脈を理解することです。
この記事では、
- 歴史修正主義の定義・意味
- 歴史修正主義の特徴
- 歴史修正主義に対する批判
- ドイツと日本の歴史修正主義の例
をそれぞれ解説します。
歴史修正主義は直近の問題です。それは「慰安婦問題」や「南京大虐殺」といった歴史の解釈は常に日本社会の問題として浮上するからです。
歴史の教科書に載せるべき「正しい歴史」とは何なのでしょうか?知りたいところから読んで、歴史修正主義に関する理解を深めてください。
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1章:歴史修正主義とはなにか?
冒頭の歴史修正主義の定義を繰り返しますが、歴史修正主義とは、
これまで不当に間違って書かれていた自分たちの国の歴史を、自らが誇りを持てるように書き換えるべきであるとする姿勢や主張のこと
です。
このサイトでは複数の文献を参照して、記事を執筆しています。参照・引用箇所は注1ここに参照情報を入れますを入れていますので、クリックして参考にしてください。
1−1: 歴史修正主義の意味
そもそも、「歴史修正主義」とは社会主義運動のなかで、正統的な教義や見解を逸脱した一派に貼りつけるレッテルとして用いられた用語でした。
しかし、歴史修正主義の用法は第二次世界大戦後に変化していきます。歴史認識に関する哲学学者の高橋哲哉は「歴史修正主義」の変化を、次のように説明しています2高橋哲哉『歴史/修正主義』(2001)を参照。
物語られた歴史 history は、見直し=修正 revison の可能性につねに開かれている。だから、修正主義 revisionism という言葉も、かつては必ずしも悪い意味ではなかった。ところが近年では「歴史修正主義」という言葉はほとんどいつもネガティヴな意味で使われ、批判の対象に付されるべき名前となった。
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どうして「歴史修正主義」はネガティブな意味を指すようになったのでしょうか?再度、高橋哲哉によると、それには次の要因であるといいます。
- 「ホロコーストやナチ・ガス室はなかった」などと主張するホロコースト否定論者が自らを歴史修正主義者と名乗ったこと
- 「日本軍〈慰安婦〉問題は国内外の反日勢力の陰謀」「南京大虐殺はなかった」とまで叫ぶに至った勢力が「日本版歴史修正主義」と呼ばれるようになったこと
高橋が指摘するように、日本での「歴史修正主義」をめぐる問題は、南京大虐殺や慰安婦問題、あるいは歴史教科書に関する議論から提起されました。
歴史修正主義には賛否両論あり、賛成派・反対派の主張の溝は深まるばかりです。それは賛成派・反対派はそれぞれ「正しい歴史」をどのように考えるかで意見が分かれているからです。
1-2: 歴史修正主義の特徴
さて、歴史修正主義には、以下のような立場があります。
- 歴史修正主義
→これまで不当に間違って書かれていた自分たちの国の歴史を、自らが誇りを持てるように書き換えるべきであるとする姿勢や主張する立場 - 反-歴史修正主義(歴史修正主義に批判的な立場)
→歴史を自分の誇りを高めるために都合の良いように解釈し、史料を選択・再構成して、歴史を物語ろうとする姿勢に批判的な立場
そして、歴史修正主義のそれぞれの用法には、次のような前提があります。
- 歴史修正主義・・・「正しい歴史」はただ一つである。これまでの歴史は自虐的である。国民が誇りを持てる歴史を作ろう
- 反-歴史修正主義・・・「正しい歴史」は一つではない。同じ「歴史的過去」であったとしても、ある人にとっては「美談」で肯定的なことも、ある人にとっては悲しい否定的な過去となりうる
歴史修正主義の前提はおそらく幻想でしょう。なぜならば「正しい歴史」は誰かにとって「正しい」かもしれませんが、他の人にとっては「正しくない」場合があるからです。
たとえば、ある人が好きな人に告白して振られてしまった「歴史」を考えてみてください。
- 告白した側にとっては「失恋の思い出」かもしれないが、もう一方の振った側にとっては「日常の一コマ」としてしか残っていない
- あるいは振った側にとって思い出にも残っておらず、自分の「歴史」として認識できていないということが起こり得る
- 失恋した側の視点で書けば「失恋の物語」となるが、振った側の立場から書けば、その事象は「日常の一コマ」である
このように、大事なことはある事象を叙述しようとするとき、さまざまなことについて考慮しなければならないことです。私たちは経験から理解しているかもしれませんが、「正しい歴史」が存在すると考えることは幻想なのです。
「それでは両方の立場を考えて、歴史を書けばいいではないか?」と考える方もいると思いますが、実際に、歴史を書くとなるともう少し複雑です。
それはどちらかの視点が先にわかっていて、その後にもう一方の視点がわかることがあるからです。たとえば、告白の例の場合、「失恋の物語」が先にわかっていて、「日常の一コマ」という視点が現れることが往々にしてあります。
より「正しい歴史」を他の証言などから吟味することも大事ですが、「正しさ」を追求しようとすると偏狭な態度に陥ってしまいがちです。「失恋の物語」だけを「正しい」として、もう一方の見方を「うそ」だと見なすことはできないです。
より多くの人に共有される歴史として書く場合、「日常の一コマ」が後からわかったのなら、そのどちらの視点も活かしつつ、歴史を書き直すことが常に必要なるのです。
1-3: 歴史修正主義に対する批判
さて、お気づきの方もいると思いますが、歴史修正主義は激しい批判の対象となります。それは次のような姿勢からです。
- あたかも「正しい歴史」がどこかにあるかのように歴史を語ろうとする姿勢
- その「正しい歴史」は物事の一面しか捉えていない狭い見方で構築されており、それに事柄を否定する姿勢
- 「正しい歴史」を作りだそうとする意味で、歴史の「修正」をする姿勢
これらは、歴史修正主義が批判される重要な点です。
1-3-1: 歴史修正主義とナショナリズム
社会学者でフェミニストの上野千鶴子は「慰安婦」問題を論じるなかで、「歴史修正主義」の立場に批判的な見解を述べています3上野千鶴子『ナショナリズムとジェンダー 新版』(2012)。
上野千鶴子の主張をまとめると、以下のようになります。
- 歴史修正主義者の主張は「自己悪逆史観から脱却して自国に誇りの持てる正しい歴史を」というものだが、一体誰のための、何のための「正史」なのか?
- 「正史」はたったひとつの正当化された「国史 national history 」を作りだすことで、「国民」のあいだにある多様性や対立をおおいかくす作業
- では、歴史修正主義者は誰の側に立っているのか?歴史修正主義者は愛国者きどりだが、誰が「より愛国的か」をめぐるゲームは「国民」と「非国民」とのあいだに境界を引くものである
わかりにくいかもしれませんので、上野の主張をさらにわかりやすく解説します。
そもそも、歴史修正主義者は歴史的な史料が残っていない事柄は証明することができないため、それを歴史として語ることはできないと主張します。
そして、そのような「正しくない歴史」(たとえば、「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」など)を自虐的に語る人は「非国民」であるとして攻撃の対象とします。「愛国的」な態度を取れないのは日本人として恥ずかしい、と言うのです。
この過程を上野は、歴史修正主義の態度を「国民」と「非国民」を分けて国家の名の下に人々を裁く、偏狭なナショナリズムに陥っている、と批判しているのです。
※ナショナリズムについて詳しくは、次の記事を参照ください。→【ナショナリズム・国民国家とは】成立過程から問題までわかりやすく解説
1-3-2: 歴史修正主義と実証主義の落とし穴
しかし一見、歴史修正主義者の「歴史的な史料が残っていない事柄は証明することができないため、それを歴史として語ることはできない」という主張は説得力をもつようにみえます。
- 書かれた史料を重要視し、その書かれた史料を中心に歴史を理解しようとする方法は「実証主義」といわれる
- 歴史学において、実証主義的な手続きを取ることは一般的である
そのため、史料がないことについては(たとえば、慰安婦などのことについては)歴史として語ることはできない、という考え方は実証主義的な見方からするともっとものように思えますが、
しかし、歴史修正主義者が公文書といった史料に、過度な重要性を与えている点には気をつけなければなりません。そもそも、歴史を書く際に依拠される史料には、以下のようなものがあります。
- 昔の官庁や役所が作成した公文書
- 私文書(個人が書いた日記など)
- 物的な証拠
- 口頭の史料(当事者のインタビューなど)
これら四つの史料の重要性の度合いは、一般に①>②>③>④とされます。なぜならば、個人的な日記や証言には記憶違いや間違いが含まれている、と考えられるからです。
問題は歴史修正主義者が書かれた史料のみを過度に重要視して、当時書き残すことができず、声をあげられなかった人々の声は無視していることです。
そもそも、多くの文書は当時書くことができた人の視点で書かれています。たとえば、以下の例を考えてみてください。
- 旧日本軍の上官が書いた文書は残りやすく、一般の女性や貧窮していた人々の文書は残りにくい
- 旧日本軍の史料などは国や地方自治体が管理・運営する公文書館などで保存される一方で、一般の人々の手によって書かれた史料はたとえ存在したとしても、保存する体制が整っていない
そのため、残っている文書の多くは、為政者など比較的権力の高い人の視点書かれた歴史であったと考えられます。
そのため、権力者(さらに多くは男性の目線)によって書かれた文書だけが果たして正しいといえるのかを疑問視すべきです。その点を疑問視すると、歴史修正主義者が書かれた史料に過度な重要性を与えてることがわかります。
言い換えれば、文書を残すことができなかった人が語ることは間違いが多く、信憑性が低いという主張は、実はそっくりそのまま、同じ論理でもって書かれた文書に対しても言うことが出来るのです。
- 歴史修正主義とは、これまで不当に間違って書かれていた自分たちの国の歴史を、自らが誇りを持てるように書き換えるべきであるとする姿勢や主張のことである
- 歴史修正主義は偏狭なナショナリズムに陥りがち
- 歴史修正主義者は公文書といった史料に、過度な重要性を与えている
2章:ドイツと日本の歴史修正主義
さて、歴史修正主義を深く理解するためには、ドイツと日本の歴史に触れなければなりません。歴史修正主義をめぐってどのような議論がされてきたのでしょうか?
2-1: ドイツにおける歴史修正主義の例:ホロコーストの否定
ドイツは第二次世界大戦において、日本と同じ「敗戦国」です。そのドイツは戦前、大規模で組織的な対ユダヤ人抹殺政策、「ホロコースト(holocaust)」を実施していました。
ご存じの通り、ホロコーストはアウシュビッツ強制収容所などの遺物が物語る通り、否定し難い悲惨な非人道的な過去として、現在まで語り継がれています。
2-1-1: ホロコーストの否定論の登場
しかし戦後、ホロコーストはなかったとする主張が登場します。この主張の根底にあるのは、「我々は無実であり、これまで罪を負わされてきた国民の名誉回復を図らなければならない」という意識です。
高橋哲哉は1992年に作成された『ユダヤ人虐殺を否定する人々』という番組を取り上げ、その中での歴史修正主義者の発言を以下のようにまとめています。
- 「ドイツ人」は「無実」だった。あの戦争では「苦難を強いられ、多くの同胞を失い」もした
- ところが戦後、「政治的な理由」から「ドイツ人だけ」が「犯罪者」扱いされ、「根拠のない罪悪感」を植え付けられ、「罪人の子孫扱い」されて、「50年近くも馬鹿をみて」きた
-
「大虐殺」は「科学的にあり得ないこと」であり、「歴史の虚偽」であって、我々の主張こそ「真の歴史」であると知るとき、「ドイツ人」は解放されるであろう
「『トンデモ』主張だ」と感じる方が多いと思いますが、歴史修正主義者のいう「科学的にあり得ないこと」とはいかなるものだったのか理解することは重要です。
ここでは、簡単に時系列でホロコーストが否定される過程をみていきましょう。
- 1980年代、ホロコーストの否定を主張する文書をカナダで頒布していたことから、ドイツ系カナダ人のツュンデルは告発される
- その裁判の際に、ツュンデルはある鑑定書を証拠として提出(フランス人のフォリスンとツュンデルは結託し、アメリカ人「技師」であるロイヒター書かせた鑑定書)
- 「ロイヒター・レポート」と呼ばれるその鑑定書はのちにネオ・ナチの宣伝の道具として使われていく
この点を詳しく解説していきます。
2-1-2: 「ロイヒター・レポート」の内容
「ロイヒター・レポート」の内容は「ナチのガス室はなく、ユダヤ人を殺す装置としての役目を果たすに至らなかった」というものですが、多くの限界が指摘されています。
ロイヒター・レポートの限界
- ロイヒターは、青酸ガスによって死刑を執行していたアメリカのとある州における、その設備での職業的経験があった単なる技師
- 実際には専門的な工学を学んだわけではない。法廷でもそれを突きつけらえてほとんどまともに答えることができなかった
- ロイヒターがいうのは、自分が知っているアメリカでの処刑技術がアウシュヴィッツの諸施設には見当たらないということ
- アウシュヴィッツを訪れた際にその場で無断に、しかも「修正主義者」しか見ていないところで行ったテストにおいて、自分の職場にはあるようなタイプの残存シアンは検出されなかったこと
つまり、「科学的にあり得ないこと」の内容とは、<アメリカの技術がアウシュヴィッツで用いられていなかった→そのため虐殺は不可能であった>というものでした。
実際、当時のドイツはアメリカとは違う構造装置を用いてユダヤ人の虐殺を進めていました。詳細は岩崎稔、シュテフィ・リヒター「歴史修正主義――一九九〇年代以降の位相」『なぜ、いまアジア・太平洋戦争か(岩波講座 アジア・太平洋戦争1)』を参照ください。
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2-2: 日本における歴史修正主義の例:自由主義史観
日本の歴史修正主義者は「自由主義史観」といわれます。
自由主義史観とは、
自分の語りたいことを語り、日本の過去を正当化しようとする思想
です。ここでは、慰安婦問題を例としてみていきましょう。
1991年、元慰安婦の韓国の女性たちが自分たちの被害を告白しました。これはとても歴史的な出来事であり、その後、日韓だけでなく世界中を巻き込んで、論争が巻き起こりました。いわゆる「従軍慰安婦論争」と呼ばれるものですが、ここではこの論争に深くは立ち入りません。
重要なのはこの論争をきっかけとして、日本で起きた大きく二つの動きです。一つは「従軍慰安婦」は果たしてあったのかを巡って、旧日本軍の公文書や元慰安婦の人々からのヒアリングをもとに、「事実」を明らかにしようとする動きです。
- 代表的な仕事をしたのは吉見義明である
- 旧日本軍の関与を巡って、組織的な関与があり、軍が積極的に、しかしこのことが外に漏れることなく、慰安所の設置を行っていたことを明らかにした
- 彼の仕事は『従軍慰安婦』(岩波書店、1995年)としてまとめられ、その後の日本政府の対応にも影響を与えた
もう一つは「従軍慰安婦」など存在しなかった、軍の関与もなく、さらには「日本国民自体悪くない」と主張する動きです。
- 「自由主義史観」を唱える人びとであり、彼らは日本の歴史修正主義者と呼ばれる人びとで、代表的な論客に坂本多加雄がいる
- 坂本は歴史とは物語で、なおかつ「物語とはフィクションである」と主張(フィクションであれば、歴史として何を書いてもいいと主張)
- 「自由主義史観」を唱える人びとは、日本の誇りのために「従軍慰安婦」や日本の植民地支配の責任などを正当化しようした
どうでしょう?日本おいて歴史修正主義が誕生した文脈を理解できましたか?慰安婦問題はきわめてセンシティブな問題ですので、あなた自身で考えることをオススメします。
重要なのは私たちが平和な世界を作るために、どのような歴史観が必要なのか?という点です。誰の立場からなにをどのように「修正」する必要があるのでしょうか?真剣に考えてみてください。
- ドイツ:ホロコーストはなかったとする主張がある
- 日本:従軍慰安婦論争がある
3章:歴史修正主義を学ぶための書籍リスト
歴史修正主義について理解を深めることはできましたか?
初学者の方はなるべく中立的に学ぶことが重要です。これから紹介する書籍は歴史修正主義と反-歴史修正主義の立場のものです。両者に目を通して、あなた自身で学ぶことをオススメします。
高橋哲哉『歴史/修正主義』(岩波書店)
反-歴史修正主義の立場で書かれた本です。これまでの歴史修正主義を批判する人々の言説を取り上げ、それらの限界などを指摘し、さらに歴史修正主義を乗り越えるために歴史はいかにあるべきかが論じられています。歴史修正主義を克服するためにはいかにあるべきかを考え、学ぶことができます。
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小田中直樹『歴史学ってなんだ?』(PHP研究所)
歴史修正主義だけを扱った専門書ではないですが、「歴史学は社会にとって意義のあるものか?」という問いを立て、歴史学の方法や課題について解説されています。歴史がどのように発見され、語られていくのか、またそれがどのように社会と関わりを持っているのかがわかる、最適な入門書です。
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坂本多加雄『歴史教育を考える』(PHP研究所)
「自由主義史観」によって書かれた本です。歴史修正主義に肯定的な立場の本を読んでみることは重要です。
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倉沢 愛子・その他5人(編)『なぜ、いまアジア・太平洋戦争か』岩波書店
岩崎稔とシュテフィ・リヒターによる「歴史修正主義――一九九〇年代以降の位相」が掲載された本です。ホロコーストの否定論に興味のある方にオススメ。
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一部の書籍は「耳で読む」こともできます。通勤・通学中の時間も勉強に使えるようになるため、おすすめです。
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また、書籍を電子版で読むこともオススメします。
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などの特典もあります。学術的感性は読書や映画鑑賞などの幅広い経験から鍛えられますので、ぜひお試しください。
まとめ
最後にこの記事の内容をまとめます。
- 歴史修正主義とは、①これまで不当に間違って書かれていた自分たちの国の歴史を、自らが誇りを持てるように書き換えるべきであるとする姿勢や主張と、②その姿勢に批判的な立場、の二つの用法がある
- 歴史修正主義者は公文書といった史料に、過度な重要性を与えて、ナショナリズムに陥りがち
- ドイツと日本の歴史修正主義の事例は、ホロコーストの否定論と自由主義史観である
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